カンボジア経済

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カンボジア 災害リスク対策5か年計画を発表

2024年09月25日 | 経済
 9月2日、災害リスク削減国家行動計画2024年~2028年(National Action Plan on Disaster Risk Reduction (NAP-DRR) 2024-2028)が発表されました。国家災害管理委員会(NCDM)が発表したもので、そのビジョンは、持続可能な国家開発のための強靭で安全なコミュニティを構築するというものです。行動計画には、4つの戦略と18の優先プログラムが定められています。
 国家災害管理委員会では、カンボジアは毎年、洪水、干ばつ、強風、落雷、川岸の崩壊、火災、伝染病など多くの危険に直面しているとしています。2024年には、洪水により2万世帯以上が影響を受け、8月20日時点で2人が死亡しています。また、2万5563ヘクタールの稲作が被害を受け、165キロメートル以上の道路が洪水の影響を受けました。
 今年8月までに、600件以上の火災が記録されました。家屋624軒、市場の屋台120軒に損害を与え、15人が死亡、45人が負傷しました。また、241回の激しい嵐が記録され、強風により482軒の家屋が倒壊し、3800軒の屋根が損傷し、4人が死亡、32人が負傷しました。また、落雷被害も94回記録され、50人が死亡、43人が負傷したとのことです。
 カンボジアは、地震や台風の被害がほとんどありません。他方、プノンペンでも乾期と雨期の水位差がメートルもあり、毎年10月には国土の三分の一が水没していると言われます。災害を無くすことは難しいものの、災害の被害を計画的に削減することを目指すことはできるものと見られます。今回の行動計画が、しっかりと実施され、災害の被害が軽減されていくことが期待されます。
(写真は、AKPより。2020年の洪水の状況)



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