カンボジア経済

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カンボジア 2021年12月の物価上昇率

2022年02月09日 | 経済
 国家統計庁から発表された2021年12月の物価上昇率(対前年同月比)は、6.7%と大幅上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2017年初頭に4%台まで上昇しましたが、2017年5月以降は3%未満で安定していました。2018年10月以降3%台となる月が出てきていましたが、今年9月以降は久しぶりの大幅上昇となっています(2016年1月3.1%、2月2.3%、3月2.0%、4月2.8%、5月3.2%、6月3.3%、7月3.0%、8月3.0%、9月2.9%、10月3.4%、11月3.6%、12月3.9%、2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%)。なお、11月と比べると12月は0.1%の下落でした。また、2021年の年間平均上昇率(暫定)は、4.0%となっています。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって細かく動いています。11月の4500リエル/リットルから、12月は4200リエル/リットルに下落しました。ディーゼルも、11月の4150リエル/リットルから、12月は3950リエル/リットルに下落しました。最近の国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、上昇傾向にあり、90ドル台に達しています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、世界的な資源価格高騰等の影響を受けて、高いレベルにあり、今後も上昇が見込まれます。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2022年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.7%、世界銀行は3.8%、国際通貨基金(IMF)は3.0%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。12月28日撮影)  



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