「手品 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2016年3月号」の解答です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/7f/aba7eefac9903f3be6f7a329c0a314d2.png)
初形から1六に玉を呼んでの▲2六金までの詰み形が見えます。
なので、角を取る▲1六飛が絶好手に見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2d/6c7a7f927557e13d35ac0ea87d8c4a7a.png)
確かに、この手に△1六同玉なら▲2六金で思惑通り詰みますが、△2五玉とかわされると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/de/a7fd395347d5fd358f58b612429ddbf0.png)
以下、▲4三角と捕まえようとしても、△3五玉で逃げられてしまいます。
▲1六飛は好手なのですが、2五に逃げられて失敗してしまいました。
ならば、▲2五金△同角と角で玉の脱出口を塞ぐのが正解です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/0b/f2351ada0bc8ccdd3806ae0fe3491f5b.png)
こうしておいて、▲1六飛とすれば2五には逃げられないので、取らざるを得ません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/0b/5cd78b168498ac280b68abc17096aca6.png)
ここで、取り方が2通りありますが、
△1六同角(第4図)の局面は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/fa/a1fc465ae42d037d02bc145dfcf295fa.png)
初形から2六の飛車を消去したことになっています。
実は、2六の飛車は邪魔駒だったのです。というわけで、こちらが作意手順です。
▲2六金と打って詰め上がりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/9e/c66186d7116d2fc242072b86a3b6a607.png)
4手目△1六同玉にも▲2六金で詰みです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/00/aeb9c234ef4c1caf8f0a19b2f69d97e3.png)
取れる角を取らず、逆に金を捨てて角を逃がしておいてから▲1六飛で詰ますという詰将棋の面白さを感じさせる作品でした。
この作品が問題として出題された場合、4手目以降△1六同角▲2六金でも△1六同玉▲2六金でも正解となります。
詰将棋の決まりとして、玉方が最善の受け(①最長手順、②攻め方の駒を使わせる)をすることになっています。
理想は最善の受け(正解手順)は一通りだけにしたいのですが、なかなか最後まで手数を一通りに限定するのは難しいのです。本作のように玉方の最終手の非限定は許容範囲とされています。
詰手順……▲2五金△同角▲1六飛△同角▲2六金まで5手詰
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初形から1六に玉を呼んでの▲2六金までの詰み形が見えます。
なので、角を取る▲1六飛が絶好手に見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2d/6c7a7f927557e13d35ac0ea87d8c4a7a.png)
確かに、この手に△1六同玉なら▲2六金で思惑通り詰みますが、△2五玉とかわされると
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/de/a7fd395347d5fd358f58b612429ddbf0.png)
以下、▲4三角と捕まえようとしても、△3五玉で逃げられてしまいます。
▲1六飛は好手なのですが、2五に逃げられて失敗してしまいました。
ならば、▲2五金△同角と角で玉の脱出口を塞ぐのが正解です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7e/19f0d46e8e622a11b292512bcd005972.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/0b/f2351ada0bc8ccdd3806ae0fe3491f5b.png)
こうしておいて、▲1六飛とすれば2五には逃げられないので、取らざるを得ません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/0b/5cd78b168498ac280b68abc17096aca6.png)
ここで、取り方が2通りありますが、
△1六同角(第4図)の局面は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/fa/a1fc465ae42d037d02bc145dfcf295fa.png)
初形から2六の飛車を消去したことになっています。
実は、2六の飛車は邪魔駒だったのです。というわけで、こちらが作意手順です。
▲2六金と打って詰め上がりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/9e/c66186d7116d2fc242072b86a3b6a607.png)
4手目△1六同玉にも▲2六金で詰みです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/91/8a554aa1c33f39225455ad9014263858.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/00/aeb9c234ef4c1caf8f0a19b2f69d97e3.png)
取れる角を取らず、逆に金を捨てて角を逃がしておいてから▲1六飛で詰ますという詰将棋の面白さを感じさせる作品でした。
この作品が問題として出題された場合、4手目以降△1六同角▲2六金でも△1六同玉▲2六金でも正解となります。
詰将棋の決まりとして、玉方が最善の受け(①最長手順、②攻め方の駒を使わせる)をすることになっています。
理想は最善の受け(正解手順)は一通りだけにしたいのですが、なかなか最後まで手数を一通りに限定するのは難しいのです。本作のように玉方の最終手の非限定は許容範囲とされています。
詰手順……▲2五金△同角▲1六飛△同角▲2六金まで5手詰