英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

TOKYO エアポート ~東京空港管制保安部~ 第9話「届かぬ声…エアポート史上最悪の2日間」 

2012-12-11 23:38:29 | ドラマ・映画
 冒頭で緊急事態シーンを流し、時間を巻き戻して、そこから緊急シーンに繋げていくという演出は、視聴関心を掴む手段として時々用いられる演出である。
 しかし、個人的には好きではない。おおよそのストーリーが見えてしまうからである。その意味で、今回の演出は最低であった。冒頭のシーンが実は今回の最終シーンというのは、結末を最初に教えられたようなものだ。


日常から緊急事態へ
 緊急事態を際立たせるため、日常シーンを描くというのはひとつの手法である。
 しかも、GPSの異常、現在の飛行ルート誘導のシステムの説明なども交えているのは巧い(喫茶店のシステムの会話は唐突過ぎだが)
 ただ、竹内の異動の話は良いとしても、近藤の子どもの話やグラウドスタッフの会話も間延び感があるが、ここまでは許容範囲。しかし、岡本の与太話は(毎回)不快に感じる。

全員活躍
 緊急事態に岡本も珍しく働く。GPSなしで誘導しなければならないので、結城主幹管制官、氷室先任管制官、田辺管制部長までも管制業務に駆り出される。昔ながらのやり方は彼らならでは技量を見せるが、「見せ場を見せたからいいや」という感じで、別の仕事に就く。
 他の若い管制官で大丈夫なのかと心配したが、「ベテランのやり方を観てすぐ要領を習得したのは流石だ」と思う事にしよう

香織大活躍、主幹管制官(統括)に出世?主役特権発動か
1.矢野にいちいち確認を取ってしまう自信なさの香織。緊急事態に結城に自分の業務を押しつけ職場放棄かと思ったら、重役会議に乱入し、小倉さんに台詞を与えるという大手柄、緊急事態を知らせる(えっ!この人たちこの時点でまだ知らされてなかったの?)とともに、嫌な印象しか視聴者に印象を与えていなかった田辺にも活躍の場を与える。
 会議の場に駆けつける際、よくあんなヒールで走れるなと思ったら、踵が折れる。このアクシデントは一種のお約束だが、現実にはどの程度の割合で発生するのだろうか?

2.上司をこき使った上、統括の地位に納まり、今度は航空会社にも、地方空港に旅客機を着陸をさせろと命令する依頼する。あの自信のなさは何だったのだろうか?
 こんな重要事項、一介の現場職員同士で決定していいのだろうか。

……さまざまのストレスをプレゼントされたまま、23日まで持ちこされてしまった。


【ストーリー】番組サイトより
12月23日、クリスマスを目前に賑わう羽田空港。管制官として独り立ちして間もない不安から、指示を出す前に先輩にいちいち確認をとってしまう篠田香織(深田恭子)を、結城昇(時任三郎)は黙って見つめていた。その夜、本上圭介(平岡祐太)から呼び出された香織。本上は再びパイロットを目指すと話し、喜ぶ香織に前向きな気持ちになれたのは香織のおかげだとお礼を言う。そして、パイロット試験を受ける時のためにと、翌日のNY行きの飛行機のジャンプシートに乗ることを話す。

12月24日。竹内裕美(瀬戸朝香)は、息子を送っていく車でカーナビのGPSが微妙にズレていることに気付くが、特に気に留めることはなかった。その日は西日本で大雪が降っていて、遅延やダイバートが増える可能性があるのに加え、メンバー内に病欠がいて少人数でのシフトになってしまう。そんな中、本人は隠しているが翌日にカナダへ発ってしまう竹内のために、香織は仲間たちに協力をあおぎ、こっそり寄せ書きの準備をしていた。

ターミナルレーダー室で管制を行っていた香織だが、1機が指示したポイントからずれ始めた。続いて後方機もコースからずれていき、酒井真奈(佐々木希)や山下佑司(瀬戸康史)の担当する飛行機にも同じ現象が起こりだした。それでもなんとか管制を続けていた香織たちだが、GPSに不具合が生じていることが原因だと判明。それを受け、香織たちはGPSに頼らない昔に行われていた管制方式で指示を出すことになるが…。
コメント (2)
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