英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

トレース ~科捜研の男~  第8話

2019-02-28 17:36:32 | ドラマ・映画
御手洗治(渋谷謙人)と根岸秀司(落合モトキ)の悲壮な決意・選択だった…
 “いい話”っぽいけれど、少なくとも良い選択ではなかった。

 自分たちを“橋本梨央(石井杏奈)の汚点”のように切り離したプロダクションに、益山英彰(弓削智久)から強請られていると相談すればよかったのに。
 (まあ、こういう突込みはドラマレビューとしては無意味だけれど)

 それより、ふたりの犠牲的行為を尊重して、真相を伏せてしまった虎丸(船越英一郎)の選択は良かったのだろうか?
 二人の犠牲にして女優の道を進む梨央の生き方もどうなのか?
疑問に感じた
 もっと疑問なのは、益山の弟が即座に復讐したこと。“いい話”を構築するための無理やりな設定だった。

 それにしても、血の乾き具合や足跡の検証など、鑑識の現場検証が杜撰だった(まあ、科捜研が主役なので仕方がないかも)
 それにしても、殺された益山は“ダニのような奴”だった(ダニに失礼か?)


【ストーリー】番組サイトより
 真野(錦戸 亮)は、友人を刺殺した男の事件を担当する。「同居している友人を刺殺した」と警視庁に通報が入った。自首してきた御手洗治(渋谷謙人)によれば、夜9時半に帰宅後、口論をきっかけに同居する友人・根岸秀司(落合モトキ)をナイフで刺したという。死亡推定時刻は夜9時から11時ごろ。死因は出血性ショックで、凶器には御手洗の指紋が残っていた。
 事件から2日後、 ノンナ(新木優子)は、妹の カンナ(山谷花純)から、高校時代からの友人だという人気女優・橋本梨央(石井杏奈)を紹介される。実は梨央は、御手洗や根岸とは同じ児童養護施設で育った幼なじみだという。梨央は、家族同然で暮らしたふたりが殺人事件に至る理由がわからず、事件を調べ直してほしいとノンナに懇願する。
 ノンナから話を聞いた真野が捜査資料を見直すと、夜11時ごろに根岸を刺し、すぐに警察に通報したという御手洗の供述に不審を抱く。鑑識が事件現場の写真を撮影したのは、通報から1時間ほど後の深夜0時ごろ。にもかかわらず、現場の血液は完全に乾いていた。血液の量から推測すると、乾くまでには最低2時間は必要だという真野。つまり、殺害してから通報するまでに1時間以上の空白の時間がある、というのだ。真野は虎丸(船越英一郎)と共に捜査を始める。
 殺害現場に臨場した真野は、珍しい種類のネコの毛を発見する。都内のペットショップを当たると、フリーライターの益山英彰(弓削智久)という男が最近そのネコを購入していた。だが、虎丸が益山のマンションを訪れると、益山は何者かに殺害されていて…。

脚本:岡田道尚
演出:松山博昭
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2018-19 Wリーグ プレーオフ・セミファイナル トヨタ自動車 vs 三菱電機 ~第1戦、第2戦~

2019-02-28 00:11:48 | スポーツ
16-17シーズンから、Wリーグの公式サイトで「プレイ バイ プレイ」(得点やファールが経過タイムで記録したもの)が公開されなくなったのが、ゲームを振り返る上で痛いです(全日本選手権のサイトではでは公開されています)。

第1戦
 “着実”……自分の役割を着実にこなす
 “確実”……確実にプレイする
 “忠実”……基本に忠実
 そんな言葉が頭に浮かんだ三菱の勝利


 ゲーム序盤は拮抗した展開ながらも、トヨタペースと思われたが、第1Q終盤から三菱のオフェンス、ディフェンスともに機能し始めた。
 その要因は、空回り気味でいったんベンチに下がったが、コート復帰後、機能し始めたこと。特に、ゴール下の王にタイミングよくパスを通し、王が確実に決める。それによってトヨタのディフェンスが王に気を取られ、渡邉を中心に自在なオフェンスが可能となった。三菱は脚をよく動かしながらもメンバーの位置をしっかり把握して、パスを回していた(練習通りのオフェンスが展開できた感がある)。
 渡邉はドライブも鋭く、ストップジャンプシュートもストップのキレも鋭く、シュートの軌道も滑らかで、ネットに吸い込まれ方も綺麗だった。臨機応変に送るアシストパスも見事だった。

 さらに、全日本メンバーで3Pシュートが武器の根本も3本の3Pシュートの他に、ドライブシュート、斜めに跳びながらのジャンプシュートなど、縦横に活躍。川井、西岡も役割をきっちり果たしていた。
 ディフェンスもペイント内をしっかり守り、ボールマンへのマークも厳しかった。
 この試合は出来が良すぎという気もしたが、このチームがJXにどれだけ通用するのか見てみたい気がした。
 
 
 トヨタはディフェンスでは三菱のオフェンスに翻弄された。オフェンスでは馬瓜エブリンが21得点と奮闘したが、全体的に単発なオフェンスになり、ボールマンが孤立することが多かった
 ゲーム後半は“どうしようもない”感じになり、各選手の表情にはストレスが滲み出ていた。
 

第2戦
 第1Q序盤、7-2とトヨタがリードするも、三菱は渡邊が快調にジャンプシュートを決めるなど逆転、残り1分05秒で14-9とリード。第1戦を再現するかのような展開。堪らずトヨタがタイムアウト。
 タイム明け後、ルーキーの竹原がパスをスティール、そのままゴール下へ。ところが、イージーなドリブルシュートを外してしまった。スティールしてシュートミスなので、差し引きゼロなので、三菱にとっては痛手とはならないが、トヨタにとってはタイムアウト明けのターンオーバーとなるところだっただけに、シュートミスは“救われた感”が強かったのではないだろうか?
 この後、オフェンスリバウンドを取っての長岡のシュート、さらに、安間のブザービーターで、第1Qは三菱14-13トヨタで終了。第1Qのフィールドゴール成功率は三菱44%、トヨタ21%と、第1戦に続いてトヨタは低率。それでいて1点差、さらに、クォーターの終了1分間の内容で、気分的に三菱は遣り損なった感じで、トヨタは盛り上がったことだろう。
 あと、三菱にとって懸念材料は、王が開始3分で2ファールでベンチに下がるファールトラブル。それによるオフェンスが単調になり、渡邉と根本の個人技で得点を上げるという状況。

 第2Qは開始4分30秒で、得点は2点ずつ。よく守っていると言えなくもないが、シュートミスやターンオーバーが多く、オフェンスがモタモタしている感じ。
 ここで、ファールトラブル後、第2Qの3分までベンチに下がっていた王がフックシュートを決めるが、モタモタした流れは継続した。
 膠着状態を破ったのは馬瓜ステファニー。遠目のジャンプシュートを決めたのが、それがこのクォーター開始5分30秒で、ようやく4-4。
 ステファニーはこのクォーター1分過ぎからコートに入ったが、ここまで何本かオフェンスリバウンドを取るなど、良い動きをしていた。このシュート成功で乗ったのか、ファールを受けたがターンしながらジャンプシュートを決め、バスケットカウントの3点プレーで、逆転。トヨタ20-18三菱。
 この馬瓜ステファニー、ラッキーを伴って大活躍。この直前のプレーのアウトオブバウンドの最終タッチをしたように見えたが、トヨタボールの判定。さらに、先の3点プレー後のディフェンスでは、トヨタ・三好がマークしていた三菱・西岡にぶつかってしまったがノーファール。この時体勢を崩した西岡のパスがステファーニーの所に飛ぶ。そのオフェンスでは、味方の放ったシュートミスのエアボールがステファニーの足元に落ち、イージーシュートを決める(ポジション取りも良かった)。トヨタ22-18三菱。
 三菱もファールを2本貰い、4本ともフリースローを決めて、22-22の同点。

 結局、前半はトヨタ30ー26三菱で終了トヨタは三好の3Pシュートの他、長岡、馬瓜エブリンが決めるなど、徐々にオフェンスのリズムが良くなってきた。馬瓜ステファニーがオフェンスリバウンドや得点で繋いだのが大きかった。(オフェンスリバウンドはステファニー3本を含めて10本)
 三菱第2Qの12得点のうち8点がフリースローによるもの。シュートがファールで阻まれているというよりも、シュート準備段階でファールを貰った感じで、ファールがなければシュートが決まったというわけではない。ファールを受けずに放ったシュートも決まらず、徐々にシュートセレクトも悪くなった。きちんとアシストパスが通ってシュートが決まったのは前半終了前の26点目だけだった。
 王のプレー時間が短いということもあるが、トヨタが王を上手く守っていた。また、渡邉に対しても、身体能力の高い水島を中心に、徐々に封じ込めることが出来てきている


 第3Qも守り合いの様相だが、三菱は単発のオフェンスでシュートも不正確なのに対し、トヨタはチームオフェンスが機能してきており、三好や水島がその流れで3Pシュートを決める。開始2分30秒でトヨタ38-28三菱と10点差がつく。
 この後、三菱もオフェンスを建て直し2つのフィールドゴールを決め、トヨタ40-32三菱としたが、この直後のプレーが大きかった。
 西岡がポジション取りのファールを取られて個人ファールが3つとなり、継続したトヨタのオフェンスの時、水島、三好が3Pシュートを外したが、2度ともリバウンドをトヨタが取り、最後に栗原の3Pシュートがネットに沈む。トヨタ43-32三菱。
 結局、第3Qはトヨタ55-43三菱で終了

 トヨタは長岡の活躍の他、チームオフェンスが機能し、そのことで三菱のディフェンスが的を絞れなくなった。西岡が5分30秒で4つ目のファールでベンチに下がり、王も3つ目のファールを犯したのも痛かった。また、トヨタの集中力も高く、オフェンスリバウンドを良く捕った
 オフェンスが機能するので、トヨタのディフェンスも足がよく動く、厳しい。特に、水島が渡邉を抑え込み、窮した渡辺のパスミスも増えた。三菱オフェンス個で攻めることが増え、シュートも決まらない。


 第4Qもこの流れが続き、差も広がる傾向だったが、三菱も川井を中心に頑張り6点差に詰めるが(残り2分10秒、トヨタ65-59三菱)、長岡が気迫のシュートを決め、譲らない。
 ゲーム終盤はまさに棋力と気力のぶつかり合いとなったが、トヨタが75-65で押し切った。


 トヨタはリバウンド47本、特に16本オフェンスリバウンドを取ったのが大きかった。
 第1戦を修正し、ディフェンスも良かった。特に王と渡邉を封じたのも勝因。

 長岡16得点、三好14得点、馬瓜エブリン13得点、馬瓜ステファニー13得点、安間9得点、水島7得点。

 三菱はディフェンスが振り回されペイント陣のファールがかさんだ(西岡5、王4、控えの櫻木も5)。オフェンスリバウンドも取られ過ぎた。
 オフェンスも封じられ、個で攻めるシーンが多くなった。ただ、第4Qで見せた気迫のオフェンスは第3戦に繋がるような気がした。

 川井18得点、渡邉15得点、根本10得点、西岡8得点、王6得点。


 あまり文句を言うのも何だが、この試合の実況の拙さが目立った。名前や得点の3Pシュートなどの誤認識、誤判断が多かった。
コメント (6)
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