「翔猿の“ゆるふん”疑惑 2023名古屋場所13日目 翔猿ー宇良」という記事を書いたが、今でもアクセスが割とある。“ゆるふん”という言葉が引っ掛かるのか、翔猿が人気がある故なのか……(ついでに、「伸びたまわし 照ノ富士-翔猿 2023大相撲名古屋場所3日目」へのリンクも張っておきます)
今場所もいろいろ思うことが多かった場所だった。
本当はきちんと書きたいが、ちょっと余裕がないので、簡単に。
まず、“ゆるふん”について
翔猿については、最近、がっぷり四つになることが減ったので、以前ほどは目立たないが、まわしが緩めであるように感じている。
で、その翔猿より、遥かにまわしが緩い棋士がいた……竜電だ。
翔猿が“ゆるゆる”だとしたら、竜電は“ゆるゆるゆるゆる”である。
ただし、相手のまわしの掴み方で ”一枚まわし”になるかどうかが分かれる。つまり、指がまわし1枚だけに引っかかる所謂 ”一枚まわし”だと、まわしが伸びてしまう可能性が高くなる。なので、《まわしが緩い》と断定するのは早計かもしれない。しかし、もともとまわしが緩くなければ、”一枚まわし”にはなりにくい。とにかく、竜電の相手力士は伸びたまわしを掴んでいるシーンが多かった。
竜電は相撲の取り口は外連味(けれんみ)は少なく、正攻法な相撲である。
阿武剋も錦富士もまわしが緩いように見えた(阿武剋も錦富士も相撲は正攻法)。ただし、偶然かもしれない。
阿炎の相撲は嫌い
今場所は、突き押しの力が強く、好成績だった。
“好き嫌い”という感情に動かされて、記事に書いて発信してしまうのはダメだと思うが、見逃してください。
詳しくは「2023大相撲秋場所 雑感」の阿炎の項で書いているが、この力士、《隙あらば引き技を出そう》と考えているように思う。突き押しだけで相手を土俵の外に突き出してしまう相撲も多いが、それ故、引き技も効果的で、よく決まる。さらに、最初から変化するつもりのように見える相撲も多い。今場所の尊富士戦がそうだった。好勝負が期待された一番だっただけに、呆気なく勝負がついたあとの会場はざわついた。せっかく料金を払って足を運んで観に来ているのだから、観客は不満の声を上げても良いと思う
40歳玉鷲 健在!
通算連続出場回数など記録更新中。優勝2回も凄いが、幕内の地位を11年以上も連続して維持しているのは特筆すべきである。九州場所中に40歳になったが、8勝7敗で勝ち越し、健在!
琴櫻と豊昇龍が13勝1敗同士で、千秋楽相星決戦
大関陣が充実し、面白い場所だった。
琴櫻……穏やかな顔つきで淡々と仕切っているが、制限時間になり最後の仕切りに向かう時、表情が一変する。まるで、”大魔神”!(←分からない人はスルーしてください)
《腰が重い》《柔らかい》《腕力(かいなぢから)が強い》《投げるつける(まわす)》
豊昇龍…眼光が鋭く、怖い
《反射神経が非常に良い》《腕力(わんりょく)がある》《投げ飛ばす》
決戦は激しい突き合い。両力士とも”諸手(もろて)突き”。両手で5回ほど同時に手で押し合った後、豊昇龍が右上手を掴みに行く。
朝青龍はうまくまわしを掴むと同時に、やや強引に上手投げ。強引とは言え、豊昇龍の投げは強力、並の力士なら身体が浮いて、体勢を崩すが、琴櫻は腰が重く、足さばきで身体を回すのみで崩れない。
奈緒も投げを打とうと豊昇龍が足に力を入れるが、そこで足が滑り、バッタリと前に手を付いてしまう。
あっけない幕切れだった。
足が滑って自滅という形だが、強い力を込めたのに琴櫻が動じなかったことにより、作用反作用でその力が豊昇龍に跳ね返り、足を滑らせたと見る。
琴櫻の腰の重さと体捌きのうまさが勝因
新大関・大の里 失速
新大関の大の里も序盤は快調で、強さを感じた。
しかし、中盤過ぎから土俵際で逆転される相撲が相次ぎ、9勝6敗に終わった。
やはり、注目された分、余計な力が入ってしまい、負けたことにより、焦ってしまったのだろう。
精神的にも体力的にも消耗していたのかもしれない。これまでと違い、土俵際でふわふわした感じだった。
好成績力士
若元春(小結) 10勝5敗
若隆景(前頭二枚目) 10勝5敗 技能賞
阿炎(前頭三枚目) 11勝4敗 殊勲賞
隆の勝(前頭六枚目) 11勝4敗 敢闘賞
豪ノ山(前頭八枚目) 11勝4敗
千代翔馬(前頭14枚目)11勝4敗
尊富士(前頭16枚目) 10勝5敗
豪ノ山の突進力が見事だった。《とにかく前に出る》という気持ちが賞賛に値する。三賞が当たらなかったのは残念。
私の好きな大栄翔も見習うべきだと思う。突こうとする気持ちは強いが、それが先走って上半身だけで押そうとして、足がついていかない。よって、全身力も弱く、はたかれることも多い。足を前に出し、相手との距離をなくして押せばいいと思うが……ごめんなさい、素人の“知ったかぶり”です。
高安も良い体勢になってから、大事を取り過ぎ。豪ノ里を見習って、とにかく、押してほしい。
今場所もいろいろ思うことが多かった場所だった。
本当はきちんと書きたいが、ちょっと余裕がないので、簡単に。
まず、“ゆるふん”について
翔猿については、最近、がっぷり四つになることが減ったので、以前ほどは目立たないが、まわしが緩めであるように感じている。
で、その翔猿より、遥かにまわしが緩い棋士がいた……竜電だ。
翔猿が“ゆるゆる”だとしたら、竜電は“ゆるゆるゆるゆる”である。
ただし、相手のまわしの掴み方で ”一枚まわし”になるかどうかが分かれる。つまり、指がまわし1枚だけに引っかかる所謂 ”一枚まわし”だと、まわしが伸びてしまう可能性が高くなる。なので、《まわしが緩い》と断定するのは早計かもしれない。しかし、もともとまわしが緩くなければ、”一枚まわし”にはなりにくい。とにかく、竜電の相手力士は伸びたまわしを掴んでいるシーンが多かった。
竜電は相撲の取り口は外連味(けれんみ)は少なく、正攻法な相撲である。
阿武剋も錦富士もまわしが緩いように見えた(阿武剋も錦富士も相撲は正攻法)。ただし、偶然かもしれない。
阿炎の相撲は嫌い
今場所は、突き押しの力が強く、好成績だった。
“好き嫌い”という感情に動かされて、記事に書いて発信してしまうのはダメだと思うが、見逃してください。
詳しくは「2023大相撲秋場所 雑感」の阿炎の項で書いているが、この力士、《隙あらば引き技を出そう》と考えているように思う。突き押しだけで相手を土俵の外に突き出してしまう相撲も多いが、それ故、引き技も効果的で、よく決まる。さらに、最初から変化するつもりのように見える相撲も多い。今場所の尊富士戦がそうだった。好勝負が期待された一番だっただけに、呆気なく勝負がついたあとの会場はざわついた。せっかく料金を払って足を運んで観に来ているのだから、観客は不満の声を上げても良いと思う
40歳玉鷲 健在!
通算連続出場回数など記録更新中。優勝2回も凄いが、幕内の地位を11年以上も連続して維持しているのは特筆すべきである。九州場所中に40歳になったが、8勝7敗で勝ち越し、健在!
琴櫻と豊昇龍が13勝1敗同士で、千秋楽相星決戦
大関陣が充実し、面白い場所だった。
琴櫻……穏やかな顔つきで淡々と仕切っているが、制限時間になり最後の仕切りに向かう時、表情が一変する。まるで、”大魔神”!(←分からない人はスルーしてください)
《腰が重い》《柔らかい》《腕力(かいなぢから)が強い》《投げるつける(まわす)》
豊昇龍…眼光が鋭く、怖い
《反射神経が非常に良い》《腕力(わんりょく)がある》《投げ飛ばす》
決戦は激しい突き合い。両力士とも”諸手(もろて)突き”。両手で5回ほど同時に手で押し合った後、豊昇龍が右上手を掴みに行く。
朝青龍はうまくまわしを掴むと同時に、やや強引に上手投げ。強引とは言え、豊昇龍の投げは強力、並の力士なら身体が浮いて、体勢を崩すが、琴櫻は腰が重く、足さばきで身体を回すのみで崩れない。
奈緒も投げを打とうと豊昇龍が足に力を入れるが、そこで足が滑り、バッタリと前に手を付いてしまう。
あっけない幕切れだった。
足が滑って自滅という形だが、強い力を込めたのに琴櫻が動じなかったことにより、作用反作用でその力が豊昇龍に跳ね返り、足を滑らせたと見る。
琴櫻の腰の重さと体捌きのうまさが勝因
新大関・大の里 失速
新大関の大の里も序盤は快調で、強さを感じた。
しかし、中盤過ぎから土俵際で逆転される相撲が相次ぎ、9勝6敗に終わった。
やはり、注目された分、余計な力が入ってしまい、負けたことにより、焦ってしまったのだろう。
精神的にも体力的にも消耗していたのかもしれない。これまでと違い、土俵際でふわふわした感じだった。
好成績力士
若元春(小結) 10勝5敗
若隆景(前頭二枚目) 10勝5敗 技能賞
阿炎(前頭三枚目) 11勝4敗 殊勲賞
隆の勝(前頭六枚目) 11勝4敗 敢闘賞
豪ノ山(前頭八枚目) 11勝4敗
千代翔馬(前頭14枚目)11勝4敗
尊富士(前頭16枚目) 10勝5敗
豪ノ山の突進力が見事だった。《とにかく前に出る》という気持ちが賞賛に値する。三賞が当たらなかったのは残念。
私の好きな大栄翔も見習うべきだと思う。突こうとする気持ちは強いが、それが先走って上半身だけで押そうとして、足がついていかない。よって、全身力も弱く、はたかれることも多い。足を前に出し、相手との距離をなくして押せばいいと思うが……ごめんなさい、素人の“知ったかぶり”です。
高安も良い体勢になってから、大事を取り過ぎ。豪ノ里を見習って、とにかく、押してほしい。