1月17日、国連等の主催により、カンボジアの後発開発途上国(LDC)からの卒業準備に関するワークショップが開催されました。後発開発途上国と認定される基準は、一人あたりGNI(3年間平均):1018米ドル以下、HAI(Human Assets Index:人的資源開発の程度を表すためにCDPが設定した指標で、栄養不足人口の割合、5歳以下乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、中等教育就学率、成人識字率を指標化したもの):60以下、EVI(Economic Vulnerability Index:外的ショックからの経済的脆弱性を表すためにCDPが設定した指標。人口規模、地理的要素、経済構造、環境、貿易のショック、自然災害のショックから構成):36以上、の3つとなっています。現在カンボジアを含む46カ国が後発開発途上国に分類されています。
また、後発開発途上国を卒業する基準は、一人あたりGNI(3年間平均):1222米ドル以上、HAI:66以上、EVI:32以下となっています。カンボジアは、現在既に、GNI:1377ドル、HAI:74.3、EVI:30.6といずれも卒業基準を満たすレベルに改善しています。このため、次回2024年に予定される国連のレビューで検討され問題なければ、カンボジアからの要請が必要ではありますが、レビューから3年間の移行期間を経た後の2027年にカンボジアは後発開発途上国を卒業する方向です。
後発開発途上国には、欧米や日本から特別特恵関税等の優遇措置が受けられる等の利点があります。カンボジアもこの点を活用して、縫製品や靴を先進国に無関税で輸出し、輸出を増大させてきました。カンボジアが後発開発途上国から卒業した場合には、ネガティブな影響もあるものと見られますので、自由貿易協定の拡充等、十分な準備を行う必要があるものと見られます。
国連の後発開発途上国のサイト(英文です)
https://www.un.org/development/desa/dpad/least-developed-country-category.html
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また、後発開発途上国を卒業する基準は、一人あたりGNI(3年間平均):1222米ドル以上、HAI:66以上、EVI:32以下となっています。カンボジアは、現在既に、GNI:1377ドル、HAI:74.3、EVI:30.6といずれも卒業基準を満たすレベルに改善しています。このため、次回2024年に予定される国連のレビューで検討され問題なければ、カンボジアからの要請が必要ではありますが、レビューから3年間の移行期間を経た後の2027年にカンボジアは後発開発途上国を卒業する方向です。
後発開発途上国には、欧米や日本から特別特恵関税等の優遇措置が受けられる等の利点があります。カンボジアもこの点を活用して、縫製品や靴を先進国に無関税で輸出し、輸出を増大させてきました。カンボジアが後発開発途上国から卒業した場合には、ネガティブな影響もあるものと見られますので、自由貿易協定の拡充等、十分な準備を行う必要があるものと見られます。
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