英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

冴えない手順

2023-09-29 15:26:47 | 将棋

 図はほぼ互角だと思うが、銀香交換+“と金”+香取りと先手のプラス要素はあるが、飛車を成り込まれ、△7六桂や△3四香の嫌な筋に角の成り込みもあり、先手が苦労の多い局面に思える。
 そこで、桂打ちの防ぎを兼ねて▲6五銀と角取りに銀を打ったが、この手があまり良くなかった。
 ▲6五銀には角を逃げずに△7六桂と打つのが最善で、以下▲5四銀と角を取られた時、6八の銀を慌てて取らずに△5四同歩と応じるのが冷静で、後手有利のようだ。
 実戦は△2七角成と角を成った。これで、△7六桂はなくなったうえ、次の▲2八歩(第2図)で馬が助からない。


 《してやったり》の図だが、△3七馬▲同飛に△4四桂と角取りに打たれ、▲4五角とかわした手に、今度は△2六銀と飛車を狙われ、▲3八飛△3七桂(第3図)………痛い

 飛車がほとんどアウトな上、打った銀も角も中途半端な駒となっている(6五に桂を跳ねたいのだが…)

 第1図での▲6五銀では▲8九歩と△7六桂に▲5九銀を用意するなど、後手龍の働きを抑えるのが良かったようだ(△8八歩とこじ開ける手はあるが、手は稼げそうだ)
 また、▲8九歩に△3四香なら▲同角△同歩▲同飛で勝負できそう。
 
 第2図の▲2八歩に代えて、▲3三とが良いように思う。以下△3三同歩に▲1二角成と形を解しておくのが良かったようだ(▲3三飛成と急ぐと△3二香を食らう)。▲3三飛成と桂を取りつつ飛車成りがあるので、それを防ぐ△3二歩には、そこで▲2八歩。△3二香と次の桂跳ねの反撃を見せて防ぐ手には▲3四歩△2五桂▲4八銀と辛抱。あ、でも、飛成の時、△3二香があるので、防ぐ必要がないかも。▲1二角成に△3六歩と打たれると、悩ましい…少し悪そうだ。

 第2図から△3七馬▲同飛△4四桂の時にも▲3三とと勝負する手があったかもしれない。以下△3六歩なら▲4三と△同玉▲2七飛△5六桂▲2三飛成△6二玉▲5六銀、△3三同桂▲1二角成△3六歩▲2七飛でどうか?……いずれの変化も、3六の歩拠点、9九の龍の潜在攻撃力(3六歩との挟撃・3九の金への間接的利き)が大きいのと、後手陣が見た目より抵抗力があって、先手が苦しそう。だが、第3図の展開よりはマシか。

 第1図から第3図までの手順は冴えなかった。6五の銀が悲しい……
コメント
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