カンボジア経済

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初のカンボジア欧州官民対話会議 投資環境改善を目指す

2024年09月27日 | 経済
 9月17日、プノンペンのカンボジア開発評議会にて、初のカンボジア欧州官民対話会議(Cambodia-Europe Public-Private Sector Dialogue)が開催されました。スン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会第一議長とイゴール・ドリスマンズEU大使が共同議長を務めたとのことです。会議には、カンボジア政府関係省庁、欧州商工会議所、EU-ASEANビジネス委員会の関係者等が参加しました。
 この対話会議は、すでに進出済の企業の課題の解決を図ることにより、投資環境の整備を進め、新たな投資誘致を目指すものです。カンボジアに対する欧州の投資家が直面する様々な課題に耳を傾け、解決を目指すとともに、カンボジアを投資対象として検討している欧州の潜在的投資家の信頼を得ていくことを目的としているとしています。
 スン・チャントール副首相は、会議での発言で、初のカンボジア・欧州官民対話の重要性を強調し、欧州の投資家の懸念と課題に対してカンボジア政府が真摯に取り組んでいくと述べています。また、カンボジアは世界中のすべての投資に開放されているとし、投資の円滑化や課題の解決により、EUを含む各国の潜在的な投資家を誘致すべく取り組んでいると述べました。
 これまで、カンボジア政府とこうした会議を行っていたのは、日本だけでした。日本とカンボジアは、投資協定に基づき、これまで約15年間で28回の協議を重ね、様々な課題を解決し、投資環境の整備に貢献してきました。EU諸国も日本のこうした活動をうらやましく思っていた模様で、今回ようやく初の対話会議開催にこぎつけたと見られます。EUや欧州商工会議所のカンボジア投資環境改善に向けた協力が期待されます。
(写真は、AKPより)



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