“不詳の死”
……詳しく調べないと死因が分からない「異状死」と呼ばれるケースが増えていて、それに伴い“不詳の死”(原因不明の死)も増えているという。死因の特定が難しいというケースもあるが、解剖医の不足によって解剖等による死因の究明が追いつかないという現状もあるようだ。(詳しくは、2015年6月2日(火)放送『クローズアップ現代』)
今話の場合は、二度も解剖したが死因を特定することができず、《「モヤモヤ病」によって死に至ったのではないか》という推測ができただけ。
そういうケースもあるのだろう……ドラマとしてもそういうパターンもありかもしれない。リアリティも感じられるし。
「死因がはっきりと分からない。特定できない」と正直に答えた。誠実な行為だと思う。
けれども、“わからない”という表現はすべきではない。断定はできなくとも、推測を表す言葉になるのは仕方がないが、それでも、「モヤモヤ病が死因と言う可能性が一番高い」というような表現で留めるべきと思う。
遺族は、“不詳の死”では納得ができないし、心の整理もつかない。
今回のケースは、少し前に体に異常を感じ、検査も受けているのだから、精密検査ではないとは言え、その生前のデータや解剖によって、もう少し特定できても良いような気もするが、特定ができないこともあるのだろう…
遺族としても、サスペンス視聴者としても、モヤモヤが残る話だった(決して言葉遊びをしているのではありません)
毎度書いているが、サスペンスより人間ドラマに重きを置いているようだ。
そんなことを考えていたが、それを吹き飛ばすような次週への引っ張りが……
仲良くしている“さぶちゃん”の妻が解剖に回されてきた。
このドラマ、その回の事件に対する感慨を吹き飛ばすような展開が多いなあ。
第1話、第2話、第6話、第7話
【ストーリー】番組サイトより
朝顔(上野樹里)は、東北から戻って以来、働き詰めの日々を送っている父・平(時任三郎)を心配していた。桑原(風間俊介)によれば、野毛山署強行犯係の他の署員の捜査も手伝っているのだという。
朝顔が興雲大学法医学教室に出勤すると、藤堂(板尾創路)が、高橋(中尾明慶)や熊田(田川隼嗣)に息子の夏休みの宿題を手伝わせていた。それを知った絵美(平岩紙)は、息子に甘い藤堂を叱りつけ、「全部自分でやらせるの!」と言い放つ。
するとそこに、解剖の依頼が入る。茶子(山口智子)は、朝顔と光子(志田未来)に執刀を指示した。
遺体は23歳の主婦・山本莉奈(小林由依)。自宅で倒れているところを夫の達哉(渡辺翔太)が発見したもので、その時にはすでに死んでいたという。朝顔たちは丹念に遺体を調べ、死因を特定しようとした。だが、脳底部の内頸動脈が細くなっていたものの、外傷や病変は発見できなかった。莉奈は、亡くなる前に貧血とめまいで倒れ、入院していた。病院側は、続けて検査入院をするよう勧めたが、3歳の娘がいることや、入院費が払えないことを理由に通院を希望したらしい。
一方、桑原は、神奈川県警への初出勤の日を迎える。そこで桑原が出会ったのは、かつて平とコンビを組んでいた捜査一課の刑事・神崎譲治(市川右團次)だった。
そんな折、法医学教師にやってきた達哉は、「莉奈は医療ミスで死んだ」と言い出し……。
原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ
演出: 阿部雅和
……詳しく調べないと死因が分からない「異状死」と呼ばれるケースが増えていて、それに伴い“不詳の死”(原因不明の死)も増えているという。死因の特定が難しいというケースもあるが、解剖医の不足によって解剖等による死因の究明が追いつかないという現状もあるようだ。(詳しくは、2015年6月2日(火)放送『クローズアップ現代』)
今話の場合は、二度も解剖したが死因を特定することができず、《「モヤモヤ病」によって死に至ったのではないか》という推測ができただけ。
そういうケースもあるのだろう……ドラマとしてもそういうパターンもありかもしれない。リアリティも感じられるし。
「死因がはっきりと分からない。特定できない」と正直に答えた。誠実な行為だと思う。
けれども、“わからない”という表現はすべきではない。断定はできなくとも、推測を表す言葉になるのは仕方がないが、それでも、「モヤモヤ病が死因と言う可能性が一番高い」というような表現で留めるべきと思う。
遺族は、“不詳の死”では納得ができないし、心の整理もつかない。
今回のケースは、少し前に体に異常を感じ、検査も受けているのだから、精密検査ではないとは言え、その生前のデータや解剖によって、もう少し特定できても良いような気もするが、特定ができないこともあるのだろう…
遺族としても、サスペンス視聴者としても、モヤモヤが残る話だった(決して言葉遊びをしているのではありません)
毎度書いているが、サスペンスより人間ドラマに重きを置いているようだ。
そんなことを考えていたが、それを吹き飛ばすような次週への引っ張りが……
仲良くしている“さぶちゃん”の妻が解剖に回されてきた。
このドラマ、その回の事件に対する感慨を吹き飛ばすような展開が多いなあ。
第1話、第2話、第6話、第7話
【ストーリー】番組サイトより
朝顔(上野樹里)は、東北から戻って以来、働き詰めの日々を送っている父・平(時任三郎)を心配していた。桑原(風間俊介)によれば、野毛山署強行犯係の他の署員の捜査も手伝っているのだという。
朝顔が興雲大学法医学教室に出勤すると、藤堂(板尾創路)が、高橋(中尾明慶)や熊田(田川隼嗣)に息子の夏休みの宿題を手伝わせていた。それを知った絵美(平岩紙)は、息子に甘い藤堂を叱りつけ、「全部自分でやらせるの!」と言い放つ。
するとそこに、解剖の依頼が入る。茶子(山口智子)は、朝顔と光子(志田未来)に執刀を指示した。
遺体は23歳の主婦・山本莉奈(小林由依)。自宅で倒れているところを夫の達哉(渡辺翔太)が発見したもので、その時にはすでに死んでいたという。朝顔たちは丹念に遺体を調べ、死因を特定しようとした。だが、脳底部の内頸動脈が細くなっていたものの、外傷や病変は発見できなかった。莉奈は、亡くなる前に貧血とめまいで倒れ、入院していた。病院側は、続けて検査入院をするよう勧めたが、3歳の娘がいることや、入院費が払えないことを理由に通院を希望したらしい。
一方、桑原は、神奈川県警への初出勤の日を迎える。そこで桑原が出会ったのは、かつて平とコンビを組んでいた捜査一課の刑事・神崎譲治(市川右團次)だった。
そんな折、法医学教師にやってきた達哉は、「莉奈は医療ミスで死んだ」と言い出し……。
原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ
演出: 阿部雅和