カンボジア経済

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タイとの国境 ストゥンボット国境施設第1期工事完成

2024年12月06日 | 経済
 11月11日、公共事業運輸省は、カンボジアとタイの国境のストゥンボットに建設していた貨物トラック専用国境施設(Stung Bot International Gate)の第1期工事が完成したと発表しました。
 カンボジアとタイを結ぶ最大の国境は、ポイペトですが、これまでの国境施設は町中にあったため、大型トラックが渋滞することも多く、ボトルネックとなっていました。このため、市街から離れた場所に貨物専用の国境施設(税関や出入国管理、検疫等)をタイの支援で建設してきました。
 国境に架かる橋は早期に完成していましたが、国境の検査施設等はタイ側の入札手続きの遅れ等により、大幅に遅延していました。ポイペト付近の経済特区や、タイとプノンペンを結ぶ南部経済回廊にとって、新国境建設は通関の改善に必要不可欠であり、日本カンボジア官民合同会議でも早期の完工を要望してきたところです。
 プノンペンとポイペトを結ぶ国道5号線は、日本の円借款を活用してほぼ完成しています。日本が支援したのは、プノンペン近郊のプレッククダムから主要都市のコンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポンを経由してタイ国境のポイペトまでの区間(366㎞)で、これまでの2車線・簡易舗装の道路を4車線化・アスファルトコンクリート化しました。主要都市(ウドン、コンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポン)についてはバイパスが完成しています。
 ストゥンボット国境施設の完成により、カンボジアとタイの間の物流は大きく改善することが期待されます。タイに集積している多くの日本企業にとっても、労賃の安いカンボジアで部品等の労働集約的な生産を行い、それをタイに集めて最終製品化する「フラグメンテーション」が更にスムーズに可能になるといった便益が期待されます。
(写真は、完成した国境施設。公共事業運輸省のフェイスブックより)

公共事業運輸省のフェイスブック(クメール語です)
https://web.facebook.com/mpwt.gov.kh/posts/pfbid0NddwzuY4DSSFnb3r1188RiZgPHPySf1VPK3mfpjVFwVzzqaopuDtirtpmT9jfBMAl



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