英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season22 第6話「名探偵と眠り姫」

2023-11-23 09:53:07 | ドラマ・映画
 今回は、事件の謎の解明とかは措いておいて、マーロウ矢木・高橋克実の醸し出す味が主眼。
 名探偵モドキ……ハードボイルドもどきは、楽しめた。

 ヒロインの老舗デパート藏本屋の令嬢も、ドラマ王道パターンの“おてんば娘”とか“高慢お嬢様”ではなく、“深窓の令嬢”で探偵小説大好きでマーロウとは相性が良かった。でも、高慢なお嬢様に振り回されるマーロウも観たい気もする。

 《過去の誘拐事件には共犯者がいて、それが誰なのか?》というのが骨子だが、捻りもなく単純だった。
 姫を匿っているのがマーロウなので、右京も姫の行方を探し出す意思はなく、17年前の真相を追究するのが主目的。でも、《マーロウが特命係の尾行をまく》のを描くため、探偵事務所の隠し部屋にいる姫を視聴者に見せてしまうのは勿体なかった。
 もう少し後半まで引っ張っておいた方が面白かった。もちろん、右京は途中で“はは~ん顔”、亀山は「右京さん、いったい、姫はどこにいるんですか?」と特命部屋で悩む……

★真相解明シーンも楽しめた
・マーロウは「犯人はこの中にいる!」という金田一少年やコナン&小五郎の台詞を言って満足して、右京にバトンタッチ
・右京の激高シーンは、水戸金門のよう
「200年続いた老舗を自分の代で潰すという恐怖……そんなものが人を殺していい理由にはなりませんよ!」
「あなた方が案ずるべきはm家の歴史でも名誉でもない……傷つけられた里紗さんの心です。
 人を傷つけてまで守るべきものなど、この世にはありませんよっ!」
………一同、しーん。

 ……里紗や家政婦さんなど含めて皆が"しゅん”となってしまった。老舗和菓子屋「黒崎堂」の社長が飛び抜けて悪いし、あの場でなじり合った老舗デパート藏本屋の社長やその長男などは右京の激高の対象だろうけれど。それに、失踪騒ぎを起こした里紗(謝っていたが)やマーロウも通常は非難されるべき。

★“眠り姫”こと里紗
・立ち姿がとても綺麗
・ずっとドレス姿というのは……マーロウ、スニーカーを用意するより服だろう
・靴をスニーカーに履き替える必要はあったのか?

【その他の疑問、感想】
・珍しい亀山のスーツ姿。ぱっと見、誰だか分からなかった
・17年前の誘拐の時、里紗の様子を確かめるのに、鼻先に自分の指を触れるぐらいに近づけるのは不自然
・取引を切られた(大幅削減)→誘拐、誘拐時の事を思い出さされそう→脅迫、殺害……短絡的過ぎる
・里紗の代わりに来たマーロウを殺害しても意味がない

・マーロウは予備の帽子を持っていた
・17年前の件で、マーロウの事を笑っていた白髪で長髪の会社の人、あなたも"なかなか”だと思うよ



【ストーリー】番組サイトより
あの名探偵が再び登場!
令嬢を匿う理由とは…!?


 『特命係の杉下右京(水谷豊)』を名指しで、匿名の情報提供がある。それは、「17年前に起きた当時5歳の少女の誘拐事件の犯人は殺された」という投書だった。
 問題の事件は、老舗デパート藏本屋の令嬢・里紗(潤花)が睡眠薬で眠らされて連れ去られた経緯から、週刊誌が“眠り姫誘拐事件”と煽り、世間の耳目を集めた事件だった。結局、被害者の少女はすぐに救出され、犯人は投身自殺を遂げるという幕切れだったが、今回の情報提供は、その顛末に一石を投じるものだった。
 挑戦状とも取れる投稿を受け、捜査に乗り出した右京は、薫(寺脇康文)と共に藏本屋の関係者のもとを訪れる。と、一族は丁度、里紗の婚約発表を大々的に行うために顔を揃えていた。しかし、会場のホテルでは、肝心の里紗が、何者かの手引きで会場を抜け出し、姿を消すという騒動が起きていた。
 防犯カメラの映像から、里紗の脱出を手助けしたのが、特命係と浅からぬ因縁がある私立探偵の矢木(高橋克実)だと気づいた右京と薫は、早速、彼の事務所を訪れるが…!?

かつての誘拐被害者が今度は自ら失踪
その背後で“名探偵・マーロウ矢木”が暗躍!?
眠り姫の真相が時を超えて明かされる!


ゲスト:高橋克実 潤花

脚本:光益義幸
監督:橋本一



第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
コメント (2)
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