英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その138「感染拡大の予兆はかなり前から」

2022-07-13 09:40:29 | 時事
新型コロナウイルス その137「コロナ感染に関する行政と報道……現状で良いのか?」(4月18日記事)以来、久々の新型コロナウイルスの記事だ。
この記事から現在に至るまでも、行政と報道に対する不満を感じていたが、さぼってしまった。(本当は10日ぐらい前に書こうと思っていて、書けなかったことを後悔している)

★新規感染者数は6月下旬ごろから増加に転じている

NHK新型コロナウイルス特設サイト・『「第7波」につながる可能性は?コロナ感染者 全国で増加傾向』(6月30日記事)より
これまでの新規感染者数のグラフは新型コロナウイルス日本国内感染者数・死者数・重症者数データ(NHK新型コロナウイルス特設サイト)をご参照ください

増加の原因
まず、上図(6月の新規感染者数グラフ)の記事では(詳しくは、その記事をご覧ください)
①ワクチン効果 時間の経過とともに低下
②「BA.5」への置き換わり
 オミクロン株自体、感染力が強くなっているが、それが、更に感染力の強いタイプに変異、置き換わりつつあった
 オミクロン株は重症化率は低いらしいので、初期ほど警戒する必要はないという考え方もできるが、BA.5に関しては重症化のリスクも高くなっているという説もある。

そして、その他の要因としては
③入国制限の緩和
④感染抑制対策の緩和
・濃厚接触者の範囲の縮小・指定の疎漏(厳密の対義語)化
・イベントにおける規制緩和
  スポーツの有観客・上限も緩和(Jリーグは声出し応援の段階的緩和)
・経済活性化策の実施
  県民割など(他にあったら、ご教授ください)

警戒心を低下させる流れも要因の一つであろう
⑤マスク着用の除外例の議論(「野外や会話のない室内では着用しなくてよい」など)、日常生活の復活傾向
 マスクに関しては熱中症との兼ね合いもあって、仕方がないとは思うが、新規感染者の減少もあって、《新型コロナ感染は沈静化した》という気分が強くなった

そして、私が声を大にしたいのはここから
前回記事「コロナ感染に関する行政と報道……現状で良いのか?」でも述べたが、報道と政府の怠慢さに大きな疑問を感じる

 先にも述べたように、6月下旬から新規感染者の増加傾向があった。
 6月23日にNHK『ニュース7』で、東京都のモニタリング会議で「新規感染者の前日までの1週間の平均が増加に転じた」という報告があったと報道。1週間前と同曜日との比較も6日連続(6月18日~23日)で増加している
 ところが、NHKの『おはよう日本(午前7時台)』『ニュース7(午後7時~』において、警鐘を鳴らす報道はほとんどなかった。全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況を報じるだけ。
6月16日 県民割の国からの支援額の増加などの報のみ
6月17日 コロナ関連ニュースなし
6月18日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
6月19日 動物実験などのコロナ治療薬の効果の検証報告
6月20日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(30秒)
6月21日 なし
6月22日 なし
6月23日 上述の東京都のモニタリング会議で「新規感染者の前日までの1週間の平均が増加に転じた」の報(たった43秒)
6月24日 なし
6月25日 インフルエンザと同時流行の懸念
     コロナ感染傾向については「大型連休明け以降は、5週連続減少傾向だったが、今週は横ばい。23都道府県においては前週より増加」
6月26日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
6月27日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(36秒)
6月28日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
6月29日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
6月30日 都のモニタリング会議「感染再拡大を指摘、警戒レベルを1段階引き上げる」
7月 1日 (学校現場での)新型コロナ感染予防と熱中症対策の両立の難しさ
7月 2日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(46秒)
7月 3日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
7月 4日 全国地図で都道府県ごとの新規感染者数の状況(40秒)
7月 5日 感染急拡大の報(6分27秒)

 減少傾向にあるときならいざ知らず、増加傾向に転じているのに、報道の希薄さが著しい!感染者数の報なしは酷すぎる。
 主観的なことを言うのは難しいのかもしれないが、感染者数が増加傾向にあることを再コメントして、注意勧告のコメントをするべきだ。

 政府からの注意喚起はあったのだろうか?
 6月下旬の段階で行動制限を促さなくてもよいが、注意喚起を呼び掛けるべきだった。それだけでも、大きな違いがあったと考える。


小池都知事は7日に「第7波に入ったか」と述べ、尾身会長に至っては11日に、「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識を示した。まん延防止等重点措置などの行動制限については今のところ必要ないとしている(by 『YAHOO!ニュース』)
 感染拡大の認識、更に対応も遅すぎる。行動制限しなくても大丈夫なのだろうか?

元の日常に近づきつつあった生活、イベントやスポーツの開催・観戦、政府や報道の警戒心の減少による注意喚起不足………それらが人々の感染に対する気の緩みを生じさせた。
これだけ感染が拡大してしまうと、感染力の強いBA.5を抑え込むのは難しそうだ。相当な高波であった第6波よりを第7波が超えるかもしれない
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする