「タンスの奥に ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2016年3月号」の解答です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7f/a04fdefd122ed3fc07db0089b205503d.png)
初手▲1五香は△2四玉で続きません。また、▲2五銀も△同銀で詰みません。
なので初手は▲2五角よりなさそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/2f/5d2378974172f05680d57c2d7c8516e6.png)
これを△2五同桂と取ると▲3四龍△2四合駒▲1五香で詰むので、△2五同銀と取ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/19/090bff1e2bb1aad7a4de434237bc5733.png)
ここで▲1九香が普通なのですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/98/1af74f3b4d53d05d8bb9c2e04cf19c77.png)
△2四玉なら▲1五銀で詰むのですが、△1六桂(変化図1)と中合されると、
以下▲1六同香△同銀▲3四龍△2四歩(合駒)で詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/73/118ded65d40d63e99eb72a602ac16e6e.png)
第2図に戻って、中合を避けて▲1五香はどうでしょう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/b6/a1fe8ca2bc10ab589bbf2ea4636fe7f5.png)
しかし、これも△2四玉(失敗図2)で詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5a/3ec8b75992f4ac9332a74f46b8b0ecaf.png)
ただ、この失敗図2は正解に繋がるヒントになっています。
この図で▲1六桂と打って取られなければ詰むので、2五の銀を何とかすればいいのです。
そこで、第2図で▲3四龍として△同銀を強要すれば、銀の1六への利きは消えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c8/c820d3ff55b104d6c39f2cc8f143858e.png)
3四の地点は、2図の段階では龍が押さえていましたが、▲3四龍△同銀と進んだ局面は、龍の利きの代わりに守備銀で栓をすることで代用するわけです。
こうしておいて、▲1五香と打てば△2四玉の一手に▲1六桂で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/fa/61e2519e22303f834d0a7489bafedce7.png)
さて、第4図で▲1九香(変化図4)と下段から打つのが実戦での筋ですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/6d/a4ea2b4d290c63a0ffc347a8fa7ec753.png)
△1六桂(変化図5)▲同香△2四玉(失敗図3)でも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/d7/9cac8a99638fc606dd964ffa08c1bf57.png)
▲1九香(変化図4)に△2四玉(失敗図4)とかわされても詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1c/a968aa14f77492e1cb9f83d4a80b2667.png)
図で▲1六桂と打っても△1四玉と逃げられて逃れられてしまいます。遠くから香を打ったため、香の利きが桂まで遮られてしまうのです。
1六に桂が打てるよう、▲1五香の香を短く打つのが肝要でした。
詰手順……▲2五角△同銀▲3四龍△同銀▲1五香△2四玉▲1六桂まで7手詰
タイトルは、玉をタンスの奥にしまうような感じがしたので……
(出題時には別のタイトルを考えていたはずなのですが、思い出せません……)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7f/a04fdefd122ed3fc07db0089b205503d.png)
初手▲1五香は△2四玉で続きません。また、▲2五銀も△同銀で詰みません。
なので初手は▲2五角よりなさそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/2f/5d2378974172f05680d57c2d7c8516e6.png)
これを△2五同桂と取ると▲3四龍△2四合駒▲1五香で詰むので、△2五同銀と取ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/19/090bff1e2bb1aad7a4de434237bc5733.png)
ここで▲1九香が普通なのですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/bc/410adbefc5b4743f5a0f0584a7f83e41.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/98/1af74f3b4d53d05d8bb9c2e04cf19c77.png)
△2四玉なら▲1五銀で詰むのですが、△1六桂(変化図1)と中合されると、
以下▲1六同香△同銀▲3四龍△2四歩(合駒)で詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/73/118ded65d40d63e99eb72a602ac16e6e.png)
第2図に戻って、中合を避けて▲1五香はどうでしょう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/19/090bff1e2bb1aad7a4de434237bc5733.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/b6/a1fe8ca2bc10ab589bbf2ea4636fe7f5.png)
しかし、これも△2四玉(失敗図2)で詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5a/3ec8b75992f4ac9332a74f46b8b0ecaf.png)
ただ、この失敗図2は正解に繋がるヒントになっています。
この図で▲1六桂と打って取られなければ詰むので、2五の銀を何とかすればいいのです。
そこで、第2図で▲3四龍として△同銀を強要すれば、銀の1六への利きは消えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/d2/6432f9f543e1727a3a0d23e0f4220674.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c8/c820d3ff55b104d6c39f2cc8f143858e.png)
3四の地点は、2図の段階では龍が押さえていましたが、▲3四龍△同銀と進んだ局面は、龍の利きの代わりに守備銀で栓をすることで代用するわけです。
こうしておいて、▲1五香と打てば△2四玉の一手に▲1六桂で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/fa/61e2519e22303f834d0a7489bafedce7.png)
さて、第4図で▲1九香(変化図4)と下段から打つのが実戦での筋ですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/6d/a4ea2b4d290c63a0ffc347a8fa7ec753.png)
△1六桂(変化図5)▲同香△2四玉(失敗図3)でも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/2a/a9d014d8240c812d5e085dceb6ef0563.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/d7/9cac8a99638fc606dd964ffa08c1bf57.png)
▲1九香(変化図4)に△2四玉(失敗図4)とかわされても詰みません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1c/a968aa14f77492e1cb9f83d4a80b2667.png)
図で▲1六桂と打っても△1四玉と逃げられて逃れられてしまいます。遠くから香を打ったため、香の利きが桂まで遮られてしまうのです。
1六に桂が打てるよう、▲1五香の香を短く打つのが肝要でした。
詰手順……▲2五角△同銀▲3四龍△同銀▲1五香△2四玉▲1六桂まで7手詰
タイトルは、玉をタンスの奥にしまうような感じがしたので……
(出題時には別のタイトルを考えていたはずなのですが、思い出せません……)