英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第48話「幻の都」 【訂正補足】あり

2012-12-09 20:38:49 | ドラマ・映画
宗盛の視た清盛
 -清盛の偉大さを感じ過ぎてしまった-
 「出来の悪い男(おのこ)、拙い棟梁だ」と吐露し、
 それでも自分は棟梁で、清盛の息子なのだ。
 父を諌めるのが自分の務めだと「都還り」を訴える



還都を決意する清盛
 -幻となった都と自分の人生を重ねる-

 「何をしてきたのか、この何十年。
 武士の世とは何であったのか」


小兎丸らを見送る……自分の夢の終わり
(↑この解釈、間違ってました。後で補足します)


【訂正補足】
 別れの際、清盛は彼らに深々と頭を下げていました。
 この礼は、「別れ」のあいさつと思いました。また、「今までありがとう。お疲れ様」という感謝の念とも思いました。
 しかし、「兎丸の遺志を継ぐ」という志に対してだった。
 清盛は途中で方向を見失ったしまったが、清盛の志も兎丸と同じだったはず。
 つまり、「幻となってしまった都」=「水泡と化してしまった清盛の武士の世」に呆然としている清盛に対し、「幻ではなく清盛の意志はここに残す」と、小兎丸らは告げたのだ。
 小兎丸の仲間の男たちの誇らしげで晴れ晴れとした表情は、そういう意味だったのだ。

 まったく、誤解釈していました。
 『~Literacy Bar~』さんの『平清盛』第48回『幻の都』感想(ネタバレ有) を読んで初めて気がつきました。


頼朝の視た清盛
 -清盛と父・義朝の目指した武士の世を思う-
 ふたりが袂を分かち、父は夢半ばで敗れ、清盛がその志をひとりで背負う



弁慶の視た清盛
 -清盛は乱れた(公家の)世を打ち壊す(報いられた)矢であったと-
 神輿を射抜く清盛に怖れに近いものを感じ
 鳥羽院に向けて心の矢を放つ話を伝え聞く

   (聞いただけなのか)


 朝廷に入り込み、その仕組みそのものを壊し、変え、
 謗られながらも新しき都を作る。
 
 その抵抗にひとり立ち向かいながら、公家の世を壊し、武士の世を開こうとしていた。
 ただ、その抵抗の強さに、矢はいつしか方向を逸らし、Uターンして公家・平家の世を作ってしまった。

 しかし、途中でついえた義朝の矢の軌跡、深くえぐった清盛の軌跡、それを受け継ぐ頼朝であった。



重衡の視た清盛
 -清盛の強さに憧れ、強さしか見えなかった-
 南都(奈良)を鎮圧するため、東大寺の大仏を炎上させてしまったが、事の重大さにまったく気がつかない。
 そんな重衡を清盛は「ようやった」と言葉を掛ける。ある意味、最も清盛に似ているのが重衡だった。



 ある意味、総集編だった。
 結果的に総集編になったのではなく、意図しての事なのだろう。
 いろいろ観る事が出来て良かった。
   ……それにしても、テーマ曲中の人物クレジットの人数が滅茶苦茶多かったなあ 

【ストーリー】番組サイトより
 富士川の戦いで大敗した平清盛(松山ケンイチ)。
 平家はすでに武門ではないという忠清(藤本隆宏)の言葉は、清盛の心に強く刻まれる。 さらに高倉上皇(千葉雄大)が危篤となり、棟梁の宗盛(石黒英雄)は劣勢を挽回するため、都を京に戻すべきだと涙ながらに訴える。清盛は悩んだ末、夢の都・福原を離れるという苦渋の決断をする。
 一方、源頼朝(岡田将生)は東国を平定し、鎌倉で新たな国づくりを始めていた。ある日、頼朝は弁慶(青木崇高)から若き日の清盛を聞かされる。祇園闘乱事件で神輿に矢を放ち、武士の世の到来を世間に印象づけた清盛。頼朝はその話を知り、今やその志を受け継ぐのは自分の役目だと自覚する。
 京で巻き返しをはかる清盛のもとに、知らせが届く。南都(奈良)・興福寺を攻めた平家軍が、あやまって東大寺の大仏を炎上させてしまった!
コメント
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