英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「余計」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-11-12 22:56:31 | 詰将棋
「真打ち ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年4月号」の解答です。


 初形図で両王手で▲2五桂と跳ねる筋が見えます。しかも、跳ねた後は△2三玉と逃げる一手に▲1三香成とすれば綺麗に詰むのが把握できます。

 …となると、桂が跳ねられるように龍をどかす必要があります。
 龍での王手を掛ける手段は6つ。
 ▲2四龍、▲1六龍は△同馬で続きません。
 ▲1五龍も△1四歩で続きません。
 ▲2三龍は詰将棋ではありそうな龍の捨て方です。△同馬なら▲2五桂で詰みますが、△同玉だと全く詰みません。
 残るは1番平凡な▲2二龍です。

 これに対しては、△1四玉の一手。


 ここでの王手は、桂を跳ねる手と龍での王手の掛け方が6通りの計7手段ありますが、冒頭の思考を踏んだのなら、次の一手は▲1三龍しか考えられません。


 これにも△1三同玉の一手です。

 この第4図ですが、初図から龍を取り除いた局面になっています。
 と、書いてきましたが、初図で龍が邪魔で、それを消し去ることがこの詰将棋の主題であることは、一目瞭然だった方も多いはずです。

 第4図より、念願の(大げさ)▲2五桂が実現。


 以下△2三玉▲1三香成で詰み。



詰手順……▲2二龍△1四玉▲1三龍△同玉▲2五桂△2三玉▲1三香成まで7手詰

 強力な龍が、実は厄介者(邪魔駒)だった……「邪魔駒消去」はよくある筋ですが、私は好きです。「打ち歩詰解消」も好きです。
コメント
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