英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

羽生情勢…その後

2023-11-15 17:39:25 | 将棋
将棋情勢(羽生情勢)として、「その1」(10月28日)、「その2」(10月31日)をアップしている。

「その1」では、最近の対局結果
10月19日 順位戦B級1組 7回戦 山崎七段に敗れる
10月23日 王将戦リーグ戦 3回戦 豊島九段に敗れる
10月26日 王将戦リーグ戦 5回戦 菅井八段に敗れる
さらに、とその後の対局予定として
10月29日 NHK杯2回戦(収録済) 対豊島九段
10月30日 王将戦リーグ戦 4回戦   対渡辺九段
11月 2日 棋聖戦二次予選      対中村太八段
11月 2日 銀河戦(収録済)     対藤井銀河
11月9日 順位戦B級1組 8回戦  対近藤七段……今記事で追加
11月14日 王将戦リーグ戦 6回戦  対永瀬九段……今記事で追加

 3連敗していた上、NHK杯戦~銀河戦まで立て続けの4対局。
 このうち2局は収録なので、リアル時間では"立て続け”ではないが、ファンや視聴者にとっては4連戦。相手が強敵ぞろいなので、4連敗もあり得る。そうなると7連敗となり、精神的にきつい……
結果は……
○対豊島九段(NHK杯・10月29日)
○対渡辺九段(王将戦10月30日)
●対中村太八段(棋聖戦・11月 2日)
●対藤井銀河(銀河戦・11月 2日)    
○対近藤七段(順位戦B1・11月9日)
○対永瀬九段(王将戦・11月14日)
 NHK杯豊島九段に勝ったのは無茶苦茶嬉しかった(観戦後、グッタリ)。でも次戦は永瀬九段……
 王将戦はやや調子を落としている上、リーグ戦も3戦全敗で残留の目もほとんどない渡辺九段なので、勝つ期待値は高かった。内容もよかった(渡辺九段は少し淡白)
 中村太八段棋聖戦)は今期、対局前までは今期5勝8敗と成績が上がっていない。ただし、直前は4連勝しており、予断を許さない相手だが、勝っておきたい相手(ごめんなさい)。負けたのは残念だが、それ以上に、将棋が変調だった。
 銀河戦は超難敵(藤井八冠)。難易度が高い対局だが、長年積み重ねた将棋観と経験、瞬時の読みは衰えていないので、もしかしたらの期待感はあった。あと一歩勝てそうな局面が数度あり(藤井八冠も同様)、惜しい敗局。勝利確率(評価値)的には必勝でも、その手を着手するのは相当難しかった。「運がなかった」ということをご容赦ください。
 対近藤七段戦(順位戦)は難解な局面を精密な手を続け、内容がよく、快勝に近かった。でも、実は、終盤勝勢になってもハラハラしていて、近藤七段が投了した時はホッとした("羽生将棋を信用していないのか”と問われると、はっきり否定できない"ヘタレ”です)
 近藤七段は投げ方がきれいなので、投げてくれると思っていいたが、投了図で《▲5五香と打たれると、混戦になるパターンがいくつかあり、残り時間は32分とやや余裕があるとは言え、長時間頭脳を働かせた後で、きっちり勝ち切るのは難しいかもしれない》などと心配していた。
 昨日の永瀬戦王将リーグ)は超難解。中継の評価値は乱高下したが、最善手を指し続けるのは困難だったと思う。とは言え、感想戦で評価値が急降下した手を、《この一手》(当然手)という感覚で素通りしていくシーンが数度あった。羽生九段の"変調の日”だったような気がする。永瀬九段も少しおかしかった。終盤、必勝になった局面で正解手が3通りくらいあったと思うが、それを逃したのが意外だった。
 
「その2」では、羽生九段がプレーオフなしで挑戦権を獲得できる勝敗を妄想したが、11月3日に永瀬九段が近藤誠七段に勝利し、3敗する可能性がなくなったので、あっさり妄想は消滅(羽生九段以外が3敗するのがプレーオフなしの挑戦権の条件)
 さらに、菅井八段も対豊島戦(11月7日)、対佐々木勇八段戦(11月10日)に勝利し、プレーオフなしどころかプレーオフに進出するのも難しい状況だ。

 羽生九段は4勝2敗でリーグ戦を終了。
 最終局を前に、永瀬九段と菅井八段が4勝1敗なので、両者が共に敗れないと羽生九段のプレーオフはない。
 両者が負けた場合、近藤七段も最終局に勝利すると、4勝2敗で並ぶ可能性があるが、プレーオフは上位二者で行われる。勝敗が同じの場合は昨期の順位が優先するので、昨期1位の羽生九段と昨期3位の永瀬九段のプレーオフとなる。ただし、同成績者に予選勝ち上がり棋士が複数含まれる場合(例えば4勝2敗者が2位と予選勝ち上がり者2名または3名の場合)は、順位下位の予選勝ち上がり同士の対戦の勝利者と、順位上位者との決定戦となる。
 よって、菅井八段、近藤七段が4勝2敗になった場合は、プレーオフへの進出はない。(菅井八段は最終局に勝てば、プレーオフ以上、近藤七段は勝ってもプレーオフはない)

 とにかく、羽生九段のプレーオフ進出は、永瀬九段、菅井八段が共に敗れるのが条件。
 ふたりの敗局を期待するのはご容赦いただきたいのだが、最終局の熱戦を楽しみたいと思っている。
コメント
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