ある意味、“強烈な映画”だった!
『メイン・テーマ』1984年7月公開
この映画の感想だが、『映画.com』の「メイン・テーマのレビュー・感想・評価」のはむひろみ氏 の感想がジャストミート!
【以下引用】
愛ってよく分からないけど…
分からないのはこの映画。一体私は何を見せられているんだ?
桃井かおりの歌なんか聞きたくないし、野村宏伸はじめ出てくる役者はほぼ素人ばかり。太田裕美、めまいがしそうでした(笑)
薬師丸ひろ子がお好きな方のみどうぞ。【引用 終】
(描写が絶妙だ)
一体私は何を見せられているんだ?
はむ氏の述べている《奇妙な感覚・感想》が、私の後頭部辺りに浮遊している感覚がずっと持続していた。
ちなみに、「愛ってよく分からないけど」というのは、この映画の主題歌『メイン・テーマ』(歌唱・薬師丸ひろ子)のサビの部分の歌詞である。
私にとって、薬師丸ひろ子と言えば、『野生の証明』(1978年10月公開)。
テレビCMで「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」という薬師丸ひろ子の台詞が流れたのが印象的だった。しかし、観たのは映画館ではなく、家のテレビでだった。
CMが印象的だったので、当日、テレビ欄で放送されているのを知り、観たという程度で、期待は大きくなかった。
で、最初は何となく見ていたが、自衛隊特殊工作隊員・高倉健の殺人マシーン振りが凄かった。ほとんど、それしか覚えていない。あと、薬師丸ひろ子は心の奥に何かを秘めていて、芯の強さを感じさせていた。瞳に力があったなあ。
その後、『翔んだカップル』(1980年7月)、『ねらわれた学園』(1981年7月)などを経て、『セーラ服と機関銃』(1981年12月)が大ヒット。
機関銃を乱射するシーンで有名な「カイ・・・カン」のアレである(実際に映画は観ていないので、このシーンしか知らない)。この映画の主題歌の『セーラ服と機関銃』も大ヒット。
さて、この映画:『メイン・テーマ』は映画館どころかテレビでも観ていない。ただし、主題歌の『メイン・テーマ』はお気に入り。
メロディも好きだし、何より歌詞がいい!
「時は忍び足で 心を横切るの もう話す言葉も浮かばない。あっけないKissのあと ヘッド・ライト点して 蝶のように跳ねる 波を見た…笑っちゃう 涙の止め方も知らない 20年も生きて来たのにね」
「深入りするなよと ため息の壁なら 思いきり両手で突き破る。煙草をつけようと マッチをするたびに 意地悪して炎 吹き消すわ…わかってる 昨日の賢い私より 少しだけ綺麗になったこと」
……そんな恋人たちの繊細で危うく、それでいて煌めくラブストーリーが展開される……と思っていたが………
『メイン・テーマ』の素敵なイメージが、木っ端みじんに壊されてしまうほどの破壊力だった。
ストーリーは、小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)、大東島健(野村宏伸)、御前崎渡(財津和夫)、伊勢雅世子(桃井かおり)が、各地で出会い絡み合う混戦ラブストーリー。
4人を含めて、他の登場人物もみんな“自由人”。偶然性だけで何の必然もない。
ナンセンスシーンの切り張りで不条理の連続(ストーリーとしては“不連続”)
男性陣の棒台詞が斬新。
ロケは沖縄を中心に、千葉県、静岡県浜松、大阪梅田、神戸市神戸ポートピア、須磨浦ロープウェイ、山陽電気鉄道須磨浦公園と多彩だったが、風景が生きて見入るようなシーン、構図はなかった。
……薬師丸ひろ子のプロモーションビデオ?としか思えなかった。いやプロモーションビデオなら、それで製作者の情熱が感じられるが、それも感じない。
やる気が感じられないのだ。制作初期の段階で、プロモーションサイドが崩壊したのだろうか?
最近……ここ半年の間だと思うが、薬師丸ひろ子関連の番組の中で、彼女が「女優をやめようと悩んだ時期があった」と漏らしていたような……(記憶違いかもしれない)
もしかすると、この作品が原因か?と勝手に思ってしまった。
上記で少し述べたが、しぶき(薬師丸ひろ子)は勤務する幼稚園児の父・御前崎渡(財津和夫)が好きだったが、彼の仕事の都合で引っ越す。
その心の傷が深かったのか、しぶきにちょっかいをだし小突いた園児を、思い切り顔面をビンタ(「殴る」と表現して良いほどの強さ)、退職。
大東島健(野村宏伸)との出会いもハチャメチャ。大東は砂浜にいるしぶき(薬師丸)を車で轢き殺す勢いで追いかけたあと、「何してんの?」と声を掛けナンパ…結局、しぶきは彼の誘いに乗る。
その後、御前崎の元へ押しかけ(奥さんがいるのに)、夜中のドライブがバレて追い出される。無神経すぎる。
あちこちで偶然過ぎる出会いと心の接近を繰り返し……(以下はウィキペディアの解説を引用)
薬師丸が野村と財津の二人の男の間で揺れ動く役と言えば聞こえはいいが、冒頭で幼稚園の子供の父親・財津にかなり夢中になる描写がありながら、荒い出会いだった野村に惚れ込み、沖縄パートで野村とウインドサーフィンを楽しんだ後、家に帰ると財津が何故か居て「好きです」と告る。単に気が多い女性にしか見えず、薬師丸もこの役を本意としているのかは分からない。
この引用文(ウィキペディア)の後に
上映時間は最初から1時間40分と決められていた。しかし撮影したら2時間半になり、編集でかなりカットし、森田(監督)自身も「話が分からなくなった」と述べている
という表記もある。……ああ、だから不連続のストーリーなのか!
ウィキペディアによると…
薬師丸は『里見八犬伝』(1983年)の撮影中、本作『メイン・テーマ』の撮影で自動車運転免許が必要になり教習所に通った……
多忙の中、『メイン・テーマ』の為に教習所に通い免許取得したというのに、しぶきの崩壊したキャラクターを演じさせられ、さらに映画の不条理な出来……
一体、私は何をやらさられているんだ……(ひろ子?)
『メイン・テーマ』1984年7月公開
この映画の感想だが、『映画.com』の「メイン・テーマのレビュー・感想・評価」のはむひろみ氏 の感想がジャストミート!
【以下引用】
愛ってよく分からないけど…
分からないのはこの映画。一体私は何を見せられているんだ?
桃井かおりの歌なんか聞きたくないし、野村宏伸はじめ出てくる役者はほぼ素人ばかり。太田裕美、めまいがしそうでした(笑)
薬師丸ひろ子がお好きな方のみどうぞ。【引用 終】
(描写が絶妙だ)
一体私は何を見せられているんだ?
はむ氏の述べている《奇妙な感覚・感想》が、私の後頭部辺りに浮遊している感覚がずっと持続していた。
ちなみに、「愛ってよく分からないけど」というのは、この映画の主題歌『メイン・テーマ』(歌唱・薬師丸ひろ子)のサビの部分の歌詞である。
私にとって、薬師丸ひろ子と言えば、『野生の証明』(1978年10月公開)。
テレビCMで「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」という薬師丸ひろ子の台詞が流れたのが印象的だった。しかし、観たのは映画館ではなく、家のテレビでだった。
CMが印象的だったので、当日、テレビ欄で放送されているのを知り、観たという程度で、期待は大きくなかった。
で、最初は何となく見ていたが、自衛隊特殊工作隊員・高倉健の殺人マシーン振りが凄かった。ほとんど、それしか覚えていない。あと、薬師丸ひろ子は心の奥に何かを秘めていて、芯の強さを感じさせていた。瞳に力があったなあ。
その後、『翔んだカップル』(1980年7月)、『ねらわれた学園』(1981年7月)などを経て、『セーラ服と機関銃』(1981年12月)が大ヒット。
機関銃を乱射するシーンで有名な「カイ・・・カン」のアレである(実際に映画は観ていないので、このシーンしか知らない)。この映画の主題歌の『セーラ服と機関銃』も大ヒット。
さて、この映画:『メイン・テーマ』は映画館どころかテレビでも観ていない。ただし、主題歌の『メイン・テーマ』はお気に入り。
メロディも好きだし、何より歌詞がいい!
「時は忍び足で 心を横切るの もう話す言葉も浮かばない。あっけないKissのあと ヘッド・ライト点して 蝶のように跳ねる 波を見た…笑っちゃう 涙の止め方も知らない 20年も生きて来たのにね」
「深入りするなよと ため息の壁なら 思いきり両手で突き破る。煙草をつけようと マッチをするたびに 意地悪して炎 吹き消すわ…わかってる 昨日の賢い私より 少しだけ綺麗になったこと」
……そんな恋人たちの繊細で危うく、それでいて煌めくラブストーリーが展開される……と思っていたが………
『メイン・テーマ』の素敵なイメージが、木っ端みじんに壊されてしまうほどの破壊力だった。
ストーリーは、小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)、大東島健(野村宏伸)、御前崎渡(財津和夫)、伊勢雅世子(桃井かおり)が、各地で出会い絡み合う混戦ラブストーリー。
4人を含めて、他の登場人物もみんな“自由人”。偶然性だけで何の必然もない。
ナンセンスシーンの切り張りで不条理の連続(ストーリーとしては“不連続”)
男性陣の棒台詞が斬新。
ロケは沖縄を中心に、千葉県、静岡県浜松、大阪梅田、神戸市神戸ポートピア、須磨浦ロープウェイ、山陽電気鉄道須磨浦公園と多彩だったが、風景が生きて見入るようなシーン、構図はなかった。
……薬師丸ひろ子のプロモーションビデオ?としか思えなかった。いやプロモーションビデオなら、それで製作者の情熱が感じられるが、それも感じない。
やる気が感じられないのだ。制作初期の段階で、プロモーションサイドが崩壊したのだろうか?
最近……ここ半年の間だと思うが、薬師丸ひろ子関連の番組の中で、彼女が「女優をやめようと悩んだ時期があった」と漏らしていたような……(記憶違いかもしれない)
もしかすると、この作品が原因か?と勝手に思ってしまった。
上記で少し述べたが、しぶき(薬師丸ひろ子)は勤務する幼稚園児の父・御前崎渡(財津和夫)が好きだったが、彼の仕事の都合で引っ越す。
その心の傷が深かったのか、しぶきにちょっかいをだし小突いた園児を、思い切り顔面をビンタ(「殴る」と表現して良いほどの強さ)、退職。
大東島健(野村宏伸)との出会いもハチャメチャ。大東は砂浜にいるしぶき(薬師丸)を車で轢き殺す勢いで追いかけたあと、「何してんの?」と声を掛けナンパ…結局、しぶきは彼の誘いに乗る。
その後、御前崎の元へ押しかけ(奥さんがいるのに)、夜中のドライブがバレて追い出される。無神経すぎる。
あちこちで偶然過ぎる出会いと心の接近を繰り返し……(以下はウィキペディアの解説を引用)
薬師丸が野村と財津の二人の男の間で揺れ動く役と言えば聞こえはいいが、冒頭で幼稚園の子供の父親・財津にかなり夢中になる描写がありながら、荒い出会いだった野村に惚れ込み、沖縄パートで野村とウインドサーフィンを楽しんだ後、家に帰ると財津が何故か居て「好きです」と告る。単に気が多い女性にしか見えず、薬師丸もこの役を本意としているのかは分からない。
この引用文(ウィキペディア)の後に
上映時間は最初から1時間40分と決められていた。しかし撮影したら2時間半になり、編集でかなりカットし、森田(監督)自身も「話が分からなくなった」と述べている
という表記もある。……ああ、だから不連続のストーリーなのか!
ウィキペディアによると…
薬師丸は『里見八犬伝』(1983年)の撮影中、本作『メイン・テーマ』の撮影で自動車運転免許が必要になり教習所に通った……
多忙の中、『メイン・テーマ』の為に教習所に通い免許取得したというのに、しぶきの崩壊したキャラクターを演じさせられ、さらに映画の不条理な出来……
一体、私は何をやらさられているんだ……(ひろ子?)