1月29日、第8回日本・カンボジア外務・防衛当局間(PM)協議が、日本の外務省で開催されました。この協議には、日本側からは、柏原裕外務省南部アジア部参事官及び有馬孝典防衛省防衛政策局次長他が、カンボジア側からは、チャイ・マカラ外務国際協力省アジア太平洋局長及びスオン・ソムナーン国防省政策局次長他が出席しました。
この協議では、日カンボジア間の安全保障協力や地域情勢をはじめとする幅広い事項について意見交換が行われました。両国は、「包括的戦略的パートナーシップ」の下、安全保障分野での協力を引き続き強化していくと確認したとのことです。
外務・防衛当局間(PM)協議とは、外務・防衛当局間(PM: Politico-Military)で、安全保障・防衛問題について意見交換する協議です。日本とカンボジアの間では、2010年から定期的に開催されています。
安全保障関係では、カンボジア南部のリアム海軍基地への中国軍進出疑惑が火種となっています。リアム基地は、中国の支援を受けて拡張工事が進められており、ここ1年程、中国軍艦が常駐しています。リアム基地は、タイランド湾において戦略的な位置にあるため、米国は強い懸念を隠していません。
12月にカンボジアを訪問した秋葉剛男国家安全保障局長とフン・セン上院議長との会談では、上院議長より、リアム海軍基地について、完成後の最初の寄港として日本の海上自衛隊の艦船を入港させたいという意向が示されました。
小国であるカンボジアは、米中冷戦激化の中で板挟みとなっており、綱渡り外交を続けています。その中で、カンボジア政府の日本に対する信頼感は非常に強いものがあります。日本としては、様々なチャンネルを活用して、カンボジアが中国に傾き過ぎないようにしていくことが重要と見られます。2024年には外務大臣、防衛大臣が、2025年に入り財務大臣がカンボジアを訪問する等しており、今後も粘り強い外交が期待されます。
(写真は、発展が続くプノンペン南部。記事とは直接関係ありません)
外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/pagew_000001_01336.html
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この協議では、日カンボジア間の安全保障協力や地域情勢をはじめとする幅広い事項について意見交換が行われました。両国は、「包括的戦略的パートナーシップ」の下、安全保障分野での協力を引き続き強化していくと確認したとのことです。
外務・防衛当局間(PM)協議とは、外務・防衛当局間(PM: Politico-Military)で、安全保障・防衛問題について意見交換する協議です。日本とカンボジアの間では、2010年から定期的に開催されています。
安全保障関係では、カンボジア南部のリアム海軍基地への中国軍進出疑惑が火種となっています。リアム基地は、中国の支援を受けて拡張工事が進められており、ここ1年程、中国軍艦が常駐しています。リアム基地は、タイランド湾において戦略的な位置にあるため、米国は強い懸念を隠していません。
12月にカンボジアを訪問した秋葉剛男国家安全保障局長とフン・セン上院議長との会談では、上院議長より、リアム海軍基地について、完成後の最初の寄港として日本の海上自衛隊の艦船を入港させたいという意向が示されました。
小国であるカンボジアは、米中冷戦激化の中で板挟みとなっており、綱渡り外交を続けています。その中で、カンボジア政府の日本に対する信頼感は非常に強いものがあります。日本としては、様々なチャンネルを活用して、カンボジアが中国に傾き過ぎないようにしていくことが重要と見られます。2024年には外務大臣、防衛大臣が、2025年に入り財務大臣がカンボジアを訪問する等しており、今後も粘り強い外交が期待されます。
(写真は、発展が続くプノンペン南部。記事とは直接関係ありません)
外務省の発表
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