思い出すのは、season10 第2話「逃げ水」。
ちょっとした諍いの後、立ち去ろうとした相手に腹立ちまぎれに投げた石が、急所に当たり、死に至らしめてしまった事件(傷害致死)。
事件の被害者家族の怒りと悲しみ、加害者家族も世間の非難や贖罪の気持ちが圧し掛かり、更なる悲劇が生まれるという、非常に欝なストーリーだった。
特に、加害者の姉は気の毒だった。
今話もテーマ(殺人事件の被害者家族と加害者側の苦しみ)は同じだが、異なる点が3つ
①第三者の自分勝手な正義(ネットを利用した懲らしめ)が絡んでいた
②加害者が自分の犯した罪を後悔し、贖罪の気持ちを非常にもっていた(「逃げ水」の加害者は自暴自棄になっていたが贖罪の気持ちは薄かった)
③内村刑事部長(片桐竜次)が事件に関係し、容疑者として身柄を拘束される
加害者を弁護し、社会に更生させようとした弁護士を殺害したのは①の第三者。
ネットで服役した男をネットで晒し者にした行為を、弁護士に咎められ、逆上して殺害したのだった。
殺人は一生背負わなければならない罪だが、服役した以上第三者がとやかく言う資格はない(被害者家族の気持ちは清算できないが)。
ただ、殺害された弁護士も、蔑むような非難をするのではなく、「暖かい手を差し伸べるのを強いることはできないが、更生しようとしているのを妨害するのは正義ではない」と諭すぐらいしてほしかった。
それにしても、この第三者の幼稚な正義感の持ち主は、沸点が低すぎ。
②…12年前の加害者は、実は贖罪の気持ちを強く持っていた。
被害者の母の手紙に返事を書けなかったのは、《どう書いても言い逃れになってしまう》という気持ちからだった。
しかし、手紙の受け取り拒否というのは駄目だろう。その辺り、弁護士がもっとケアすべきだった。
③の内村刑事部長の関わりは、被害者の父と学生時代の山岳部仲間で相談を受けていた。
今回の事件直前にも、妻の様子(包丁を持って出かける)を見て、内村に相談したのだ。
内村は事件の経緯がはっきりするまでは、黙秘を続けることにした。
黙秘せずに事情を話した方が、事件の真相がはっきりするだろうが、友情を重んじたようだ。まあ、どうせ、特命係がしゃしゃり出てくると読んでいたのだろう。
事件解決後、“花の木”で右京たちが内村の噂をしている時、絶妙なタイミングで乱入?してきたが、表で入ろうかやめようか躊躇し中の様子をうかがっていたと解釈したい。
わざわざ“花の木”まで出向いたのだから、感謝していたのだろうが、「今回は大目に見てやる」とだけ言って立ち去ってしまったのは、刑事部長らしくて思わずニヤリとしてしまった
多少、突っ込み処はあるが、面白かった。
【多少の突っ込み処など】
・上述した犯人の沸点の低さ、人権派?弁護士の対応のまずさなど
・凶器の石をなぜ冷蔵庫に保管したのだろうか?
・他県の警察の管轄なので、突っ込んだ情報を得られないので仕方がないのかもしれないが、匂いから12年前の殺人犯にたどり着くのは強引な展開
・数年前?の部長を回想するシーンで、参事官の髪が増量していたが、変な髪型だった
・神奈川県警に対する伊丹の小学生のような言動が笑えた
第1話「ボディ」、第2話「ボディ ~二重の罠」、第3話「辞書の神様」、第4話「バクハン」、第5話「計算違いな男」、第6話「ブラックパールの女」、第7話「うさぎとかめ」、第8話「微笑みの研究」、第9話「刑事一人」、元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」、第12話「怖い家」、第13話「10億分の1」、第14話「そして妻が消えた」、第15話「99%の女」
【ストーリー】番組サイトより
警視庁震撼!! 弁護士殺人の容疑者は内村刑事部長!?
特別に捜査権を与えられた特命係が真相解明に走る!!
神奈川県内の河川敷で、人権派として知られる弁護士の他殺遺体が発見され、現場にいた内村刑事部長(片桐竜次)が容疑者として拘束される。
捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、遺留品を手掛かりに、近くの線香工場で聞き込みを。すると従業員の中に、12年前に女子高生を殺害した罪で懲役刑を受け、最近出所したばかりの男が、殺害された弁護士の紹介で働き始めていることが判明。しかも、男はこの日、無断欠勤しており、行方が分からなくなっているという。
右京と亘は、12年前の事件と今回の一件の関係を調べるため、娘を殺害された被害者遺族の元へ。しかし、母親の由美(あめくみちこ)とは会えたものの、父親の笹山(江藤潤)は海外出張中とのこと。ただ、内村と笹山は大学の同期で、12年前の事件の際も、内村は遺族の便宜を図っていたことが分かる。
完全黙秘の内村刑事部長の真意とは…
そして弁護士殺害と12年前の通り魔事件に関連が…!?
交錯する正義の先に思わぬ真実が浮かび上がる!
ゲスト:江藤潤 あめくみちこ
脚本:児玉頼子
監督:内片輝
ちょっとした諍いの後、立ち去ろうとした相手に腹立ちまぎれに投げた石が、急所に当たり、死に至らしめてしまった事件(傷害致死)。
事件の被害者家族の怒りと悲しみ、加害者家族も世間の非難や贖罪の気持ちが圧し掛かり、更なる悲劇が生まれるという、非常に欝なストーリーだった。
特に、加害者の姉は気の毒だった。
今話もテーマ(殺人事件の被害者家族と加害者側の苦しみ)は同じだが、異なる点が3つ
①第三者の自分勝手な正義(ネットを利用した懲らしめ)が絡んでいた
②加害者が自分の犯した罪を後悔し、贖罪の気持ちを非常にもっていた(「逃げ水」の加害者は自暴自棄になっていたが贖罪の気持ちは薄かった)
③内村刑事部長(片桐竜次)が事件に関係し、容疑者として身柄を拘束される
加害者を弁護し、社会に更生させようとした弁護士を殺害したのは①の第三者。
ネットで服役した男をネットで晒し者にした行為を、弁護士に咎められ、逆上して殺害したのだった。
殺人は一生背負わなければならない罪だが、服役した以上第三者がとやかく言う資格はない(被害者家族の気持ちは清算できないが)。
ただ、殺害された弁護士も、蔑むような非難をするのではなく、「暖かい手を差し伸べるのを強いることはできないが、更生しようとしているのを妨害するのは正義ではない」と諭すぐらいしてほしかった。
それにしても、この第三者の幼稚な正義感の持ち主は、沸点が低すぎ。
②…12年前の加害者は、実は贖罪の気持ちを強く持っていた。
被害者の母の手紙に返事を書けなかったのは、《どう書いても言い逃れになってしまう》という気持ちからだった。
しかし、手紙の受け取り拒否というのは駄目だろう。その辺り、弁護士がもっとケアすべきだった。
③の内村刑事部長の関わりは、被害者の父と学生時代の山岳部仲間で相談を受けていた。
今回の事件直前にも、妻の様子(包丁を持って出かける)を見て、内村に相談したのだ。
内村は事件の経緯がはっきりするまでは、黙秘を続けることにした。
黙秘せずに事情を話した方が、事件の真相がはっきりするだろうが、友情を重んじたようだ。まあ、どうせ、特命係がしゃしゃり出てくると読んでいたのだろう。
事件解決後、“花の木”で右京たちが内村の噂をしている時、絶妙なタイミングで乱入?してきたが、表で入ろうかやめようか躊躇し中の様子をうかがっていたと解釈したい。
わざわざ“花の木”まで出向いたのだから、感謝していたのだろうが、「今回は大目に見てやる」とだけ言って立ち去ってしまったのは、刑事部長らしくて思わずニヤリとしてしまった
多少、突っ込み処はあるが、面白かった。
【多少の突っ込み処など】
・上述した犯人の沸点の低さ、人権派?弁護士の対応のまずさなど
・凶器の石をなぜ冷蔵庫に保管したのだろうか?
・他県の警察の管轄なので、突っ込んだ情報を得られないので仕方がないのかもしれないが、匂いから12年前の殺人犯にたどり着くのは強引な展開
・数年前?の部長を回想するシーンで、参事官の髪が増量していたが、変な髪型だった
・神奈川県警に対する伊丹の小学生のような言動が笑えた
第1話「ボディ」、第2話「ボディ ~二重の罠」、第3話「辞書の神様」、第4話「バクハン」、第5話「計算違いな男」、第6話「ブラックパールの女」、第7話「うさぎとかめ」、第8話「微笑みの研究」、第9話「刑事一人」、元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」、第12話「怖い家」、第13話「10億分の1」、第14話「そして妻が消えた」、第15話「99%の女」
【ストーリー】番組サイトより
警視庁震撼!! 弁護士殺人の容疑者は内村刑事部長!?
特別に捜査権を与えられた特命係が真相解明に走る!!
神奈川県内の河川敷で、人権派として知られる弁護士の他殺遺体が発見され、現場にいた内村刑事部長(片桐竜次)が容疑者として拘束される。
捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、遺留品を手掛かりに、近くの線香工場で聞き込みを。すると従業員の中に、12年前に女子高生を殺害した罪で懲役刑を受け、最近出所したばかりの男が、殺害された弁護士の紹介で働き始めていることが判明。しかも、男はこの日、無断欠勤しており、行方が分からなくなっているという。
右京と亘は、12年前の事件と今回の一件の関係を調べるため、娘を殺害された被害者遺族の元へ。しかし、母親の由美(あめくみちこ)とは会えたものの、父親の笹山(江藤潤)は海外出張中とのこと。ただ、内村と笹山は大学の同期で、12年前の事件の際も、内村は遺族の便宜を図っていたことが分かる。
完全黙秘の内村刑事部長の真意とは…
そして弁護士殺害と12年前の通り魔事件に関連が…!?
交錯する正義の先に思わぬ真実が浮かび上がる!
ゲスト:江藤潤 あめくみちこ
脚本:児玉頼子
監督:内片輝