英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

詰将棋(野村 量氏作)解答

2011-01-10 13:30:49 | 詰将棋
 ちょっと遅れましたが、野村量氏作詰将棋の解答です。

 初形で1七の桂がなければ▲1七飛で簡単です。なので、詰将棋に慣れた方なら▲2七銀△1七玉▲3六銀がすぐ浮かぶところでしょう。ただ、▲3六銀に素直に△1六玉と素直に逃げずに△2六玉(途中図①)と頑張ります(△2八玉は▲2七飛△1九玉▲2九金と気持ちよく詰みます)。

 そこで詰め方も▲1七銀△1五玉▲1六銀△同玉▲1七飛(途中図②)と強引に玉を1七に引っ張り込みます。(▲1七銀に△3七玉と飛車を取られても▲4七金でこれも気持ち良く詰みます)

 途中図②以下は△1七同玉▲2七金で詰み。
 なお、3手目の▲3六銀で▲3八玉としても詰みそうですが、△1六玉▲2七銀△1七玉(変化図)▲3八銀△1六玉▲2七銀△1七玉▲3八銀△1六玉…できわどく詰みません。(△1七玉で△2五玉と逃げるのは詰みます)

 この紛れが難解なのが私的には残念ですが、野村氏らしく綺麗な詰将棋だと思います。

 この1月号では濱田氏作

が優秀作ということなので、試しに解いてみました。
 難解で、1時間以上悩みました。
 ▲3二金△同歩▲3一角の筋かなと思いましたが、▲3一角に△2三玉▲4五角△1四玉▲1三角成△2五玉以下詰むには詰むがスッキリ詰まないので、これは変化手順なのだろう。なので、2手目は△3二同玉が作意手順と推測し、そこでいろいろ詰みそうで詰まない。苦労しました。

 詰み手順は初手より▲3二金△同玉▲1二飛△2二銀▲4一角△2一玉▲2二飛成△同玉▲3三銀△同玉▲1一角△3四玉▲4四角成△2五玉▲2六金まで15手詰。

 ▲2二飛成△同玉▲3三銀が見えにくく、しかも、その他いろいろ手が広いので、その手順を深く掘り下げる気がしませんでした。以下も玉がどんどん上に逃げて2五で詰むのは予想外でした。
 将棋世界の解説には「▲3三銀が絶妙手」とあります。確かに玉をつり上げて下から角を打つなんて普通はない手筋ですね。
 解いた感想としては、あまりに難解で手順も詰め上がりも意外性に富んでいますが、あまりに難解で意外性があり過ぎて、これが作為手順と疑いつつ解いていました。詰んだ後も余詰?紛れ?というモヤモヤ感が充満しました。
 私的には「優秀作」と言う評価のいは疑問を感じます。しかし、私の読解力が不足しているだけなのでしょう。エセ詰キストの限界でしょうね。

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2 コメント

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Unknown (ごんちゃん)
2011-01-11 03:30:05
私も優秀作には疑問です。

難解作は詰将棋ファンが減ってしまうと。

また難解作を高く評価してしまうと
パズル性の面白いもの作る人が減りますよね。

この優秀作も着地が決まってて
解後感がいいなら話は別ですけどね。
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同感です ()
2011-01-11 10:40:40
ごんちゃんさん、はじめまして。

難解作を評価しないと言うわけではありませんが、それを最重要視してしまうのは良くないと思います。

>この優秀作も着地が決まってて
解後感がいいなら話は別ですけどね。

そう、そうなんです。
まさにその通りで、解けた後も「これでいいのかなあ」という感じで、もやもやしてスッキリしませんでした。
返信する

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