本や映画が子どもたちに与える心理的影響は、非常に大きいとよく言われます。
名作と言われる文学作品の中にも、過激な暴力描写や性描写を含むものは、数多く存在していますが、
それを読んで共感した子どもは、いずれ同じような行動をとりかねない……
そう考えることは、はたして正しいのでしょうか?
(もう少し、練習して欲しいと思うのですが)
変な会話
「(子どものころから)漫画や児童文学も好きだったんですけど、大人が読む本にも興味があって…」
「やっぱり、変わった子だったんだなあ」
「え?…変わっていますか?」
「いやぁ、変わってるでしょ」
「………」
「あ、いや……変な意味で言ったわけじゃないですよ」
「五浦さん、例の感想文のことなんですけど…」
(FAXの受信の音に)
「あ、注文かなあ」と立ち去る。
無神経気味な言葉を言ってしまった五浦。
唐突に読書感想文の中学生のことに話を振る栞子。
失言に気がついた五浦だが、栞子の相談をスルーしてFAXの方に行ってしまうのは、あまりの無神経さ。
意味不明な会話
「あんたも何やってんの!万引き犯にされるくらいなら、感想文写しましたって言っちゃえばいいじゃん!」
「そんなのできないよ!万引きなんかより、人の作文を写す方が、ずっとずっと恥ずかしい!盗作したなんて思われるくらいなら、停学になっても退学になってもいいの?」
おお、奈緒なのに(笑)良いことを言っている。
と思ったら、妹の結衣の言葉が矛盾に近いもの。万引きは物、盗作は知的財産。どちらも人のモノを盗むことには変わりはない。どちらが罪が重いかは、議論が分かれるところ。(結衣がこだわった理由はこの後、明かされる)
「じゃあ、なんで、人のモノを写したりなんかしたの?」
理由:姉より難しい本が読めるところを見せたかった
「子どものころから、いつもお姉ちゃんばっかり注目されてる。お姉ちゃんの周りには自然と人が集まってくる。だから、せめて勉強くらい、おねえちゃんより上にいたかったからだよ。それだけは、どうしても負けたくなかった」
いやぁ」、この結論に到達するまでに、何段階もの、理論の跳躍が必要だった。(「お姉ちゃんが難しくて読めないと言ったから」「五浦とつき合っている」)
≪姉に負けたくない。姉より優秀でありたい≫という気持ちが強かったから、あの感想文が取り消されるのが嫌だったのだ。
とても、優秀な生徒とは思えない。
それに…それに、お姉さんが注目されたり、周囲に人が集まってくるわけはねぇ…人にズケズケとモノを言ったり、物事に絡んだりして、問題を起こす(大きくする)「鬱陶しい人」だったからなんだよ。張り合う必要はないんだよ
『「時計じかけのオレンジ」を読んで』という感想文
「アレックスは刑務所に入っても(反省せず)悪い人間のままで、ついに洗脳され、絶対に悪いことができない性格になってしまう。
でも、いい人になってもアレックスは幸せにはならない。今まで乱暴した人たちから乱暴され、それでも自分の身を守ることもできず、俺は時計じかけのオレンジみたいじゃないかと叫ぶ。時計みたいに決まった動きしかできなくなったのだ。
誰かに押し付けられていい人になっても、本当にいい人になったことにはならないと、作者は言っているような気がする。それよりもまだ悪いことをしている方が人間らしいかもしれない」
確かに、問題のありそうな感想文。
洗脳はともかく、悪い人が押しつけられていい人になった方が、周りは助かる。悪人によって、人が不幸になるよりは、よっぽど良い。
それにしても、小学4年生でこの感想って…
推理のキーポイントは、『時計じかけのオレンジ』に結末が2通りあったこと。(それと結衣の潔癖症)
結衣が本を読んでいないことに到達する鍵であったが、実は、基になった感想文が栞子が書いたもので、栞子は初めから分かっていたいうオチはよかったと思う(見えてはいたが)。
そのことを言いだせなかったのは、古書堂関係者の反応が微妙だったから。
あまり好きではない甘味堂のマスターだが、いろいろ物事を発展させるのには便利なキャラなのだろう。
【ストーリー】番組サイトより
篠川栞子(剛力彩芽)は、書籍を寄贈するため聖桜女学館を訪ね、栞子を迎えた図書委員の田辺美鈴(生田絵梨花)が搬入を手伝った。書籍は教員の杉浦(阿南敦子)により選別されたが、数冊が「中学生には不適切」という理由で返却されてしまう。栞子は、それらが文学的評価が高いため、性描写や暴力描写があるだけで除外するのはもったいない、と言うが、杉浦は最近もアントニイ・バージェスの『時計じかけのオレンジ』を読んで学校の体制を批判する感想文を提出した生徒がいたから、と返却の理由を説明する。
同じ頃、「ビブリア古書堂」に小菅奈緒(水野絵梨奈)がやってくる。奈緒は、志田肇(高橋克実)に借りた本を返しに来たのだが、表情がどこか沈んでいて志田は心配する。奈緒は、中学生の妹の結衣(森迫永依)がCDを万引きして捕まり学校を停学になっていることを明かした。結衣は聖桜女学館に通う優秀な生徒だが、先日書いた読書感想文が学校で問題視され母親が呼び出されることもあった、と奈緒は五浦大輔(AKIRA)や篠川文也(ジェシー)に話した。
その後、奈緒は学校から戻った栞子、大輔、志田に結衣の感想文を読ませた。それは『時計じかけのオレンジ』を読んで書かれたもので、善悪の常識について疑問を投げかけていた。それを聞いた藤波明生(鈴木浩介)は、万引きも本の影響だろう、と意地悪く言う。栞子は奈緒に、結衣はどこで『時計じかけのオレンジ』を購入したのか、と聞いた。インターネットの通販だと答えた奈緒に栞子は…。
名作と言われる文学作品の中にも、過激な暴力描写や性描写を含むものは、数多く存在していますが、
それを読んで共感した子どもは、いずれ同じような行動をとりかねない……
そう考えることは、はたして正しいのでしょうか?
(もう少し、練習して欲しいと思うのですが)
変な会話
「(子どものころから)漫画や児童文学も好きだったんですけど、大人が読む本にも興味があって…」
「やっぱり、変わった子だったんだなあ」
「え?…変わっていますか?」
「いやぁ、変わってるでしょ」
「………」
「あ、いや……変な意味で言ったわけじゃないですよ」
「五浦さん、例の感想文のことなんですけど…」
(FAXの受信の音に)
「あ、注文かなあ」と立ち去る。
無神経気味な言葉を言ってしまった五浦。
唐突に読書感想文の中学生のことに話を振る栞子。
失言に気がついた五浦だが、栞子の相談をスルーしてFAXの方に行ってしまうのは、あまりの無神経さ。
意味不明な会話
「あんたも何やってんの!万引き犯にされるくらいなら、感想文写しましたって言っちゃえばいいじゃん!」
「そんなのできないよ!万引きなんかより、人の作文を写す方が、ずっとずっと恥ずかしい!盗作したなんて思われるくらいなら、停学になっても退学になってもいいの?」
おお、奈緒なのに(笑)良いことを言っている。
と思ったら、妹の結衣の言葉が矛盾に近いもの。万引きは物、盗作は知的財産。どちらも人のモノを盗むことには変わりはない。どちらが罪が重いかは、議論が分かれるところ。(結衣がこだわった理由はこの後、明かされる)
「じゃあ、なんで、人のモノを写したりなんかしたの?」
理由:姉より難しい本が読めるところを見せたかった
「子どものころから、いつもお姉ちゃんばっかり注目されてる。お姉ちゃんの周りには自然と人が集まってくる。だから、せめて勉強くらい、おねえちゃんより上にいたかったからだよ。それだけは、どうしても負けたくなかった」
いやぁ」、この結論に到達するまでに、何段階もの、理論の跳躍が必要だった。(「お姉ちゃんが難しくて読めないと言ったから」「五浦とつき合っている」)
≪姉に負けたくない。姉より優秀でありたい≫という気持ちが強かったから、あの感想文が取り消されるのが嫌だったのだ。
とても、優秀な生徒とは思えない。
それに…それに、お姉さんが注目されたり、周囲に人が集まってくるわけはねぇ…人にズケズケとモノを言ったり、物事に絡んだりして、問題を起こす(大きくする)「鬱陶しい人」だったからなんだよ。張り合う必要はないんだよ
『「時計じかけのオレンジ」を読んで』という感想文
「アレックスは刑務所に入っても(反省せず)悪い人間のままで、ついに洗脳され、絶対に悪いことができない性格になってしまう。
でも、いい人になってもアレックスは幸せにはならない。今まで乱暴した人たちから乱暴され、それでも自分の身を守ることもできず、俺は時計じかけのオレンジみたいじゃないかと叫ぶ。時計みたいに決まった動きしかできなくなったのだ。
誰かに押し付けられていい人になっても、本当にいい人になったことにはならないと、作者は言っているような気がする。それよりもまだ悪いことをしている方が人間らしいかもしれない」
確かに、問題のありそうな感想文。
洗脳はともかく、悪い人が押しつけられていい人になった方が、周りは助かる。悪人によって、人が不幸になるよりは、よっぽど良い。
それにしても、小学4年生でこの感想って…
推理のキーポイントは、『時計じかけのオレンジ』に結末が2通りあったこと。(それと結衣の潔癖症)
結衣が本を読んでいないことに到達する鍵であったが、実は、基になった感想文が栞子が書いたもので、栞子は初めから分かっていたいうオチはよかったと思う(見えてはいたが)。
そのことを言いだせなかったのは、古書堂関係者の反応が微妙だったから。
あまり好きではない甘味堂のマスターだが、いろいろ物事を発展させるのには便利なキャラなのだろう。
【ストーリー】番組サイトより
篠川栞子(剛力彩芽)は、書籍を寄贈するため聖桜女学館を訪ね、栞子を迎えた図書委員の田辺美鈴(生田絵梨花)が搬入を手伝った。書籍は教員の杉浦(阿南敦子)により選別されたが、数冊が「中学生には不適切」という理由で返却されてしまう。栞子は、それらが文学的評価が高いため、性描写や暴力描写があるだけで除外するのはもったいない、と言うが、杉浦は最近もアントニイ・バージェスの『時計じかけのオレンジ』を読んで学校の体制を批判する感想文を提出した生徒がいたから、と返却の理由を説明する。
同じ頃、「ビブリア古書堂」に小菅奈緒(水野絵梨奈)がやってくる。奈緒は、志田肇(高橋克実)に借りた本を返しに来たのだが、表情がどこか沈んでいて志田は心配する。奈緒は、中学生の妹の結衣(森迫永依)がCDを万引きして捕まり学校を停学になっていることを明かした。結衣は聖桜女学館に通う優秀な生徒だが、先日書いた読書感想文が学校で問題視され母親が呼び出されることもあった、と奈緒は五浦大輔(AKIRA)や篠川文也(ジェシー)に話した。
その後、奈緒は学校から戻った栞子、大輔、志田に結衣の感想文を読ませた。それは『時計じかけのオレンジ』を読んで書かれたもので、善悪の常識について疑問を投げかけていた。それを聞いた藤波明生(鈴木浩介)は、万引きも本の影響だろう、と意地悪く言う。栞子は奈緒に、結衣はどこで『時計じかけのオレンジ』を購入したのか、と聞いた。インターネットの通販だと答えた奈緒に栞子は…。