カンボジア経済

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カンボジア南部のインフラ 拡充進む その3 シアヌークビル 港湾とSEZと観光

2017年02月22日 | 経済
 カンボジア南部の港湾都市シアヌークビルは、開発が進んでいます。シアヌークビル港は、これまでも日本の支援でコンテナターミナル等を完成させてきました。現在は、多目的ターミナルの建設が佳境に入っています。また、既存のコンテナターミナルは、当初の取扱能力が50万TEU/年でしたが、2016年実績で既に約40万TEUとなっており、インフラ不足が心配されていました。このため、シアヌークビル港湾公社では、今年、岸壁用ガントリークレーンをこれまでの2基から4基に倍増させ、ヤード用ガントリークレーンも5基追加して、70万TEU/年までは対応できる体制を構築しています(写真上)。更に、日本政府の支援により、新コンテナターミナルの建設の計画作りが進められており、円借款等を活用した早期の実施が期待されるところです。
 シアヌークビルには、港に隣接したシアヌークビル港経済特区と港から約18キロ離れた中国系のSSEZがあります。今回、SSEZを訪問したところ、入居者数は100社を超えてきており、労働者数も1万6000名程度になっているとのことでした。また、これまで、環境配慮が不十分の指摘もあったところ、ようやく排水処理場の建設を始めたとのことでした。
 シアヌークビルは観光地としても脚光を浴びつつあり、ホテルの建設等も進んでいます。また、カジノを併設するところもあり、これまでの西洋系だけでなく中国系の観光客誘致にも力を入れています。

中国系のSSEZ。入居数は増えていますが、日系企業は現在はゼロとなっています。



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