カンボジア経済

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アジアの越境デジタル通貨決済 ソラミツ構築 日本でも

2023年08月25日 | 経済
 新聞報道によりますと、8月8日、ブロックチェーン開発企業のソラミツは、カンボジアの中央銀行デジタル通貨(CBDC)「バコン」を中心にステーブルコインの交換を実現し、日本と東南アジア諸国の間の越境決済を実現する取り組みを開始すると発表したとのことです。
 ソラミツはカンボジアで「バコン」、ラオスで「デジタル・ラオ・キープ」とCBDCの発行を支援してきた実績があります。バコンはカンボジア国内にとどまらず、マレーシア、タイ、ベトナムとQRコードによる越境決済を実現させ、2022年末の利用者は850万人、決済額は約2.2兆円に成長しました。現在、インドや中国、ラオスと越境決済の仕組み開発にも取り組んでおり、更にこのアジアのネットワークに日本を組み込む考えです。
 ソラミツは、まず日本に「ステーブルコイン交換所」を設立する計画です。日本では2023年6月に改正資金決済法が施行され、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になりました。新興企業や地方銀行が円建てのステーブルコインの発行を目指しており、2024年にかけて複数のステーブルコインが発行されると見られます。
 ソラミツは今回の決済網構築にあたり、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援のVIVITと、多摩大学大学院ルール形成戦略研究所と組み、越境決済とECの開発プロジェクトチーム「睦(むつみ)」を発足させています。
 越境決済を巡っては、これまで3〜5日かかっていましたが、CBDCを使うと数秒に短縮できるとしています。ソラミツによれば、バコンとステーブルコインの交換による決済も数秒で実現できるとのことです。カンボジアのCBDCバコンを中心とした決済網が越境デジタル決済を大きく変えていくことが期待されます。
(図は、リリースより)


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