英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「“こんなに晴れる予報だったか?”と寂しくなったりもしました」という気象予報士の狡いコメント

2017-08-25 15:15:16 | 気象
(大雨の地域のことを考えると、「晴れた」ことにケチをつけるのは申し訳ない気がしますが)


「驚くほど晴れましたね。“おお、こんなに晴れる予報だったか?”と寂しくなったりもしました」
 鮮やかな青空の写真を示しながら発した二村気象予報士の言葉に、私は耳を疑い、二村氏の人格を疑った。

 一昨日の気象情報において


 「昼過ぎまで雨が降ったりやんだり」という予報。
 しかも強く降ると。嶺北地方は、多いところで60~80ミリの降水量が予想され、注意を呼び掛けていた。

 降雨強度分布予報では





 午前中を中心に降雨と予測。特に南越地区東部は一日雨が残る予測図だった。
 とにかく、「晴れ」という言葉は一切なく、「晴れる」と予報した事実はない。

 しかし、青空を示しての二村氏の言葉は
≪少しは晴れを予想していたけれど、こんなに晴れるとは思わなかった≫
というニュアンスだ。
 一見、青空を示して、予報の間違いを認めているようだが、
≪晴れの予報はした≫と視聴者に刷り込ませるテクニックを駆使しているのだ。
(しかも、嘘にはなっていない)


 それから、この青空の写真の後に

 頭巾雲を紹介し、
「“不安定”を感じさせる雲が観られました」
と述べていた。
「入道雲の雲頂部…入道雲は地面が暖められ強い上昇気流が発生した時に現れるものですが、積乱雲の雲頂部の上昇気流が急速に強まった場合に空気が持ち上げられて薄い雲が出来たもので、この雲を“頭巾雲”と言う」と言った説明をしていた。
「これ以上成長すると、激しい雨が降る現象をもたらす雲なので、この雲を見かけたら危険のサインが出ていると参考にしてください」
と説明を加えていた。
 ひねくれモノの私は、二村氏が“不安定な天気の要素”を探して釈明しているように思えてしまう。

 この頭巾雲、ウィキペディアの記述では
「積雲や積乱雲の雲頂高度付近に薄い湿った安定層があると、積雲の発達による上昇気流で押し上げられて、積雲の上部に頭巾をかぶったような雲ができる。規模の小さなものは頭巾雲、規模の大きなものをベール雲と呼ぶ。雲頂とは密着していることもあり、離れていることもある。上から見ると傘状で、横から見ると頭巾状に見えるのでこの名がつけられた。このようなときには、積雲はあまり発達しない」

とあり、二村氏の解説とは微妙に違うように思うが、どうなのだろう?


 さらに、最高気温の解説では
「日中は予想以上に照り付けた強い日差しの影響で、猛暑日を観測しました」
 これも、“日差しを予想していた”かのように思わせるテクニックである。



 二村氏とは離れるが、週間予報についても引っ掛かりを感じる部分があった。




 23日発表と24日発表の週間予報だが、注目点は26日(土)の予報マーク(23日予報と24日予報では、1日分横にずれるのでご注意を)。
 一気に、雨マークが増えている。
 前線(今日、本州を縦断した)が太平洋側に抜けるという基本的な予想は23日の段階でしており、、太平洋側は雨が降らないのかなと不思議に思っていた。
 日本海側で大雨を降らせ、弱まってしまうと予見していたのかもしれないが、24日になって、予報を翻していた。

 的中させなければならないと思うが、やはり、未確定要素が多く、状況も変化するので、予報が外れるのは仕方がないかもしれない。
 私は、外れた場合の姿勢や、予報を出す際の覚悟について、不満に思うのである。
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『刑事7人』第3シリーズ 第7話「臨海に眠る白骨遺体!?人気女優の裏の顔と謎の男…!!」

2017-08-25 11:39:58 | ドラマ・映画
『警視庁いきもの係』または『遺留捜査』について書くつもりでしたが、『刑事7人』第7話があまりに残念な出来だったので、こちらを先に書くことにしました。(第6話までは こちら

理解困難な要素が4つあり、どれも甲乙つけがたい……どれから書こうか迷ったが……

Ⅰ.制作サイド(脚本家)の狡い手口
ウィキペディアでのサブタイトルは「因縁」で、サブのサブタイトル?(ラテ欄)は「臨海に眠る白骨遺体!?人気女優の裏の顔と謎の男…!!」となっているが、テレビ番組情報サイトや新聞テレビ欄「生き返った白骨死体!?罪を犯しても隠したい“女優の黒いヒミツ"」というサブタイトルで紹介されているモノが多かったようだ。
 被害者・弘美(菅井玲)を殴打して殺害した(と思った)犯人・笹本(比留間由哲)が土中に埋めたのだが、「埋められた後、息を吹き返し、脱出しようともがいた跡が爪の間の土から見て取れる」と監察医・堂本(北大路欣也)が得意気に?述べていた。
 このことが、犯人追及の証拠や手がかり、あるいは、犯人を糾弾する際に語られることもなかった。
 つまり、“生き返った白骨死体”と興味を引く言葉をラテ欄に掲示して視聴率をアップさせようとした、制作サイド(脚本家)の狡い手口だったのである。

Ⅱ.理解困難な笹本の行動
①弘美を殺害した動機が不明(描写されず)
②行方不明扱いの弘美の捜索を自らが手伝った
③女優・泉千穂(青山倫子)を彼女の父親の件で強請ったが、その際、「弘美を殺したのは自分」と明かす

 ①については、“かわいさ余って憎さ100倍”と言う心理が働いたのかもしれない
 ②については、弘美の母親の苦しむさまを心の中で嘲笑いたかった
と、想像できないこともない。
 しかし、③については、わざわざ、強請る相手にアドバンテージを与える情報を与える必要は全くない。それに、親友を殺されたという憎しみが強請りの妨げになる……理解困難だ

Ⅲ.意味不明なオーデション
 冒頭を初め、数回、千穂の父親(北見敏之)の独白が語られたが、オーデションの1シーンらしい。自己紹介なのだろうか。演技披露ではないと思う。千穂が父親に質問した際、監督らしき人の言葉を遮ったが、その言葉が「では演技を…」だったように思う。
 まあ、それはいいとして、オーデション自体が異様。他の受験者いないし、父親が重要な役をする経験も技能も認知度もなさそう。
 父親に心情を語らせ、それを聞く千穂の様子を視聴者に見せることで、“いい話”を演出しただけのように思える
 父親の真意も理解困難。千穂の足を引っ張りそうな存在なのに、わざわざ、公の場で接近しなくてもいいと思うのだが…

Ⅳ.一番可哀想な弘美と母親が置き去りのストーリー
 主役を射止め喜びの絶頂にいた弘美だが、突然、笹本に殺害され、人生を強制終了させられてしまった。
 7年前に突然、娘が行方不明(女優の夢に破れ、自 殺したと考えられた)。さらに、土の中から白骨死体で発見され、殺害されていたと判明。

 そんなとてつもなく不幸な親子だったが、ドラマ途中から放置されたまま終了。

 “千穂を疑わせる”ストーリーで、千穂の心情の描写は抑えたのは仕方がないが、笹本から弘美の殺害を知らされた時、親友を殺された怒りが感じられなかった。
 意味不明な父親のオーデションで、千穂父娘の人情話を盛り上げるより、弘美母娘の悲しさとその無念さを晴らす“刑事7人”であるべきだろう(7人いないけれど)



第3話で≪ん?≫と引っ掛かりを感じた吉本昌弘氏だったが、今回で“要注意脚本家”に認定!“警戒脚本家”にしたいくらいの出来だった


【ストーリー】番組サイトより
 大地主・馬久根恒義(山本學)が強大な力を持つ臨海エリアでは、マンション投資会社が“新たな勢力”として台頭。その会社が所有する空き地で、女性の白骨死体が見つかった。当初、被害者は頭頂部を殴打されて即死したとみられていたが、法医学教室教授・堂本俊太郎(北大路欣也)の見立ては違った。なんと、被害者は土に埋められた後、一度蘇生していたというのだ! 天樹悠(東山紀之)ら「第11方面本部準備室」の面々はさっそく捜査を開始。公開捜査用に遺留品の写真を撮った水田環(倉科カナ)は、服装にそぐわない“子供っぽいペンダント”に違和感を覚える。

 まもなく、被害者はすでに死亡扱いとなっている富樫弘美(菅井玲)だと判明する。弘美は7年前に失踪。富士の樹海近くに遺書が残されていたが、遺体はとうとう見つからず、この春に失踪宣告がなされていた…。天樹はすぐさま弘美の実家を訪問。弘美は女優を目指し、オーディションを受け続けていたが、ついに夢は叶わなかったことを知る。しかしその直後、当時の交際相手・笹本豊(比留間由哲)から矛盾する証言が飛び出す。天樹らは笹本が怪しいとにらみ、捜査を続けるが、“予想外の事態”が発生し…!

 そんな折、女優・泉千穂(青山倫子)が所属する芸能プロダクションに、笹本が電話をかけていたことが発覚する。なんと、千穂と弘美の間には“浅からぬ接点”があった! 天樹は聞き込み対象を広げ、捜査を続行。どういうわけか、川添雄二(北見敏之)という工場勤務の男性にただならぬ興味を示し…!?

脚本:吉本昌弘
監督:長谷川康
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