英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

小田原・箱根・東京紀行 その2「箱根登山バスと箱根神社」

2023-06-27 21:45:41 | 日記
「その1」の続きです。

 箱根湯本についたのは3時過ぎだったろうか?
 ここで、今日の方針を決めなければならない。
・宿泊先の「ホテルおかだ」に直行し、ゆっくりくつろぐ
・2日目がタイトなスケジュールなので、2日目の目的地のひとつの箱根神社に行く

 将棋で言うと、戦型が決まり、駒組の第一段階が終わり、急戦で行くか、持久戦で行くかなど、今後の展開・方針など構想を練る……といった辺りか。
 ここを深く考えずに、何となく進めてしまい、後で後悔するというパターンを何度経験したことか!

 と言う訳で、駅近くのカフェで、水分補給と休憩を兼ねて、夕食までの予定を決めることにした。
 で、やはり、《時間に余裕があるのなら、少しでも回っておこう》ということになり、箱根神社に行くことにした。
 事前調査では、箱根登山バスで「箱根神社入口」停留所まで32分。参拝に30~40分かかったとしても、チェックイ予定の5時頃には間に合うだろう。

 ……この選択は疑問手だった(いろいろ要因はあったが、当然、この時は気づいていない)

 駅のコインロッカーに荷物を預けて、いざ、登山バスへ!
 「大平台」「宮ノ下」「小涌園」など、箱根駅伝でよく聞く地点を通過。………よくこんな上り坂を走れるなあと、感心というか驚く。
 芦ノ湖が見えてきたが、ここまでで第一の誤算が既に生じていた。45分ほどかかっていたのだ。
 更に、箱根神社の最寄り駅の「箱根神社入口」は、昼間は停まらないとのこと。第2の誤算だ。
 まあ、バス停1つ分なので大した距離ではないだろうと気を取り直して、降りる。
 箱根神社を目指しては急ぐが、なかなか到着しない。
 ようやく、第三鳥居(←たぶん)に辿り着いたのが、4時40分頃。参拝をしていたら、絶対チェックインが遅れてしまう。夕食の予定は6時45分。ホテルに迷惑を掛けるわけにはいかないので、第3鳥居を観て、参拝したことにして、すぐ来た道を引き返す。


 バス停に引き返す道中、おそらく、ふたりとも幾分かの後悔はあったと思うが、それほど、失敗したという雰囲気はなかった。“徒労”とも思える40分の徒歩、そして、小田原城での消耗もあったはずだが、芦ノ湖からの風が慰めてくれて、苦にはならなかった。芦ノ湖畔を二人で歩くのも、観光なのである。
 《「初日の内に周れるとこは周っておきたい」と言ったのが嫁さんで良かった》と内心思っていたことを、ここで白状しておく(笑)

 そもそも、箱根神社は“できれば周ろう”という候補地で、旅館でリサーチするつもりだった。なので、《所要時間や停留所の誤算はやむを得なかったのだ》と密かに言い訳。

 大山十五世名人も「悪手は続けて指してはいけない」という金言を残しているではないか。
 悪い手を指してはいけないのは当然の理で、一手でも形勢を損ねる悪手を続けてはいけないのは当たり前ではないか!と、最初読んだ時には思ったものだが、《悪手を指して、失敗したと悲観や後悔したり、失敗を挽回しようとして無理な手を指して、傷口を広げてしまう愚を犯してはいけない》という戒めだ。それに、最初の悪手はそれほど深手になっていないことが多く、2度目の悪手が致命刺傷になるのである。
 とは言え、内心、《カフェでレモンスカッシュなど飲むんじゃなかった》などと後悔していたことは、内緒である。

 すぐ引き返したこと、帰りのバスは1号線ではなく、新道だったの往きで往きほど時間は掛からなかったのが、功を奏して、チェックインは6時前だった。帰りのバスは混んでいて、ずっと立たねばならなかった。それでも、全く気にならなかった。“旅の力”だろうか。
 箱根神社案内図を改めて見ると、すぐ引き返してよかったなあと。ネットなどの情報では所要時間30分とあったが、それでは済まないだろう。それに、停留所からの所要時間も考慮していなかった。
 箱根神社に行ったのは多少の疑問手だったが、初日に経験しておいてよかった。2日目に寄っていたら、相当、厳しい2日目になっていただろう。
コメント
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