英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

【補足】 『平清盛』第43話「忠と孝のはざまで」

2012-12-04 20:34:39 | ドラマ・映画
ひと月前の記事、『平清盛』第43話「忠と孝のはざまで」で、
 これまでに、重盛が言う海よりも深き法皇の慈悲って受けましたっけ?
と、のたまいました。
(「宣う」というのは、元来、「言う」の尊敬語、「おっしゃる」ですが、からかい半分のふざけた言い方として、「いかにも、もっともらしく言う」「大きな態度で言う」などの意味の現代的な用法です)

 それに対して、くうさんから、

「単なる私なりの解釈です。
気が向いて暇だったら読んでみてください(_ _)
(いえ、別に英さんに反論しようと思って追記したわけではなくて、元々後で追記しようと思っていた内容なのですよ^^;」


というコメントをいただきました。

 それに対し、

 追記を読みました。なるほど、時代考証的にはそうだと思います。ただ、このドラマ的には疑問を感じます。
 ここら辺り、みなさんの記事も読み、客観的視点も取り入れ、もう少し考えたいと思います。
 多忙でこの『平清盛』の記事もまだ3件しかトラックバックを飛ばせていない状況で、少し遅くなると思います。


 「少し遅くなる」と言ってひと月経ってしまいました。どこかの国の総理みたいです(笑)


で、ここからが本文です。と言っても、コメントレスの繰り返しみたいなもので、たいそうなことは書けません。

 通常、トラックバックをすることもあって、その際、他の方の記事を興味深く拝見しているのですが、この時は、特に注意して読みました。他の方の考えを知ってから、再度考えようと思ったわけです。
 私は、くうさんのところを含め、いくつかのお気に入りのドラマブログがあります。
 平清盛に関しては、『平成エンタメ研究所』が深くて鋭いなあと、1目も2目も置いています。そして、やはり鋭くて面白いなあと思うのが、~ Literacy Bar ~です。コメントの数も凄いです。(ご存知かもしれませんね。一応、第43話もリンクを張らせて頂きます)

 で、やはり、コメントレスで申しましたように、「時代考証的にはそうだと思います。ただ、このドラマ的には疑問を感じる」という考えは基本的に同じです。あ、くうさんに反論するという意志ではありません。
 他のブロガーさんやコメンテイターさんも書かれていましたが、史実的には、後白河院の近臣である重盛は、院から恩恵を受けていた、あるいは、まじめな性格の重盛が、通常の主従関係を海よりも深い恩と受け取っていたように思います。
 しかし、これはドラマなので、やはり、重盛が海よりも深い恩を受けていた、或いは、感じていたということを描いていなければならないと思います。
 脚本家さんは、伏線の回収は非常に優れていると思いますが、ドラマとしての肝心な登場人物の心の動きに一貫性がないのが非常に残念です。

「朝廷は…つまり法王は、畏れ多くも平家にそれを許された。
それだけでも平家にとっては海のごとく深いご慈悲なのです。

重盛くんは生真面目頭の持ち主なので、そこを心得ています。
それ以上に上ろうなどと露ほども思っていなかった。」


は、当時の思想としては、常識だったと思いますが、

 鳥羽院を見舞いに来た崇徳院に刀を突き付けるシーンを書いた脚本家さんに、こういう思想があったとは思えません
 窪田さんの演技や、1話単独で観た場合は凄く面白かったので、「忠」や「恩」を強調した点は、非常に残念でした。



 くうさんに反論する意志はまったくありません。御理解下さい。
コメント (2)
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TOKYO エアポート ~東京空港管制保安部~ 第8話「飛行機トラブルで試される管制官の絆」 

2012-12-04 17:15:48 | ドラマ・映画
 管制(管制塔、レーダー室、東京コントロール、ディスパッチャー)、パイロット、整備、消防が一体となって、航空の安全を確保する様子、さらにグランドスタッフの乗客に親身になる様子も絡めて描かれていた。
 個人的には、グランドスタッフのエピソードは不要に感じたが、乗客がトラブルに気付かなかったということを表現したかったという点もあったのかもしれない。
 主人公の香織が搭乗訓練でコクピットに居たことも、多面的な視点となり良かったのではないだろうか。


 搭乗訓練の意義を管制官・山下が語った時は、「お前が言うな」と突っ込みたくなった
 相変わらず、主任管制官・岡本が東京コントロール勤務にこだわっているが、羽田空港に勤務している者に対して失礼ではないか?(遠距離通勤ということもあるが、あの憧れぶりはどうかと思う)それに、あまり役に立っていない。…マイナス意見を言い、視聴者への解説をしているという点は評価できる

ディスプレイが表示されないトラブルについて
1.表示機能だけのトラブルのようだが、それだと、エンジン出力の数値が降下してから消えるというのは変。
2.空港で実際にシミュレーターで検証していたが、ディスプレイがブランク状態での飛行が可能かどうかの検証はできても、ディスプレイがブランクになる原因やその他に異常がないかを把握できるとは思えない
3.高度も位置も方角や傾きが表示されないのかと思ったが、なぜか高度は分かるみたいだ。さらに、方位磁石によりおおよその方位(方角)は確認できる
4.エンジン状態は、エンジン音などから推測できるらしい。

トラブルへの対応や対策についての疑問など
Ⅰ.トラブル機を優先させるが、他機への待機の指示などのシーンもあった方がリアル感や緊迫感が増す。(他のスタッフが傍観しているシーンが多い)
Ⅱ.ローパス後、旋回して戻ってくるまで、機の位置を把握できないのはおかしい。視界が悪いのだから、管制側からのより細かい情報や支持が必要なはず。
Ⅲ.着陸の際、管制から機体の高度を細かく知らせてあげればいいのにと思った(実際、管制が機体の高度を把握できるのかは知りません)

主人公・香織について
 ローパスの際、霧の状況を考えたアドバイスで活躍。ただ、無理やり活躍させた印象もある。
 コクピットと管制をつなぐ役割、あるいは、その繋がりを感じさせる視点となった方がいいように思った。

【ストーリー】番組サイトより
レーティング試験に合格した篠田香織(深田恭子)が、パイロットと同行してコックピットでフライトを経験する搭乗訓練を行うことになった。羽田・福岡間の航空機に乗ることになり、コックピットに挨拶に行った香織を出迎えた副操縦士は、元同僚の西川俊一(忍成修吾)だった。

香織が乗った航空機が羽田から離陸した。コックピットで、パイロットと矢野元治(梶原善)や酒井真奈(佐々木希)などの管制官との会話を聞いてメモを取りつつ、思わず笑みがこぼれる香織。また、飛行中のパイロット同士の会話から、パイロットがどのようなことを意識してフライトをしているのかを知る。一方、JAL社内を歩いていたパイロット候補生の飯田博之(浅香航大)は、廊下で本上圭介(平岡祐太)を見かけて声をかけようとするが、パイロットたちを黙って見つめている本上にかける言葉を失う。

翌日、ブリーフィングに東京コントロールに勤務していた中島ハル(野波麻帆)がやってきて訓練生と紹介される。来月ICAOに出向になる竹内裕美(瀬戸朝香)の代わりに羽田勤務になるという。そんな中、香織を乗せた航空機が福岡を飛びたった。しばらくすると、突然コックピットにアラーム音が鳴り響いた。モニター画面を見ると、エンジンの回転数はどんどん落ち、やがてエンジン計器が止まってしまい…。
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