カンボジア経済

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ミネベアミツミ プルサット工場の起工式開催

2024年10月02日 | 経済
 ミネベアミツミ株式会社は、カンボジア・プルサット州クラコー地区に建設する新工場の起工式を9月20日に開催したと発表しました。起工式には、スン・チャントール副首相、ケオ・ラッタナ鉱業エネルギー大臣、在カンボジア日本国大使館の永瀬賢介公使等の関係者約700名が参加したとのことです。
 新工場は、プノンペンから約170キロメートル北西に位置しています。新工場は2026年3月期中に一部稼働を開始する計画です。新工場では、ベアリングを組み込んだ自動車向け部品や機械向け部品などを製造する見込みです。土地の賃貸費用や工場建設などにかかる総投資額は約320億円と見られます。
 ミネベアミツミでは、2050年カーボンニュートラルの達成を目指しており、ミネベアミツミのカンボジア国内の既存工場、および将来の工場拡張時に必要となる電力の全量を再生可能エネルギーで対応する計画です。カンボジア現地の政府認定電力事業者であるSchneiTec社と協働で、プルサット州クラコー地区で50MW規模の太陽光発電事業を計画中で、2026年1月までに稼働する予定としています。これにより、新工場も含め、カンボジアにおけるミネベアミツミの工場に必要となる電力の全量を、自社で発電した電力による100%再生可能エネルギーにより供給することが可能となるとしています。
 ミネベアミツミは、カンボジアのプノンペン経済特区(PPSEZ)にカンボジア初の精密電子部品メーカーとして2010年に現地法人を設立しました。その後、2011年にはカンボジア工場で生産を開始し、ベアリングや小型モーター等のミネベアミツミの製品を幅広く手がけ、さまざまな電子部品等の製造を行ってきました。
 同社の貝沼由久代表取締役会長CEOは、「ミネベアミツミは、カンボジア王国へ進出以降、14年間カンボジアとともに成長を続けてまいりました。このたび、カンボジアと当社の更なる発展の礎として、このプルサットで事業活動を新たに展開できることを大変嬉しく、誇りに思います。カンボジアでは、自社太陽光発電事業も開始予定であり、プノンペン工場と、このプルサット工場の製造工程で使用する電力は、すべてクリーンエネルギーを活用する予定です。そして、この新しいプルサット工場を、当社の機械加工部品の一大製造拠点として育てていきたいと考えています。」と述べています。
(写真は、ミネベアミツミの発表より)

ミネベアミツミの発表
https://www.minebeamitsumi.com/news/press/2024/1209589_19128.html


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