前回の解答です。

第10図は、「頭金」の応用問題です。
まず、普通に▲3二金と迫ってみます。しかし、△5一玉で捕まりません。
そこで、逆から▲7一飛と逃げ道を封鎖する手が考えられます。△5一に合駒を打たせて、▲3二金(A図)で詰むというわけです。

しかし、▲7一飛には△6一合駒(B図)と5一の地点を空けて受けられるとうまくいきません。

(6一の合駒は他の駒でもよい)
そこで、もう一工夫が必要になります。
第10図で後手の玉が3一だったら、3二金の頭金で詰みます。というわけで、後手玉を3一に移動させられれば、問題は解決します。
それにはどうしたらいいか?3一に餌を置いてみましょう。先手の持駒には、飛車がありますね。そう、この飛車を餌にするのです。

▲3一飛(C図)はタダ、しかも、大切な飛車なので、捨てるのに躊躇があるかもしれません。しかし、飛車を取られて(△3一同玉)も▲3二金(D図)と玉を詰ませることができるのです。

第10図で持ち駒は飛車と金ですが、その他にいろいろ持ち駒があったとします。その場合でも、3一に捨てる駒は飛車でないとダメなのです。たとえば、角や銀は王手になりません(実戦なら、欲張って△3一同玉と指してくれるかもしれませんが)。
また、▲3一金なら王手ですが、取らずに△5一玉(E図)と逃げられると、うまくいきません。

つまり、「エサ」と表現しましたが、初手▲3一飛と捨てる手は、もちろん、価値の高い駒なのでエサとしても、申し分がないのですが、△5一玉を許さず、△3一玉を強要することが、より重要な意義があるのです。
残りの詰将棋については、後日。

第10図は、「頭金」の応用問題です。
まず、普通に▲3二金と迫ってみます。しかし、△5一玉で捕まりません。
そこで、逆から▲7一飛と逃げ道を封鎖する手が考えられます。△5一に合駒を打たせて、▲3二金(A図)で詰むというわけです。

しかし、▲7一飛には△6一合駒(B図)と5一の地点を空けて受けられるとうまくいきません。

(6一の合駒は他の駒でもよい)
そこで、もう一工夫が必要になります。
第10図で後手の玉が3一だったら、3二金の頭金で詰みます。というわけで、後手玉を3一に移動させられれば、問題は解決します。
それにはどうしたらいいか?3一に餌を置いてみましょう。先手の持駒には、飛車がありますね。そう、この飛車を餌にするのです。

▲3一飛(C図)はタダ、しかも、大切な飛車なので、捨てるのに躊躇があるかもしれません。しかし、飛車を取られて(△3一同玉)も▲3二金(D図)と玉を詰ませることができるのです。

第10図で持ち駒は飛車と金ですが、その他にいろいろ持ち駒があったとします。その場合でも、3一に捨てる駒は飛車でないとダメなのです。たとえば、角や銀は王手になりません(実戦なら、欲張って△3一同玉と指してくれるかもしれませんが)。
また、▲3一金なら王手ですが、取らずに△5一玉(E図)と逃げられると、うまくいきません。

つまり、「エサ」と表現しましたが、初手▲3一飛と捨てる手は、もちろん、価値の高い駒なのでエサとしても、申し分がないのですが、△5一玉を許さず、△3一玉を強要することが、より重要な意義があるのです。
残りの詰将棋については、後日。