英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2018-19 Wリーグ プレーオフ・セミファイナル JX‐ENEOS vs デンソー

2019-02-26 22:57:08 | スポーツ
第1戦
 開始直後は互いにオフェンスがピリッとしなかったが、渡嘉敷が3Pシュートを2本決めるなど、それなりのオフェンスで得点を重ねたのに対し、デンソーはJXの厳しいディフェンスに抑え込まれ、得点できない。
 10-0、さらに、16-2と大きく差を広げられては、デンソーの勝機は限りなく小さくなってしまった。結局、第1Qは28-9の19点の大差。

 JXは梅沢がインサイドで頑張った。時には状況判断ができず、“無謀”なオフェンスも見られたが、ペイント内でボールを受けると、多少のディフェンスは寄せ付けないパワーで得点を挙げていった。リバウンドもよく取っており、第1Qの大差は梅沢によるところが大きかった。ゲームを通しての得点は14点、13リバウンド。
 渡嘉敷、宮澤もそれなりに活躍。“それなりに”と言っても、渡嘉敷21得点、9リバウンド、宮澤12得点、11リバウンド、3ブロックショット。渡嘉敷は3Pシュートが2-2。渡嘉敷に3Pシュート…“鬼に金棒”状態で、国内の相手チームにとっては迷惑この上ないだろう。
 最も感心したプレーは、第3Q残り1分20秒(JX64-41デンソー)、デンソーが外したシュートが吉田に渡り、ドリブルをし始めると同時に、岡本が猛ダッシュしリング下に走り込み、パスを受けてランニングシュート。ファストブレイクのシチュエーションを見極め、即、猛ダッシュ。吉田も阿吽の呼吸でパスを送る。これまでに私が見た最も速度のあるファストブレイクだった。ゲーム後半(終盤に近い)にあのスピード、ジャストミートでそれに合わせたパスを送る吉田。見事だった。

 岡本は3Pシュート3本の他、ペネトレイトなどで15得点、5アシスト、3スティールと縦横無尽の活躍だった。

 第1Qで痛すぎるビハインドを負ってしまったデンソー
 第2Qで立て直し、前半を終えて、JX39-28デンソー(第2QはJX11-19デンソー)。ただし、デンソーの立て直しの他に、この日(特に第2Q)のJXは集中力が低下することが多かったという面もある。
 第3Qは、再び、JXのラッシュを浴びてしまった。第3QだけのスコアはJX29-13デンソー。今一つのJXではあったが、ここぞという時に畳み掛けるJXの強さで、やはり、チーム力がワンランク違う。
 最終スコアはJX81-54デンソー

第2戦
 JXはこの日も全体的にはピリッとしなかった。昨日も感じたが、藤岡のパス回しや宮澤のシュートが正確さを欠いていた。梅沢の体調も良くないのか、プレー時間も短かった。全日本では梅沢に代わってコートに入った石原が”カバー”以上の活躍をしたが、このセミファイナルでは目立たなかった。
 という訳で、デンソーが付け入る隙はあったはずだが、渡嘉敷が攻守にわたり活躍し(21得点、21リバウンド、7アシスト)、岡本が要所を締め、吉田がゲームをコントロールするなど、大きな綻びを見せなかった。さらに、何より、ゲーム全体を通して、ディフェンスが厳しかったのが勝因。

 あと、感じたのは、JXのオフェンスは、目一杯頑張ってシュートに持ち込むのではなく、常にオプション的なオフェンス選択を視野に入れている(他のメンバーも受け皿になる準備をする)。それが、オフェンスに厚みを持たせ、ここぞという時にオフェンス成功率を高め、ラッシュを可能にしている。
 さらに、安定して厳しいディフェンスが連続失点を防ぎ、相手にペースを握らせない。たとえ、相手のオフェンスが連続ヒットしても、3連続でヒットで返す。結局、試合が進むにつれ、得点差をじわじわ広げていく……(この試合は、第1Qで広げた点差を維持した趣が強いが)
      1Q  2Q  3Q  4Q   計
 JX   27  18  16  19  80
 デンソー 13  20  10  17  60

 デンソーは赤穂姉妹が奮闘した。エースの高田が目立たなかったが、赤穂姉妹のフォローに回ったのかもしれない。この3人にオコエを加えたペイント陣はかなり強力で、稲井(第1戦で捻挫したがスタメンで出場)や伊集(けがで万全でなかったようだ)、アーリーエントリーのルーキー渡部らのガード陣と噛み合えば、JXに対抗できる可能性は低くない。
 いっそのこと、高田、赤穂(さ)、赤穂(ひ)、オコエの4人を同時にコートに立たせてはどうか?無謀かなあ
コメント
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