2月13日、公共事業運輸省と鉄道会社のロイヤル鉄道(Royal Railway PLC)は、カンボジアの鉄道インフラを強化し、持続可能で効率的な輸送を確保するための枠組み協定に調印しました。この協定は、政府のビジョンに沿って、効率的で効果的な鉄道システムの開発を支援することを目的としています。また、官民連携の基礎を築き、鉄道に関する専門知識と経験を持つ戦略的パートナーの誘致につなげたいとしています。この協定については、交渉が長引いていましたが、フン・マネット首相の強い意向もあり、今般ようやく妥結したものです。
カンボジアの鉄道については、2009年に民営化され、当初はオーストラリアのトール社とカンボジアのロイヤルグループの合弁企業が運営権を取得しましたが、2014年にトール社が撤退し、その後はロイヤルグループだけで運営されてきました。しかし、鉄道運営の経験に乏しいこともあり、衝突事故や脱線事故も起こしています。このため、海外の経験のある鉄道会社との提携も模索している模様です。
ロイヤル鉄道では、社債を発行する等して資金を調達し、車両の購入等を行っています。最近は、シアヌークビルとプノンペンを結ぶ南線ではコンテナ輸送やガソリン輸送が活発になってきています。プノンペンとタイ国境のポイペトを結ぶ北線では、フォード車(完成車)の輸送も行われるようになってきました。JR北海道から特急車両も購入しています。
踏切や信号装置等の安全面での投資も必要であり、高速化に向けて線路の十分な整備も重要な課題です。カンボジアの鉄道は道路輸送との厳しい競争にさらされていますが、環境面や渋滞が無いといったメリットもあります。今回の協定を基に、官民連携しての鉄道整備に向けた継続的な努力が期待されます。
(写真は、昨年JR北海道から購入したキハ183系)
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カンボジアの鉄道については、2009年に民営化され、当初はオーストラリアのトール社とカンボジアのロイヤルグループの合弁企業が運営権を取得しましたが、2014年にトール社が撤退し、その後はロイヤルグループだけで運営されてきました。しかし、鉄道運営の経験に乏しいこともあり、衝突事故や脱線事故も起こしています。このため、海外の経験のある鉄道会社との提携も模索している模様です。
ロイヤル鉄道では、社債を発行する等して資金を調達し、車両の購入等を行っています。最近は、シアヌークビルとプノンペンを結ぶ南線ではコンテナ輸送やガソリン輸送が活発になってきています。プノンペンとタイ国境のポイペトを結ぶ北線では、フォード車(完成車)の輸送も行われるようになってきました。JR北海道から特急車両も購入しています。
踏切や信号装置等の安全面での投資も必要であり、高速化に向けて線路の十分な整備も重要な課題です。カンボジアの鉄道は道路輸送との厳しい競争にさらされていますが、環境面や渋滞が無いといったメリットもあります。今回の協定を基に、官民連携しての鉄道整備に向けた継続的な努力が期待されます。
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