英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『LADY ~最後の犯罪プロファイル~』 第1話

2011-01-14 19:23:39 | ドラマ・映画
 グズグズしている間に1週間が経ってしまいました。なので、簡単に。

 そもそも、プロファイル自体をテーマとすると、プロファイラーの思い込みなどご都合主義で事件が進展し、解決するパターンが多い。さて、このドラマは……
①導入部のオシャレなデモンストレーションは導入としてはありかもしれないが、プロファイリング内容はインチキくささが充満していた。
 「犯人はおしゃれに敏感、見栄っ張り」(根拠なし)、さらに→「目立ちたがりだからシャツはピンク、ネクタイは今年の流行の黄色」って、この色合わせ、最悪……
 「花火(爆発)を女と観たいから、女を口説いている奴を探せ」…凄い論理だ。
 極めつけは木村多江さんの「彼が犯人なら、きっとこう言う。『この服、いくらしたと思う』『弁償しろ、同じ服をすぐ買ってこい』」って、それは犯人ならではなく、見栄っ張りで自信過剰の男のプロファイルだろう。
 小沢君の気の毒さだけが頭に残った。

②オシャレな会話が痛い
 これ日本人だからなのかな。同じような会話が海外ドラマで為されていたら、自然に受け入れたような気がする。

③木村多江さんの不幸度が足りない
 なんとなく似合っていない気がする。不幸度に関しては、何やら病気を抱えているらしいのでこれから増してくる可能性は大。

④TBSのサスペンス類は惨殺、大量殺戮が多い
 『ブラっディ・マンデー』『 MR.BRAIN (ミスターブレイン) 』

⑤犯人の侵入経緯も何の確証もなしに断定

⑥やたらと犯人を持ち上げるプロファイラーたち
 「犯人は日本の犯罪史上にないモンスター、しかも成長している」
 「モンスター」「成長」という言葉を使いすぎ

⑦「犯人から何らかのメッセージが届くでしょう」って、その根拠は?

⑧犯人からのメッセージが微弱
 「止めたければ 早く俺を探してくれ。
  本当の俺にたどり着いてみろ。」
 児童虐待の親への復讐が目的でしたが、その割にはメッセージが弱い。もちろん、これを明かしてしまうと、ドラマとしての面白味がなくなってしまうので、仕方ないかも。

⑨北川景子がでしゃばり過ぎ、会議においても、現場においても
 まあ、主人公だからね

⑩竹中さん、迂闊
 帰宅すると家族が縛られていた。それを解こうとして駆け寄る竹中さん。一般的反応
だが、縛られているということは必ず縛った者がいるということ。敏腕刑事にしては迂闊過ぎ。

⑪「プロファイリングは捜査のツールでしかありません。犯人を捕まえるのは皆さん(捜査陣)です。我々はそれを全力で支えます」
 良いこと言います、木村さん。でも、脚本家さんはそう思っていないような気がする。

⑫児童虐待を止められなかった気弱な犯人の母親役が杉田かおる
 笑えた。

⑬犯人に感情移入させたままで終わる演出・脚本
 そう、これが一番の問題点。他のブロガーさんも指摘していたが、「俺は何で生まれてきたんだ?」という問いかけ、答える前に犯人射殺。
 確かに、児童虐待は許せないことだが、児童虐待にトラウマを抱える犯人に感情移入させたまま、射殺で幕を閉じるのは非常にまずいのではないか?
 せめて、北川景子に「あなたは弟を守るために生まれてきた。しかし、あなたのやり方は間違っていた。人の命を奪うこと、子どもの両親を奪うこと、それは絶対許されないこと」
など、犯人を正すのが主人公の役目だろう


⑬犯人は何人もの児童をどのようにしてかくまっていたのだろうか?


3回で視聴リタイヤの予感
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2011かるた名人戦、クイーン戦

2011-01-14 16:10:10 | 趣味
 先日、かるた名人戦、クイーン戦が行われました。その関係からか、私の過去の記事、かるた名人戦、クイーン戦(2009年1月10日記事)にかなりの方が訪れてくださっています。
 でも、この記事は一昨年のものなので、せっかく来てくださったのに申し訳ないなあと思っていました。「申し訳ないなあ」と思うだけなのも申し訳ないので、簡単ですが書きます。

 結果は、
  西郷直樹3-2川崎文義  楠木早紀2-0 山下恵令
名人、クイーンともに防衛を果たしました。これで西郷名人は13連覇、 楠クイーンは7連覇。
 西郷名人の13連覇は、もう金字塔と言って良いほどの偉業です。ただ、ここ4年は接戦続きで、特に昨年は三好輝明氏にあと1枚まで追い込まれました。今回も、大接戦でした。
 2-2で迎えた5回戦は、17-12(数字は残り枚数で、少ない方がリード)となって川崎六段が5枚リード、そこから名人が5連取して12-12と追いつく。終盤、3連取して10-7とし、再び突き放す。
 しかし、ここから名人は集中力を発揮し9連取と大逆襲、1-7とし、結局7枚差で西郷名人が勝利した。
 実は私の住む福井県はかるたが盛んで、何度も名人戦に登場しています。しかし、そのたびに西郷名人に跳ね返されています。土田雅は実に5度、三好輝明氏は2度、そして今回の川崎文義氏と計8度挑戦しています。
 福井渚会にとって大きな壁としてそびえ立っている西郷名人です。しかし、先にも書きましたように、ここ4年は接戦続き。西郷名人も社会人となり、トレーニングが学生時代ほど十分ではないのと、30歳を過ぎ、スピードにかげりが出てきているのは否めません。その分を、精神力と集中力で補っているのが現状です。来年こそは打倒西郷名人を果たしてほしいです。その前に挑戦者決定トーナメントを勝ち抜かなければいけませんが。(福井渚会としては、クイーン位には山崎みゆきさんが就いています)

 クイーン戦は当分、楠クイーン時代が続くような感じです。7連覇すべて2-0のストレート勝ち、しかも1戦1戦、相手を圧倒している感があります。クイーン戦において14連勝はすごいです。ちなみに西郷名人は初防衛から7期連続3-0のストレート勝ち、名人位を奪取した望月仁弘名人戦では0-2から3連勝しているので、27連勝の記録があります。王座戦における羽生名人みたいです。

 さて、名人戦とクイーン戦、同じ場で平行して行われますが、その趣は大いに異なります。それについては、おととしの記事に記しましたが、今回も同様な印象を持ちました。(この記事は、けっこう的確に競技かるたについて書いてあります。よろしければご覧ください)

 おととしの記事を引用すると、
「女性のクイーン戦は男性の名人戦に比べると、動の趣が強いです。これは、西郷永世名人と渡辺永世クイーンの戦い方によるものかもしれません。
 渡辺永世クイーンは、闘志を表に出して札を取ります。また、感情の動きもカメラを通しても分かります。また、読みが始まる合間の動き(素振り)も激しいです。それに対して、西郷永世名人は、本当に静かです。

 実際の札の取り方は驚くほど速くて、豪快です。4、5枚根こそぎ払います。一瞬ですから、どちらが速かったか、分からないことは多いです。競技者同士でも主張しあうこともあります。この場合、どちらかが譲るか、審判の判定を仰ぐかになります。審判は、競技者に判定を求められて初めて判定を下します。
 渡辺永世クイーンの場合、特にこの主張の押しが強かったように思います。バチバチと火花が散ることもあり、女の戦いの様相になることもありました。
 もちろん、渡辺永世クイーンの強さはそれだけでなく、強靭な精神力はもちろん、暗記力、瞬発力を兼ね備えていました。すごいと思ったのは、読み手の第一声を発する前の息の吸い方で第一声を予測したと言います」


 この伝統?は現在も継承されていて(と言っても渡辺クイーンほど激しくはない、空打ち(素振り)も少ない)、審判の判定を仰ぐ場面が何度も見られました
 基本的にどちらが札を取ったかは、競技者同士の合意で行われるのですが、どちらも自信ある場合は、審判に判定を仰ぎ委ねます。
 紙一重の差なのですが、本来、競技者自身はどちらに利があるのかは分かると言います。実際、名人戦においては審判に判定を仰ぐことは滅多にありません。
 とは言え、本当に紙一重なので、たとえば、Aがわずかに札を動かしたあと、Bが勢いよく払った場合、Aは「自分が先に触れた」と思いますし、Bは「(Aが触れたのに気づかず)自分が払った」と思います。なので、審判に判定を仰ぐということが頻繁に起こっても当然なのかもしれません。
 しかし、名人戦ではそういうことが少ないので、男女の気質の差からきているのかもしれません。専門外なので、論述するのは気が引けますが、
①男性は「私が札を取った」と強く主張するのは格好良くない
②男性は冷静に分析し、女性は自分に欲目で判断する
③(これはないと思いますが)言ったもん勝ち(審判が自分を支持すれば儲けモノ)
④(これもないと思いますが)相手への嫌がらせ(心理を揺さぶる)
 ただ、今回の審判の判定には疑問がありました。5回のうち4回は間違っていたように思います。ただ、これもスローモーションで確認して言えるのであって、肉眼では札の勢いを重視するしかないのかもしれません。

 さて、来年はどんな戦いが繰り広げられるのでしょうか?福井渚会の悲願は成し遂げられるのでしょうか?
コメント (8)
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