英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

卓球 平成22年度全日本選手権(2011年1月18日~23日)①

2011-01-24 23:17:31 | スポーツ
 女子シングルスでは17歳の石川佳純が初優勝するなど、若い力が目立った大会だった。(男子シングルスで5連覇(男子では最長)の水谷隼も21歳と若い)【敬称略・ごめんなさい】
 今回の中継は、5回戦や準々決勝も中継してくれたので嬉しかった。

★女子シングルス
 準決勝の石川佳純×福原愛がひとつの山場だった。世界ランクは8位(福原)、11位(石川)と日本選手では上位のふたり。日本人3番手(17位)で過去5度優勝の平野早矢香は藤井寛子に準々決勝で0-4と敗れている。
 福原は日本選手権は相性が悪いのか、優勝はおろか、決勝にも進んだことがない。思い入れが強く、余分な力が入ってしまうのかもしれない。しかし、今大会は準々決勝まで1ゲームも落としていない。
 第1ゲームは11-7で石川、第2ゲームは12-10で福原。しかし、第3、第4ゲームは11-3、11-4とほぼ一方的に石川がゲームを奪う。
 第5ゲームも序盤から石川が5-1、7-3、9-5とリード、しかし、福原も意地を見せ、9-9と追いつく。
 福原のサーブ、今までと立ち位置を変えての投げ上げサーブ、リターンを狙い澄ましたようにバックハンドで石川のフォア側サイドのギリギリに流し込む。しかし、石川はこれに素早く反応し、振られながらも振りぬきクロスに返球。福原もストレートに突っ込み返すが、これにバックハンドで逆クロスに切り返され、返すフォアがアウト。
 続くマッチポイントも3球目の強打に懸けた福原がネットに掛けゲームセット。
 この試合に限っては、全体的に石川のサーブが強く、主導権を握っていた。あと、鋭い反応速度による守備力でラリーも優勢に進めていた。その上、両者のフォアハンドの決定力も石川が上回っていた。
 決勝は準々決勝で平野を4-0、準決勝で藤沼亜衣を4-1で破った藤井寛子(世界ランク61位)×石川。藤井は2度決勝に進んでいるが、2度とも平野に敗れている。また、昨年はベスト16で藤沼に敗れているて、宿敵を連破しての決勝進出。
 第1ゲーム、序盤藤井がペースをつかみ、5-1、9-6とリードする。しかし、石川は速いサーブを軸に反撃し、9-9と追いつく。ここから2ポイントは激しいラリーをたがいに取り合い10-10(コースだけでなく球種も変化させる高レベルのラリー)。ここで、石川が速い厳しいサーブをクロスへ、これを藤井がミス。続くセットポイントも3球攻撃を仕掛けた藤井がミス。12-10で石川。
 続くゲームも11-9、11-7、11-9と石川が競り勝ち、4-0で初優勝。結果的に、リードを守り切れなかった第1セットが藤井にとっては痛かった。
 石川は多彩なサーブを有効に使い分け主導権を取り、ラリーも素早い反応で優位に進めた。時折見せる強力なスマッシュも光った(一撃必殺という感じだった)。これは、持ち前のものかもしれないが、私には大会を通じて感じた彼女の「一歩も引かない強い心」の為せる技に思えた。
コメント
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