英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

全国的に春の陽気?(2019年2月20日)

2019-02-21 17:08:30 | 気象
≪また、何か言っている≫と思われる方も多いと思います。スルーしてください。

 19日、20日は低気圧(南風)が暖気をもたらし、全国的に暖かくなりました。
 北陸地方も19日から20日の明け方頃までは、平年よりかなり暖かかったのですが、徐々に寒気が入り込み、日中は9℃台で推移し、≪寒い≫という感覚でした。日中の気温が9℃台というのは、3月初旬に相当しますが、平年の2月20日ごろに比べて1℃強高いので、“暖かめ”とは言えなくもないのですが、≪平年より1℃強しか高くなく、3月初旬では“春の陽気”とは感じない≫というのが、実感です。
 でも、寒気は日本海側⇒太平洋側と移動するので、暖寒の変化にはタイムラグを生じます。で、予想された現象(報道)が起こります……

日本テレビの夕方の報道番組『news every』の第一声が
「今日は全国で気温がぐんぐん上がり、関東では20℃を超えました」で始まり
“真冬とは思えない日差し”“半そで姿”“季節外れの暖かさ”“暑いくらい”“ぽかぽか”という言葉が飛び交い、

『列島各地(千葉県・館山市、山梨県・甲府市、栃木県・宇都宮市、三重県・尾鷲市、静岡県・牧之原市、東京都心)で聴かれたのは
「2月とは思えない(暖かさ)」
という言葉』
 と、報じられました。


 確かに、上記の地点での様子(波乗り、スケートリンクの氷の融解、菜の花の早咲き、河津桜や紅梅の満開など)や最高気温などを見る限り、第一声の「今日は全国で気温がぐんぐん上がり、関東では20℃を超えました」という言葉は、的を射ているように思えます。
 しかし、“全国で”という表現は適切ではありません



 昨日(20日)午後2時のアメダスの気温データを見ると、15℃以上の薄い黄色や20℃以上の黄色の地点は関東以西の太平洋側に限られています。
 北日本は基本が寒いので青色系が多くなり、この図ではよく分かりません。おそらく3月下旬並みの気温になっても薄黄色にならないような気がします。なので、昨日の午後の気温を平年値と比べてみました。札幌市は3月上旬並み、秋田市は3月10日ごろに相当、北日本ではありませんが松江市は2月下旬並みでした。

 念のために強調して言わせていただくと、「太平洋側や関東地方や都心が春の陽気だと言って騒ぐな」と怒っているのではなく、「太平洋側(関東)が暖かいからと言って、“日本中が暖かかった”かのような表現をするのは不適切だ」と文句を言っているのです。
コメント
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