英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

消費税には鍵(魔法・呪い)が掛かっているのだろうか

2023-11-02 16:59:01 | 時事
 岸田総理&自民党の経済対策で
《4万円の減税や非課税世帯に7万円の給付》を打ち出しているが、
物価高の上、防衛費増額や少子化対策で増税が予定されていることもあり、「一時凌ぎ」「焼け石に水」「経済対策ではなく選挙対策」という声が上がっている。

 政府や経団連は「物価上昇を上回る賃上げを」と言っているが、順調な企業や資金・資本が充分にある企業は賃金アップが可能かもしれないが、そうでない企業は難しいであろう。まあ、いろいろな業種で人手不足が顕著なので、無理に賃金アップをするところも多いかもしれない。
 この物価高だが、賃金アップに起因する部分だけではなく、円安による原材料費やエネルギー費が高騰している部分が大きい。
 なので、この円安を何とかするのが、経済対策としては急務であろう。
せめて、1ドル120円ぐらいになって欲しい。(日銀さん、何とかしてほしい)

 で、減税だが、インボイスで小規模事業者から(今になって)消費税を吸い上げておいて、還元するはないだろう。
 インボイスを実施したのなら、その分、消費税減税をするのが筋だ。
 減税と称して、給付金や所得税を減税するのは、どこかで不公平が生じる。消費税は「現役世代といった特定世代に負担が集中しない点、税収が景気などの変化に左右されにくい点、経済活動に中立的である点から適している」と見られている。ならば、消費税率を下げるのが、公平である。


 しかし、自民党は「消費税は社会保障の安定財源」と述べて、消費税減税は端(はな)から選択肢から除外している。
 岸田総理は、国会答弁で「消費税減税はこれまでに議論を尽くされている」と答えていたが、嘘に聞こえた。

 一応、その主張「消費税は社会保障の安定財源」には根拠がある。
 消費税法 第一条第二項……「毎年度、制度として確立された年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てるものとする」
が それであろう。この法律は、今後消費税をアップする際の、理由付けとして利用されるのだろう。
 と言っても、先に述べた理由の《公平性》の観点から、消費税減税を敢行してほしい。

 それとも、消費税で集めた税金には魔法(呪い)が掛けられていて、違う用途で使おうとすると、札束が燃え上がってしまうのだろうか?
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日銀金融政策「1%をメドに」…“メド”って……

2023-11-02 11:53:44 | 時事
日銀が長期金利の上限を「1%をめど」に金融緩和策を修正した……らしい。
 ええと……確か、「長期金利を1%を上限」とか言っていたような……同じなのでは?

 でも、違うらしい。
NHK「news web」の記事を読むと……
「日銀は、31日まで開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持した上で、長期金利の上限を「1%」に厳格に抑えるとしてきたこれまでの運用を改めて上限を「1%をめど」に見直し、金融政策の運用をより柔軟化することを決めました。長期金利が1%を超えても一定水準までは金利の上昇を容認する方針です」

 こんなの海外の人々には解読不能な言い回しだ。
 そもそも、「めど(目処、目途)」の使い方が違うような気がする。「目標」とか「見通し」とか「目安」だったと思うが、「目安」という意味だとしても、《1%を超えても一定水準までは金利の上昇を容認〉というのは、幅を持たせ過ぎだろう


 前回の金融政策会議後の記者会見での植田総裁の言い回しも微妙で、金融緩和策を若干修正したものの、逆に円安の方に動いた。
 今回も、《米国の金利政策などとの兼ね合い》や、《日銀が「円買い・ドル売り」の為替介入をしていないことが明らかになったため、安心して「円売り・ドル買い」の動きが強まった》のが要因だという。

 前総裁の時も「○ろだ、いい加減にしろよ!」と超金融緩和策に怒りを感じたが、やはり「○えだ、いい加減にしろよ」と言いたくなる。
 日銀や政府は円安を容認しているのだろう。

素人考えだが……
【円安のデメリット】
・原材料や原油などの輸入価格が高くなり、物価が上がる。工場などの経営も苦しくなる。
・外国人労働者の仕送りの価値が、円安によって下がる。1ドル120円→150円の場合、仕送り100,000円は80,000円に目減りしてしまう。その結果、日本離れ。また、これから日本で働こうと思っても、相対的に日本の賃金が低いので、日本を選択しないようになる。
【円安のメリット】
・自動車などの輸出産業は有利になる
・円安で割安になるので、海外からの観光客が増える。割安で買い物量も増える。
 (オーバーツーリズムの懸念のデメリットもある)


 円安のメリット・デメリットは表裏一体で、プラスマイナスはゼロと考えているのだろう。
 ただし、円安のメリットは一部の者だけ。その一部の者だけ賃金が増え、さらに物価が上がれば良いとか、考えているのかもしれない。
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