英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

“情勢見極める” と衆議院解散について岸田首相は語る……毎度、毎度、自民党(政治家)というものは…

2023-06-14 20:07:31 | 時事
【NHK 『NEWS WEB』 「衆議院解散について岸田首相“情勢見極める” 与野党で神経戦」より】
 岸田総理大臣は13日夜の記者会見で、来週21日までの国会の会期中に衆議院を解散する考えがあるか問われたのに対し「会期末の間近になって、いろいろな動きがあることは見込まれ、情勢をよく見極めたい。現時点ではそれ以上のことを答えることは控えたい」と述べました。
 これまで繰り返していた「今は解散は考えていない」という言い回しを変えた格好で、与野党からは解散の可能性に含みをもたせたという受け止めとともに、会期末を控え、野党側による内閣不信任決議案の提出をけん制したものだという見方も出ています。
 与党内では「不信任決議案が提出されれば解散すべきだ」という意見の一方「内閣支持率にかげりが見られるなか、今は選挙をすべきではない」という声も根強く、岸田総理大臣は13日に自民党の麻生副総裁、茂木幹事長と会談し、こうした与党内の情勢や国会対応などをめぐって意見を交わしたものとみられます。
【引用終】

 「情勢を見極めたい」というのは、どういう情勢なのか?
 《選挙で自民党が勝てるか?》《自民党が議席を増やせるか?》《選挙で勝って、党総裁の地位を確固たるモノにできるか?》


 自民党議員も、よく幹部を批判する際、「そんなことで、選挙に勝てるのか?」とか「今、解散して、選挙に勝てるのか?」と言っているのをよく聞く。
 結局、自分が当選できるかどうかが、一番大切なのである。

 国民にとって、解散総選挙というのは、マイナス面ばかりである。
 意義があるとすれば、解散が”国民の信を問う”場合である。
 《国民の信を問う》というのは、《政権などを信任してくれるかどうかを国民に対して問いかけること》なのだが、《信任》という広い意味でなくても、《政策》の是非を問う場合でも、当てはまると思う。

 岸田総理(政府)は、昨年末に勝手に「閣議で合意した」として、防衛費増額を決めてしまった。
 選挙どころか、国会での議論もなかった。

 近年にない総理の横暴であった。

 もし、《防衛費増額》に対しての、国民の反対や批判を重く受け止め、《国民の信を問うて》解散総選挙を行ったのなら、あっぱれであった。(するわけないが)
 そういう《国民の信を問う》解散総選挙でないなら、選挙は国民にとっては、《選挙費用での税金の無駄遣い》、《投票用紙や選挙ポスター、ポスターを貼る掲示板などの資源の無駄遣い》《学校の体育館などが使用できない不便さ》《選挙カーなどの騒々しさ》などのマイナス面ばかり。

 昨日の総理の会見は、少子化対策など素晴らしい政策・方針のように聞こえた
 一方、懸念の大きい財源であるが……


……少子化対策を実行するための財源について「財源確保にあたっても、経済成長を阻害し、若者・子育て世代の所得を減らすことがないよう、まずは徹底した歳出改革などによって確保することを原則とする」と強調した。
その上で歳出改革などの取り組みを徹底することによって、実質的に追加負担を生じさせないことを目指す方針に揺るぎはなく、財源の具体化を先送りしたとの指摘はあたらないと反論した。


 《原則》とか《方針にゆるぎない》と言っても、「それを目指したけれど、完全には実現できなかった」とか述べて、増税や名目を変えて負担を増大させるに違いない!
 見栄えの良い言葉、聞こえのよう政策を並べたので、支持率アップし、選挙に勝つ見通しがつきそうだから、「解散は考えていない」→「情勢を見極める」と方針を変えたのだろうか?
(単に野党や自民党議員を牽制しただけとも考えられるが)
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将棋世界7月号のインタビュー記事…からの “和田はな女流1級考” 「その2」

2023-06-14 16:23:33 | 将棋
“和田はな女流1級考” 「その1」の続きです。

 「その1」で勿体ぶった終わり方をしたが、和田女流1級の次の一手は

 ▲6一金!
 △同玉に▲2三飛成で飛車桂両取り!
 これで決まったかに見えたが、△7二飛で一応受かっている。

 以下(▲4六角△5五歩を決めるか微妙だが)、▲6二歩△同角▲6三歩△7一角(変化図)の順が有力だが、寄せ切れるかギリギリの攻防が続きそう。

 ここで、①▲3三歩成、②▲1一龍と攻めに厚みを加える手が有力だが、後手も△5二玉と上部に逃れようとする手があり、難解。また、③▲4一龍と上部脱出を許さない手もあるが、これには△4二金と頑張る手があり、もう、訳が分からない(笑)

 実戦で和田女流1級は△7二飛(ギリギリ図)に対し、▲5三歩と垂らす。
 この手は少し緩いので、△7六桂と攻めに転じたいところだが(これで後手が良いと言う訳ではなく、ほぼ互角か)、△2二歩▲4三龍△4二金(第4図)と強く守る実戦の順は、自然の流れかもしれない。


 第4図では、▲6二歩という巧手がある。
 △6二同角は▲5二龍と金が取られてしまう。また、△5一玉とかわすのは大きな利かされで、▲4四歩や▲3三歩成で先手の攻めを振りほどくのは大変そう。
 そこで、△6二同飛と応じることになりそうだが、▲5二歩成△同金▲7三龍で桂が取られてしまう(それでも、以下△7二銀▲3三龍に△7六桂と絡めば、先手の気分ほど簡単ではない。

 実戦の▲3三歩成もなかなかの手で、以下△4三金▲同歩成と進んだ第5図も、後手が勝つのは大変そうだ。

 △5一歩と受けても、▲3五角と援軍が来る。この角が働いてきては、後手が勝つ気はしない。(実際は、△6二金と根性の入った受けがあり、簡単ではない)
 後手・木村女流1級は△6二玉。上記の変化は勝つのが困難と考え、玉の脱出に勝機を見出すのは、プロの第一感であろう。
 ただし、△6二玉には、▲5二歩成△6三玉▲5三と寄△7四玉▲6二と寄と普通に指せば先手優勢だ。

 しかし、実戦は▲8二金!

 後手の飛車も角も、いない方が良いような存在なので、金と1手を掛けてまで指す手ではない。
 おそらく、先手の狙いは飛角ではなく、8三の銀。▲8二金に△7六桂の攻め合いならば、▲8三金が次に▲5二歩成△6三玉▲5三と寄(引)△7四玉▲8四金までの詰めろになる。
 ただし、▲8二金には、△7六桂ではなく、詰めろに貢献する角に当たりを掛けつつ先手玉に迫る△5八飛で、難解な形勢。(▲8三金なら△5七飛成と角を抜いておく)

 実戦は、△8二同角。以下▲同桂成△同飛▲5二歩成△7二玉と進む。

 図では、先手の攻めが一段落しているように見える。
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