2月9日~11日、フン・セン首相は、中国を公式訪問しました。北京で習近平国家主席や李克強首相と会談した他、中国の官民関係者多数と面談しました。また、カンボジアへの投資と両国間の貿易を促進するための会議に参加しました。今回の訪問には、プラク・ソコン外務大臣、パン・ソラサック商業大臣等の政府関係者、民間関係者等、約60人が随行し、首相の長男と三男も公式に同行したとのことです。
習金平主席との会談では、習主席は「3年前、首相は雨にも風にもかかわらず訪中し、新型コロナウイルス感染症と闘う中国人民をしっかりと後押ししてくれた。中国・カンボジア運命共同体共同建設という新時代を切り開くことで、『3年前の約束』を果たすことができた」と述べました。これに対しフン・セン首相は「私も3年前の情景を覚えており、大変嬉しく思う。私はここに来て、中国の人々に寄り添って、共同で新型コロナウイルス感染症に対応した」と述べました。両首相は、両国の緊密な関係を相互に確認し、「ダイヤモンド協力」という名称の下、政治、製造、農業、エネルギー、安全保障分野に関し、さらに協力を深めることで合意しました。
両国は、「新時代における未来を共有するカンボジアと中国の共同体の構築に関するカンボジア王国と中華人民共和国の共同声明」に合意し、発表しました。また、共同声明に関連した合意文書、カンボジア・中国開発協力計画(2023-2025)等、12の文書に調印しました。
中国は、ゼロコロナ政策に失敗や不動産バブル危機等の影響を受けて経済が減速しつつあります。また、国際社会では、気球問題等の戦狼外交や問題行動を厳しく批判され、中国包囲網も形成されつつあり、苦しい立場に追い込まれています。そうした中で、カンボジアは、小国ではありますが中国寄りの姿勢を保っており、中国にとってはありがたい存在となっているものと見られます。現実派のフン・セン首相はこの機を逃さず、中国から様々な支援を引き出しており、米中冷戦の狭間での綱渡り外交を強いられる中で外交の巧さを感じさせます。
(写真は、AKPより)
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習金平主席との会談では、習主席は「3年前、首相は雨にも風にもかかわらず訪中し、新型コロナウイルス感染症と闘う中国人民をしっかりと後押ししてくれた。中国・カンボジア運命共同体共同建設という新時代を切り開くことで、『3年前の約束』を果たすことができた」と述べました。これに対しフン・セン首相は「私も3年前の情景を覚えており、大変嬉しく思う。私はここに来て、中国の人々に寄り添って、共同で新型コロナウイルス感染症に対応した」と述べました。両首相は、両国の緊密な関係を相互に確認し、「ダイヤモンド協力」という名称の下、政治、製造、農業、エネルギー、安全保障分野に関し、さらに協力を深めることで合意しました。
両国は、「新時代における未来を共有するカンボジアと中国の共同体の構築に関するカンボジア王国と中華人民共和国の共同声明」に合意し、発表しました。また、共同声明に関連した合意文書、カンボジア・中国開発協力計画(2023-2025)等、12の文書に調印しました。
中国は、ゼロコロナ政策に失敗や不動産バブル危機等の影響を受けて経済が減速しつつあります。また、国際社会では、気球問題等の戦狼外交や問題行動を厳しく批判され、中国包囲網も形成されつつあり、苦しい立場に追い込まれています。そうした中で、カンボジアは、小国ではありますが中国寄りの姿勢を保っており、中国にとってはありがたい存在となっているものと見られます。現実派のフン・セン首相はこの機を逃さず、中国から様々な支援を引き出しており、米中冷戦の狭間での綱渡り外交を強いられる中で外交の巧さを感じさせます。
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