第1話で、メモ書き程度の記事を書いたきりにしておきましたが、一応、視聴は続けていました。
第1話で、思わせぶりな設定をちらつかせ、バスジャックで興味を引き第2話まで引っ張る。そして、その真相や解決が間延び感が強く、視聴中止を決めたのですが、念のため3話も観たところ、前シリーズよりは面白かったので、第4話も……という感じで視聴は継続していました。
それでも、記事を書くほど内容ではないので、大人しく?していました。
しかし、幸か不幸か、書きたいことが蓄積して、ガス抜きの今回の記事に至りました。
どんなガスが溜まっているかというと、
前シリーズからリニューアルした安積班はメンバーを一新し、安積(佐々木蔵之介)のほかは、尾崎(小澤征悦)、結城(比嘉愛未)、小池竜也(福士誠治)だけの少数精鋭(精鋭っぽくはない)。今シリーズは、なぜか安積班に上司・久米島刑事課課長(升毅)がついたが、この人は表向きは昼行燈の設定なので、捜査の役には立たない。
予算カットの人員削減かどうかは定かではないが、第4話からは尾崎が外務大臣の警護、結城は八丈島警察署からの緊急要請によりまた異動となってしまい、現場は2人だけとなってしまった。もはや「班」ではない。
しかも、第4話、5話、6話、7話と、実に4話もこの状態である。番組冒頭のオープニングで華々しく4人が登場するが、これでは詐欺に近い。
ところが、第4話からの方が面白く感じた。これには次の理由が考えられる。
①安積と小池コンビだけの捜査となりストーリーが分かりやすくなった。熱い心と冷静な目を持つ安積、正義感はあるがどこかお人よしの小池刑事の相性が良い。小池刑事は、『名探偵コナン』で言うと高木刑事、『相棒』で言うと尊(及川博之)のようなキャラで、優しさゆえ人に振り回されるタイプで、「あのねえ」と言いながらつき合ってしまう。
それに、出向中の尾崎は頭は切れるが一匹狼的キャラ、結城も一途で暴走しやすいキャラで重複しており、暴走キャラが4人中2人もいては、ストーリーを展開させにくい。結城のキャラは比嘉さんには合わないように思えるし。
そんなわけで、ストーリー展開に無理がなくなった。特に第6話の押上交番の寺田巡査長(林家正蔵)が逆恨みから子供を誘拐され犯人に振り回される回は、本来の安積班の人情モノの味が出ていて、よかった。
この寺田巡査長は今シリーズからの新キャラだが、この話までは「通りすがりの使えない警官」という印象であったが、この話では使命に燃える警察官に変身していた。
②2人になったことと関係はないが、今シリーズは押上分署として配属されたため、本庁の捜査一課とは繋がりが弱くなり、真山警視正(高島礼子)が出てこなくなった。
彼女の演技が「どうこう」言うのではなく、彼女ほどの女優を使うとなると、それなりの意義や活躍を持たせなければならなくなり、ストーリーに無理が生じてしまう。この弊害がなくなった。
さて、今回は安積班が追っていた横領犯が伊豆にいるとの情報があり、現地へと向かった。
ここに至って、「班」でないだけでなく、「押上分署」でさえなくなってしまった。
安積が押上地区にいないことから、新キャラの水沢医師(橋爪功)やおでん屋店主・徳吉(金田明夫)の出番なしかと思ったが、川口刑事部長(里見浩太朗)が久々に登場し、二人と絡むシーンがあった。
川口刑事部長と久米島刑事課課長との会話によると、今回の安積班の真の使命は、地元民と警察の信頼関係を取り戻すこと。「15年間、閉ざされたものを開くこと」らしい。15年前に押上で、いったい何があったのか?
水沢医師は警察に敵意に近いものを抱いている。徳吉が店を開いたのも15年前という。川口が回復しようとするモノと、彼らとは因縁がありそうだ。
おぼろげながら、押上分署の目的が明かされたが、地元民との信頼関係と言っている割には、尾崎と結城は居ないし、今回は安積と小池さえも伊豆へ行ってしまう。まったく目的達成する意思がないのでは?
安積が主人公の『ハンチョウ』というドラマ、前シリーズもそうであったが、こういう意味ありげな勿体ぶった余分な設定(小細工)は要らないと思う。安積のキャラ、安積班の魅力で押し通した方が良いと思う。
さて、唯一と言ってよい女性キャラの結城(比嘉愛未)が出張(副業)中ということで、伊豆で女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)が活躍?
連絡相談なしの単独行動と社会人としては失格ではないかと思われる暴走・自分勝手キャラ。
登場直後、安積らの投げ飛ばし犯人逮捕の邪魔をしてしまう。安積ら弱すぎ。
3年前の自分のミスに囚われ、それを挽回するのが第一という私情に走り、あとは疎かという税金泥棒。
伊豆の署員も、安積もそれを咎めない。それどころか、
ハイライトの逮捕シーンで、犯人の元刑事に
「あなたに憧れて、あなたを目標にしてきた刑事が今ここにいる。人の命を守る仕事を誇りにしている刑事が、ここにいるんだ。……銃を下ろすんだ」
と説得していたが、「え?そんな刑事、どこにいるんだ?」と突っ込みたくなってしまった。
逮捕後、犯人(元先輩刑事)が
「いい刑事になったな」(無茶苦茶、ベタである)
と褒めるが、とてもいい刑事とは思えなかった。
安積も、彼女の3年間の執念を褒めるし……
そして、ぶっ飛んだのは、彼女の走り方。安積を投げ飛ばす武闘派で、服装も活動的。しかし、走りは上半身と下半身がバラバラ。一生懸命さは感じるが、力み過ぎで、推進力につながらない。遅い。すぐバテそう。この走りは、『CONTROL ~犯罪心理捜査~』の松下奈緒さんと互角の戦いができそうである。
今回はストーリーも平凡な上、女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)の活躍に無理があったので、とても残念でした。
【ストーリー】番組サイトより
横領事件で手配中となっている中田文彦(吉澤宙彦)の車が、伊豆で発見されたとの知らせを受け、安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)が現地へと向かった。六本木のナンバーワンキャバクラ嬢・矢野麻沙美(木村智早)に貢ぐために、経理係長だった中田が5千万を横領したものと見られていた。麻沙美の出身地は静岡県の伊東市で、事件発覚後と共に店を辞めていることから、中田が麻沙美を追って伊豆に現れる可能性は高い。
伊豆東署へ訪れた安積と小池は、刑事課長の桐山隆三(田中隆三)と刑事・向井邦夫(スマイリーキクチ)らに事情を聞いたのち麻沙美と接触するが、中田の横領は知らなかったとしか証言は得られなかった。
麻沙美の自宅を後にした安積らは、麻沙美がどう言おうと中田が麻沙美を探しているのは間違いないとみて、麻沙美を張り込むことに……と、そのとき、中田らしき人物が現れた。声をかけようと安積らが近づくと、その人物は逃走。その後追う安積らに、突然、ある女性が立ちはだかると、安積らを倒してしまった。
ほどなく、伊豆東署に戻った安積と小池。その2人の前には安積らの追跡を妨害した女性がいた。その女性とは、伊豆東署の女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)だった。上司の桐山に雷を落とされ、平身低頭の陽子。3年前から追っている強盗殺人事件の主犯・海道武(渋谷謙人)の実の姉が麻沙美で、麻沙美が数日前に戻ってきたという情報を得て張り込んでいたところ、見知らぬ男たちが東京ナンバーの車で麻沙美を訪ねてきたので、海藤の関係者と間違えてしまったという。その話を聞いた安積は、追っている事件はそれぞれ別だが、マークする人物は一緒ということで、合同捜査を提案する。
そんなある日、久米島(升毅)だけとなった押上分署に突然、川口刑事部長(里見浩太朗)がやってきた。ちょっと偵察に立ち寄ってみたという川口は、「安積班もそろそろこの町の住人と親しくなってきた頃では」と久米島に尋ねるが、久米島は「15年間、閉ざされていたものが、そう簡単に開くとは思えない」と答える。一体、2人はなにを話しているのだろうか……???
第1話で、思わせぶりな設定をちらつかせ、バスジャックで興味を引き第2話まで引っ張る。そして、その真相や解決が間延び感が強く、視聴中止を決めたのですが、念のため3話も観たところ、前シリーズよりは面白かったので、第4話も……という感じで視聴は継続していました。
それでも、記事を書くほど内容ではないので、大人しく?していました。
しかし、幸か不幸か、書きたいことが蓄積して、ガス抜きの今回の記事に至りました。
どんなガスが溜まっているかというと、
前シリーズからリニューアルした安積班はメンバーを一新し、安積(佐々木蔵之介)のほかは、尾崎(小澤征悦)、結城(比嘉愛未)、小池竜也(福士誠治)だけの少数精鋭(精鋭っぽくはない)。今シリーズは、なぜか安積班に上司・久米島刑事課課長(升毅)がついたが、この人は表向きは昼行燈の設定なので、捜査の役には立たない。
予算カットの人員削減かどうかは定かではないが、第4話からは尾崎が外務大臣の警護、結城は八丈島警察署からの緊急要請によりまた異動となってしまい、現場は2人だけとなってしまった。もはや「班」ではない。
しかも、第4話、5話、6話、7話と、実に4話もこの状態である。番組冒頭のオープニングで華々しく4人が登場するが、これでは詐欺に近い。
ところが、第4話からの方が面白く感じた。これには次の理由が考えられる。
①安積と小池コンビだけの捜査となりストーリーが分かりやすくなった。熱い心と冷静な目を持つ安積、正義感はあるがどこかお人よしの小池刑事の相性が良い。小池刑事は、『名探偵コナン』で言うと高木刑事、『相棒』で言うと尊(及川博之)のようなキャラで、優しさゆえ人に振り回されるタイプで、「あのねえ」と言いながらつき合ってしまう。
それに、出向中の尾崎は頭は切れるが一匹狼的キャラ、結城も一途で暴走しやすいキャラで重複しており、暴走キャラが4人中2人もいては、ストーリーを展開させにくい。結城のキャラは比嘉さんには合わないように思えるし。
そんなわけで、ストーリー展開に無理がなくなった。特に第6話の押上交番の寺田巡査長(林家正蔵)が逆恨みから子供を誘拐され犯人に振り回される回は、本来の安積班の人情モノの味が出ていて、よかった。
この寺田巡査長は今シリーズからの新キャラだが、この話までは「通りすがりの使えない警官」という印象であったが、この話では使命に燃える警察官に変身していた。
②2人になったことと関係はないが、今シリーズは押上分署として配属されたため、本庁の捜査一課とは繋がりが弱くなり、真山警視正(高島礼子)が出てこなくなった。
彼女の演技が「どうこう」言うのではなく、彼女ほどの女優を使うとなると、それなりの意義や活躍を持たせなければならなくなり、ストーリーに無理が生じてしまう。この弊害がなくなった。
さて、今回は安積班が追っていた横領犯が伊豆にいるとの情報があり、現地へと向かった。
ここに至って、「班」でないだけでなく、「押上分署」でさえなくなってしまった。
安積が押上地区にいないことから、新キャラの水沢医師(橋爪功)やおでん屋店主・徳吉(金田明夫)の出番なしかと思ったが、川口刑事部長(里見浩太朗)が久々に登場し、二人と絡むシーンがあった。
川口刑事部長と久米島刑事課課長との会話によると、今回の安積班の真の使命は、地元民と警察の信頼関係を取り戻すこと。「15年間、閉ざされたものを開くこと」らしい。15年前に押上で、いったい何があったのか?
水沢医師は警察に敵意に近いものを抱いている。徳吉が店を開いたのも15年前という。川口が回復しようとするモノと、彼らとは因縁がありそうだ。
おぼろげながら、押上分署の目的が明かされたが、地元民との信頼関係と言っている割には、尾崎と結城は居ないし、今回は安積と小池さえも伊豆へ行ってしまう。まったく目的達成する意思がないのでは?
安積が主人公の『ハンチョウ』というドラマ、前シリーズもそうであったが、こういう意味ありげな勿体ぶった余分な設定(小細工)は要らないと思う。安積のキャラ、安積班の魅力で押し通した方が良いと思う。
さて、唯一と言ってよい女性キャラの結城(比嘉愛未)が出張(副業)中ということで、伊豆で女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)が活躍?
連絡相談なしの単独行動と社会人としては失格ではないかと思われる暴走・自分勝手キャラ。
登場直後、安積らの投げ飛ばし犯人逮捕の邪魔をしてしまう。安積ら弱すぎ。
3年前の自分のミスに囚われ、それを挽回するのが第一という私情に走り、あとは疎かという税金泥棒。
伊豆の署員も、安積もそれを咎めない。それどころか、
ハイライトの逮捕シーンで、犯人の元刑事に
「あなたに憧れて、あなたを目標にしてきた刑事が今ここにいる。人の命を守る仕事を誇りにしている刑事が、ここにいるんだ。……銃を下ろすんだ」
と説得していたが、「え?そんな刑事、どこにいるんだ?」と突っ込みたくなってしまった。
逮捕後、犯人(元先輩刑事)が
「いい刑事になったな」(無茶苦茶、ベタである)
と褒めるが、とてもいい刑事とは思えなかった。
安積も、彼女の3年間の執念を褒めるし……
そして、ぶっ飛んだのは、彼女の走り方。安積を投げ飛ばす武闘派で、服装も活動的。しかし、走りは上半身と下半身がバラバラ。一生懸命さは感じるが、力み過ぎで、推進力につながらない。遅い。すぐバテそう。この走りは、『CONTROL ~犯罪心理捜査~』の松下奈緒さんと互角の戦いができそうである。
今回はストーリーも平凡な上、女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)の活躍に無理があったので、とても残念でした。
【ストーリー】番組サイトより
横領事件で手配中となっている中田文彦(吉澤宙彦)の車が、伊豆で発見されたとの知らせを受け、安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)が現地へと向かった。六本木のナンバーワンキャバクラ嬢・矢野麻沙美(木村智早)に貢ぐために、経理係長だった中田が5千万を横領したものと見られていた。麻沙美の出身地は静岡県の伊東市で、事件発覚後と共に店を辞めていることから、中田が麻沙美を追って伊豆に現れる可能性は高い。
伊豆東署へ訪れた安積と小池は、刑事課長の桐山隆三(田中隆三)と刑事・向井邦夫(スマイリーキクチ)らに事情を聞いたのち麻沙美と接触するが、中田の横領は知らなかったとしか証言は得られなかった。
麻沙美の自宅を後にした安積らは、麻沙美がどう言おうと中田が麻沙美を探しているのは間違いないとみて、麻沙美を張り込むことに……と、そのとき、中田らしき人物が現れた。声をかけようと安積らが近づくと、その人物は逃走。その後追う安積らに、突然、ある女性が立ちはだかると、安積らを倒してしまった。
ほどなく、伊豆東署に戻った安積と小池。その2人の前には安積らの追跡を妨害した女性がいた。その女性とは、伊豆東署の女性刑事・片瀬陽子(高野志穂)だった。上司の桐山に雷を落とされ、平身低頭の陽子。3年前から追っている強盗殺人事件の主犯・海道武(渋谷謙人)の実の姉が麻沙美で、麻沙美が数日前に戻ってきたという情報を得て張り込んでいたところ、見知らぬ男たちが東京ナンバーの車で麻沙美を訪ねてきたので、海藤の関係者と間違えてしまったという。その話を聞いた安積は、追っている事件はそれぞれ別だが、マークする人物は一緒ということで、合同捜査を提案する。
そんなある日、久米島(升毅)だけとなった押上分署に突然、川口刑事部長(里見浩太朗)がやってきた。ちょっと偵察に立ち寄ってみたという川口は、「安積班もそろそろこの町の住人と親しくなってきた頃では」と久米島に尋ねるが、久米島は「15年間、閉ざされていたものが、そう簡単に開くとは思えない」と答える。一体、2人はなにを話しているのだろうか……???