カンボジア経済

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シアヌークビルの火力発電所 増強へ

2017年02月07日 | 経済
 1月30日、カンボジア電力庁(EAC)のトゥン・レーン副長官は、シアヌークビル郊外のスタンハウにあるCIIDG(Cambodia International Investment Development Group)の石炭火力発電所に増設工事を行っていた3号機(135MW)がテスト段階に入っていると述べました。テストは2カ月程度で終了し、3月末までには運転を開始したいとしています。同発電所は、これまで135MWの発電機2基、合計270MWでしたが、3号機の増設により、設備容量は405MWとなります。また、今後の増設(270MW)により、675MW程度まで設備容量を拡大する予定としています。
 CIIDGの発電所の隣には、マレーシア系のCELの石炭火力発電所(100MW)もあり、こちらも100MWの増設を計画中です。スタンハウで発電された電力は、現在のところ日本の円借款等により建設された230KV送電線でタケオ経由プノンペンに送電されていますが、今後の発電機増設に備えて、国道4号線沿いでも送電線の建設計画が進められています。
 今年から来年にかけて、カンボジア北東部ラタナキリ州にローワーセサン水力発電所や、ラオスとプノンペンを結ぶ送電線等が完成する見込みであり、カンボジアの電力事情は、量的には改善方向に向かうものと期待されます。しかし、電力料金については、残念ながら当面大幅な値下がりは期待できない状況です。


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