英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

刑事ゼロ 第5話

2019-02-10 12:25:33 | ドラマ・映画
『トリック』を彷彿させる雰囲気

事件のトリックも
「清めのフキノトウの代わりに、ハシリドコロを食べさせ幻覚作用を利用して転落死」
「上流で殺害し、死体を筏に括り付け流し、下流の八咫伝説の天罰の転落現場に激突、筏が壊れ、死体が残る」
という奇想天外なものだった。

 しかし、筏で下って1時間の地点に、都合よく到達するのは奇跡だ。
 村長も6時間もかけてそんな山奥に羽山敬太(尾上寛之)に会いに行くのはおかしすぎる。

 “トリック風”の話なので許容すべきなのかもしれないが、それなら、村でのやり取りもデフォルメして楽しませてほしかった。

 


【ストーリー】番組サイトより
 京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)はコンビを組む刑事、佐相智佳(瀧本美織)を連れて、京都の山奥にひっそりとたたずむ“八咫神村”に足を踏み入れた。八咫神村は、“神様が棲む”といわれる村…。そこで転落死亡事故が起きたと聞き、興味を抱いたのだ。やる気満々な時矢刑事に対し智佳は、「記憶を失う前の時矢刑事なら考えられない」ことと呆れるが…。
 崖の上から転落死したのは村役場の職員・浅木浩太郎(大高洋夫)で、第一発見者は村の住人・小野千秋(大後寿々花)と羽山敬太(尾上寛之)。所轄署は、足を滑らせて落下したものと断定。事件性はないと判断するが、村長の森幸介(佐戸井けん太)は「八咫神様の天罰が下った!」と叫び、村は騒然となる。
 八咫神とはこの村に古くから伝わる鳥の神様で、村人たちは代々、八咫神様が崖の上に建つ鳥居の上から村を見守ってくれている、と信じてきたという。森村長によると、500年前、村の乗っ取りを企んだ野武士が突然、苦悶しながら鳥居に向かって走り出し、まるで鳥のように崖から飛び降りたという伝説が村ではまことしやかに伝えられており、伝説どおりのことが村では度々起きていると打ち明ける。1年前にも村の消防団長だった飯田透(太田雅之)が村を裏切るような怪しげな行動を取りはじめた矢先、同じ崖から転落死したらしく、村長は天罰としか思えないと断言する。時矢は、ますますこの事件が気になってしまうが…!?

 その頃、時矢をライバル視する同僚刑事・福知市郎(寺島進)は、時矢の鼻を明かそうと、未解決事件の再捜査を開始。半年前、身元不明の女性が殺害された事件を改めて調べはじめたところ、八咫神村と意外なつながりが…!?さらに村では第二の事件が起こり…!?

ゲスト:大後寿々花 尾上寛之 佐戸井けん太

脚本:下亜友美
監督:兼崎涼介
コメント (2)
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相棒 season17 第14話「そして妻が消えた」

2019-02-10 12:06:47 | ドラマ・映画
途中までは、坂崎(宮川一朗太)、妻の絵美子(東風万智子)がグルなのか、あるいは、恵美子とその妹の麻衣(佐藤みゆき)の共謀か、恵美子と田中小百合(樋口泰子)が結託して…などなど、いろいろな筋書きが考えられ、楽しめたが……
終わってみれば

Ⅰ.動機が幼稚
 坂崎の原稿の謝辞の「いつも私を影で支えてくれた愛する妻・絵美子へ捧ぐ」が引き金となった。夫を立てる女性を演じていたが、実は脚光を浴びていたかった。しかも、結婚の際、「ずっと支える」と誓った夫に言われてしまっては怒り爆発。
 「あなたを日の当たるところへ引き出してあげたのも、このあたしよね」
 「なのに、“陰で支えてくれた”って何よ。なんであたしがあなたの影なのよ。
  あたしは“おだえみ”なのよお!

……… 右京が言ったように“くだらないちっぽけな虚栄心”だった。

Ⅱ.浅はかな計略
 夫からドメスティックバイオレンスを受けていた悲劇のヒロインとして表舞台に立とうという目論見だった。
 しかし、騒動が大きくなり過ぎて狂言がばれるリスクも高い。そもそも、目論見が浅はか
 夫を陰から支えて輝かせたという事実は高く評価されていたのだから、普通に現場復帰すれば、脚光を浴びる事が出来そうで、浅はかとしか言えない。

 《床の血を拭いた跡》《蛇口の血の細工》《血の付いたゴルフクラブ(血の付いたままにしておくのは不自然)》《ストーカーのメールの発信元の細工》《SNSでの妹とのやり取りの偽装》など頑張ってはいたが、あれだけ血を流したのにDVを受けた傷痕はなく、どのような姿で記者会見を開くつもりだったのだろうか?(記者会見前に自傷するつもりだったのかもしれないが)


Ⅲ.理解しがたい事件関係者の心理とその描写の分かりにくさ
①絵美子(東風万智子)
 ちっぽけな虚栄心については上記のⅠで述べた通り。
 その心理描写の“肝”と言えるのが、坂崎の原稿の謝辞。その部分だけピックアップすれば巧みだとは思うが、映像では右京が一瞥(いちべつ)しただけなので、視聴時にはよく分からなかった。

②麻衣(佐藤みゆき)
 ≪小さいころから姉のことが死ぬほど嫌いだった≫と言うが、その描写は全くなし。ネタバレにならないようにするための都合だったとは思うが、麻衣のセリフだけでもいいから「こういうところが嫌い」とか「こういう嫌な思いをした」とかあっても良かった。
 姉に≪自作自演を告白すべき≫と説得に行ったと言うが、どういう気持ちだったのかも分かりにくい。姉が嫌いなら、説得せずに「SNSで姉とやり取りした覚えはない」と警察に訴えればよいと思うが…


(「絵美子のモノはすべて奪いたかった」という麻衣に対して)
「あなたは物だけでなく、人の命も奪ってしまった。この先あなたは、自分の犯した罪と一生つき合っていかなければなりません。いいですね」
 と、右京に糾弾されていたが、たまたま小百合と鉢合わせしなければ、殺人の罪を犯すことはなかったように思う。最近の右京の糾弾は方向が違うような気がする。
 正当防衛の証明は難しいが、直ちに救急車を呼べば、絵美子の狂言と言う事実もあり、正当防衛の主張に信憑性があるのでは?


③田中小百合(樋口泰子)
 絵美子の資産運用のアドバイスをしていたのだが、絵美子のキャスター時代からの信奉者(狂信者)で、今回、インサイダー取引で得た金を絵美子に渡そうとして、麻衣と鉢合わせ。
 麻衣がDV夫のところへ連れ戻しに来たと勘違いして、いきなりナイフを取り出し襲い掛かる。いきなりナイフか?ナイフを出すなら、構えて脅すだけでも良かったのに…
 そもそも、インサイダー取引をする必要があったのだろうか?

④坂崎(宮川一朗太)
「(麻衣とのことがなければ)絵美子はナイフなんかで人を刺したりしなかったのに」
 このセリフを聞いたとき、≪あぁ言っちゃったよ。お決まりの展開だな≫と思ったのだが、その真意が分からない。

 今回の騒動が坂崎の計画なら、“墓穴を掘った”で良いのだが、どうやら坂崎は妻に復讐を兼ねて利用されただけ。
 警察から釈放されて自宅に帰った時、麻衣と対峙したシーンがあったので、麻衣から事情を聴いたと思われるが、全てを聞いたのか、絵美子が刺したと嘘をつかれたのかが不明。全てを聞いて、麻衣を庇ったのかもしれないし、麻衣のついた嘘を信じたのかもしれない。


終わってみれば、脆弱で陳腐でありふれた事件の真相だった。
 小百合というフェイク的キャラが、偶発的に殺害(脚本的には強引に殺害)されて、アクセントはついたが……
 上記のように、共犯関係など色々フェイクストーリーの可能性があった。
 事件関係者の心理や行動を掘り下げて描写し、フェイクストーリーを捜一コンビに追わせ、特命がホワイトボードを使って論理的に検証するなどしたら、面白い話になったような気がする……



第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」第9話「刑事一人」元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」第12話「怖い家」第13話「10億分の1」


【ストーリー】番組サイトより
失踪した元人気女性キャスターは夫に殺害された!?
“理想の夫婦”が隠す不都合な真実とは?


 ある夜、亘(反町隆史)は学生時代から懇意にしている犯罪心理学のコメンテーター・坂崎(宮川一朗太)から連絡を受ける。突然、妻の絵美子(東風万智子)が姿を消してしまったという。亘が右京(水谷豊)と共に坂崎家を訪れると、現場には絵美子のものと見られる血痕と何者かが侵入した形跡が残されていた。坂崎から事情を聞くと、絵美子は元人気キャスターで、最近ストーカーにつきまとわれていたらしい。
 ところが、その直後、ストーカーから送られてきたとされるメールが、坂崎のパソコンから発信されていたことや、坂崎が絵美子にDVをしていたことを示唆するSNSのやり取りが発見される。世間から「理想の夫婦」と評されていた2人だけに、亘もにわかには信じられないが、“坂崎の犯行”を裏づける証拠が次々に見つかり、元人気キャスターの失踪は一転、夫によるDV殺人の可能性が濃厚に。さらに、坂崎には世間を欺く“別の顔”があることも判明して…!?

冤罪を主張する容疑者を弁護するのは、
特命係と深い因縁がある元検事の女性
機密漏洩、過労自殺、そして官僚殺害…
絡み合った事件の謎を特命係が解き明かす!


ゲスト:宮川一朗太 東風万智子

脚本:根本ノンジ
監督:片山修
コメント (2)
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