英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『結婚しない』 第11話(最終回)【追記あり】

2012-12-21 22:24:57 | ドラマ・映画
自分の進む道
 ………ちゃんと歩き始めようとして、初めて見えてくる


それぞれの進む道に乾杯!
      ……………って??乾杯できるほどの道だったの??


 千春は高原の求婚を断り、純平はパリに行かず、なぜか北海道で修行?春子は子宮筋腫の手術で子宮を摘出し、その代り自分の手掛けた庭が自分の子供であると再決意。
 そして、それぞれが自分の心に素直になり相手に思いを告げる……


 千春は資格を取って、旅行業界に就職を目指す。
 「私は資格を取る」と宣言した時、旅行業務に資格があることなんて知らなかったから、何か資格を取って、「就職すること」が千春の進む道なのかと思ってしまった。
 この資格というのは、たぶん旅行業務取扱管理者資格のことで、「営業所毎に最低1人以上旅行業務取扱管理者資格をその営業所の旅行業務取扱管理者として選任することが義務付けられている」そうである。
 国内限定と国内海外の総合資格の2種あって、毎年一回国家試験が行われ、合格率は国内が30%~40%(合格者数は平均5000人強)、総合が25%~35%(合格者数は平均4000人)らしい。
 実際に、各営業所にどの程度の人数がいるのか、あるいは、営業所内での資格者率は全く分からない。客として訪れた場合、そんな資格のあるなしなんてほとんど関係ないように思える。だいたい、営業所内に一人いれば十分て、そんなんでいいのか?(たしか、営業で行う料理業も調理場に管理者・調理師免許取得者が一人いればよかったはずで、これと同様か?)
 調理師免許はともかく、資格試験のための資格という気がするがどうなのだろう?

 実質的に、その資格が就職、あるいは在職にどの程度有効かはわからないが、有効ならば35歳になるまで取らなかった千春も呑気である。

~千春の結論~
今、やっと少し自分の生き方が見えてきて、
そしたら結婚て、ホントにすべてじゃないんだなあって。
お互いを思いあって繋がっているからこそ、それぞれが信じる道を歩いていけることがある。
私たちにはきっと、そんな形が合ってる…かなぁ


 という台詞で結論付けているが、11回も引っ張って、ようやく資格を取っただけで、この程度で自分の道と言い切られてしまっては、ずっとドラマに付き合ってきた私はいったいなんだったのか?
 単に現実逃避しているだけとしか思えない。



~谷川教授の講義の結論~
結婚、それは単に制度に過ぎない。だが、この制度のために多くの人が悩み翻弄される。
だが、たとえ結婚という結び付きがなかったとしても、そこに愛が育まれれば家庭が築かれる。
心から通じ合う人がいれば、制度にとらわれることはないのではないだろうか?


 春子と教授の関係もよくわからない。春子の気持ちがどういうものなのかも、私の洞察力が足りずに把握できなかった。
 教授の方は、講義で述べたように、春子と愛を育んでいきたい。「婚姻届は要らないよね」と言ったのは、春子に拒絶されるのを恐れたからなのではなく、子宮を摘出した春子への思いやりなのだろう。


 純平もパリに行かなかったことはよいとして、千春に連絡もせず実家に雲隠れとは、演出上(脚本上)の盛り上げのため?
 それにしても、「やっぱりパリには行けない」と土壇場で純平に言われた瑞希の「何言ってるんですか?」はあまりにも場にピッタリだったので笑ってしまった。本当に、「この期に及んで、何言ってるの?理解できない」だ。



 千春はすごく性格はよかったが、あまりにも幼稚だった。

 んで、千春と純平はハグしてさよなら。
 最後に出会いの公園で酒盛り、それから「恋は紙飛行機」ではなく「婚姻届は紙飛行機!」、飛んだ飛んだ!よく飛んで、お久しぶりの警官に命中!

 二人の出会いは、お互いにとって有益だった。
 そして、千春は素敵な家をゲットした。

あっ、そうそう、高原が腹黒でなかったのが残念!


【追記】
「お互いを思いあって繋がっているからこそ、それぞれが信じる道を歩いていける」
 本文でも述べたが、「結婚がすべてではなく、お互いが思い繋がっていけば信じる道を歩いていける」が千春の結論だとして、引っかかるのが純平の選択。
 絵の道をあきらめないというのはいいとして、それなら、やはりパリに行く方が良いと思う。絵に関係する仕事が北海道にあったとはいえ、本気で絵を描くのならパリを選択するのではないだろうか。春子の病気のせいもあって、時間的に千春と純平の気持ちを確かめ合う機会はなかったが、気持ちを確かめ合ったうえで純平のパリ行きを勧め、純平も決心してパリに行くのが、千春の出した結論に沿っていると思う。
 どうせなパリに行かないのなら、今の状態で絵の道を目指してもいいような気がする。純平は花屋さんに向いているよね。千春も無職で身軽なので、北海道に行っちゃえばいいのに。
 それに、春子の子宮筋腫が、千春と純平の障害物として最終回の盛り上げの道具に使われてしまったのも残念であった。
 ラストシーンの婚姻届を紙飛行機にして飛ばすのは、主題歌にも絡めると同時に、結婚という制度に捉われないという主張だと思うが、あまりに結婚を軽んじているような気がして、ヒロインの身のない結婚ドラマと相まって、不快だった。

 せっかくの3人を無駄遣いした感が強い。『カエルの王女さま』でも感じたが、天海さんのポテンシャルをを使い切るのは難しい。
コメント (6)
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