1月30日、カンボジア信用機構(CBC)は、小企業貸付指標四半期報告(2024年第4四半期)を発表しました。CBCは、不良債権を防止する目的で、金融機関から集めた企業情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、小企業貸付申請状況、小企業貸付状況、小企業貸付の不良債権情報等を取りまとめています。この報告書(Small Business Credit Index)は、2024年第1四半期から発表されています。
今回の報告では、小企業貸付申請については、対前期比で、件数は13.2%減となりました。その件数の内訳は、運転資本9.2%減、農業24.8%減、アセット・ファイナス22.0%減、建設0.2%減、その他11.5%減となっています。
小企業貸付状況では、貸付口座数が、対前期比1.1%減の約183万口座となっています。残高は、前期末比1.3%増の351億4000万ドル(約5兆4120億円)となりました。
不良債権比率は、2024年第2四半期8.3%、第3四半期9.0%から、第4四半期8.3%となっています。建設向けが12.7%で最大となっています。次いで、運転資本向けが9.5%、アセットファイナンス8.6%、農業6.6%、その他3.5%となっています。借入人の35.0%が複数の機関から借り入れを行っています。長引く不動産不況の影響もあって、不良債権比率が高止まりしており、警戒水域に入っています。特に建設向けの不良債権が大きいことが懸念されます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/news-release-detail?news_id=82849b9e-01a2-444d-9ecc-57718689919f
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今回の報告では、小企業貸付申請については、対前期比で、件数は13.2%減となりました。その件数の内訳は、運転資本9.2%減、農業24.8%減、アセット・ファイナス22.0%減、建設0.2%減、その他11.5%減となっています。
小企業貸付状況では、貸付口座数が、対前期比1.1%減の約183万口座となっています。残高は、前期末比1.3%増の351億4000万ドル(約5兆4120億円)となりました。
不良債権比率は、2024年第2四半期8.3%、第3四半期9.0%から、第4四半期8.3%となっています。建設向けが12.7%で最大となっています。次いで、運転資本向けが9.5%、アセットファイナンス8.6%、農業6.6%、その他3.5%となっています。借入人の35.0%が複数の機関から借り入れを行っています。長引く不動産不況の影響もあって、不良債権比率が高止まりしており、警戒水域に入っています。特に建設向けの不良債権が大きいことが懸念されます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
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