~嘘をつく女~(番組のサブタイトルは「嘘まみれの女」)
第1段階
利香は犯行を認めているものの、犯行動機や犯行状況の供述がでたらめ。その供述に、何度も振り回される捜査陣……と言っても、苦労したのは、“キントリのパシリ”こと“モツナベ”コンビ(捜査一課の監物刑事と渡辺刑事)。
第2段階
息子・大地が父親(被害者)から虐待を受けていた事実が判明。
犯行動機は「息子を虐待から守るため」ではないか?しかし、一番信憑性のあり(虐待の事実がある)、情状酌量も付きやすい理由を、利香はなぜ話さなかったのか?
「凶器の子どもの玩具の電車には、利香の指紋だけで大地の指紋はないのは不自然」→「利香が大地の指紋を拭き取った後、自分の指紋をつけた」→「父親を殴った大地をかばうため」という推論が浮かぶ。
第3段階
幼く筋力もないうえ、腕を怪我している大地には、重たい玩具を振り上げ、父親を昏倒させるほど殴りつけるのは不可能と気づく(そもそも、怪我をしていなくても無理だろう)。
今までの嘘は、「大地が父親を殴った」という説に信憑性を持たせるためだった。利香が自ら語るより、何度も嘘をついたあげく、捜査陣にその可能性を気付かせる方がもっともらしい。それに、「母親は子どもをかばう」という通念も利用したのだ。
ずっと「頭の悪い女」と蔑まれ続けていた鬱憤が爆発して、犯行に及んだ。幼い子供の犯行ならば、罪に問われることもなく、母子が離れ離れにならずにすむという計算だった。
「あの涙が本当の涙に見えなくて」と、有希子の“女の勘”が働き真相にたどり着くというのはスッキリせず、「今までの嘘と同様にハンカチを使っていた」という根拠も説得力が低い。
また、「ハンカチをいじる」という動作を強調するようなカメラワークだったので、視聴者にもネタが割れてしまったのではないだろうか?
大地が父親を玩具で殴りつけるというのが考えにくいせいか、また、私自身がサスペンス慣れで勘ぐり深くなってしまっているせいか、さらにサブタイトルの「嘘まみれの女」から、すぐ「第2段階」に考えが至り、さらに、「第3段階」にも容易にたどり着けた。
大したドラマじゃないじゃん!
と思っていたら………………………………
「ママがね、全部、本当のことを話したの。だから、君も、もう話していいんだよ」
「あのぅ…」
「何?…何が言いたい?」
「僕ね……(にこ)…ママが好き」
「彼女には勝ちましたが、大地君にはやられました」(有希子)
同感である。最後にやられたぁという感じだ。
【ストーリー】番組サイトより
経済産業省のエリート官僚・佐原俊夫(神尾佑)が自宅の階段から転落死。血まみれになって倒れている俊夫を母・和子(田島令子)が発見した時、階段の上には若く美しい妻・利香(安達祐実)が呆然と座っていた…。
俊夫は転落直前、6歳の息子・大地(田中奏生)が使っていた玩具の電車で頭部を殴られていたが、その玩具には利香の指紋が多数付着。利香も自分が夫を殺したと自供する。
まもなく、被害者が国家の機密に関わる業務を担当していたため、「緊急事案対応取調班(=キントリ)」に利香の取り調べ要請が下った!
被疑者が女性ということもあり、主取調官に任命された有希子(天海祐希)は、さっそく取り調べを開始。罪を認めながらも犯行動機などを明らかにしなかった利香だが、遂には有希子の厳しい追及に重い口を開き、夫から離婚を切り出されたことが発端だと告白する。愛人と再婚し、大地も自分が引き取ると言い張る俊夫の言動に動揺し、思わず夫の頭部を殴りつけた、と涙ながらに語る利香。
話を聞いた有希子は同じ“子を持つ母”として、彼女に同情する。ところがその直後、利香が一瞬だけふてぶてしい表情を見せた。しかも、利香が実演してみせた犯行当時の動作は、遺体の解剖結果とは矛盾するものだった…!
その矢先、利香が夫の愛人として名を挙げた人物が、不倫関係を完全否定。有希子がその事実を突きつけると、利香はまたしても涙ながらに我が子を思う気持ちを訴えながら、供述内容を一転させる。しかも、その供述までもが嘘だということが判明したのだ!
犯行自体は認めながらも、供述の矛盾点を突かれるたびに二転三転する犯行動機…。利香はなぜ、そこまで嘘だらけの供述を繰り返すのか…!?
とんだ食わせ者の被疑者をマル裸にすべく、有希子は取り調べを続行するかたわら、中田(大杉漣)とともに大地を訪問。その小さな身体の一部に、目を留める。そんな中、中田の口から“最も考えたくない可能性”が語られるのだが…!?
第1段階
利香は犯行を認めているものの、犯行動機や犯行状況の供述がでたらめ。その供述に、何度も振り回される捜査陣……と言っても、苦労したのは、“キントリのパシリ”こと“モツナベ”コンビ(捜査一課の監物刑事と渡辺刑事)。
第2段階
息子・大地が父親(被害者)から虐待を受けていた事実が判明。
犯行動機は「息子を虐待から守るため」ではないか?しかし、一番信憑性のあり(虐待の事実がある)、情状酌量も付きやすい理由を、利香はなぜ話さなかったのか?
「凶器の子どもの玩具の電車には、利香の指紋だけで大地の指紋はないのは不自然」→「利香が大地の指紋を拭き取った後、自分の指紋をつけた」→「父親を殴った大地をかばうため」という推論が浮かぶ。
第3段階
幼く筋力もないうえ、腕を怪我している大地には、重たい玩具を振り上げ、父親を昏倒させるほど殴りつけるのは不可能と気づく(そもそも、怪我をしていなくても無理だろう)。
今までの嘘は、「大地が父親を殴った」という説に信憑性を持たせるためだった。利香が自ら語るより、何度も嘘をついたあげく、捜査陣にその可能性を気付かせる方がもっともらしい。それに、「母親は子どもをかばう」という通念も利用したのだ。
ずっと「頭の悪い女」と蔑まれ続けていた鬱憤が爆発して、犯行に及んだ。幼い子供の犯行ならば、罪に問われることもなく、母子が離れ離れにならずにすむという計算だった。
「あの涙が本当の涙に見えなくて」と、有希子の“女の勘”が働き真相にたどり着くというのはスッキリせず、「今までの嘘と同様にハンカチを使っていた」という根拠も説得力が低い。
また、「ハンカチをいじる」という動作を強調するようなカメラワークだったので、視聴者にもネタが割れてしまったのではないだろうか?
大地が父親を玩具で殴りつけるというのが考えにくいせいか、また、私自身がサスペンス慣れで勘ぐり深くなってしまっているせいか、さらにサブタイトルの「嘘まみれの女」から、すぐ「第2段階」に考えが至り、さらに、「第3段階」にも容易にたどり着けた。
大したドラマじゃないじゃん!
と思っていたら………………………………
「ママがね、全部、本当のことを話したの。だから、君も、もう話していいんだよ」
「あのぅ…」
「何?…何が言いたい?」
「僕ね……(にこ)…ママが好き」
「彼女には勝ちましたが、大地君にはやられました」(有希子)
同感である。最後にやられたぁという感じだ。
【ストーリー】番組サイトより
経済産業省のエリート官僚・佐原俊夫(神尾佑)が自宅の階段から転落死。血まみれになって倒れている俊夫を母・和子(田島令子)が発見した時、階段の上には若く美しい妻・利香(安達祐実)が呆然と座っていた…。
俊夫は転落直前、6歳の息子・大地(田中奏生)が使っていた玩具の電車で頭部を殴られていたが、その玩具には利香の指紋が多数付着。利香も自分が夫を殺したと自供する。
まもなく、被害者が国家の機密に関わる業務を担当していたため、「緊急事案対応取調班(=キントリ)」に利香の取り調べ要請が下った!
被疑者が女性ということもあり、主取調官に任命された有希子(天海祐希)は、さっそく取り調べを開始。罪を認めながらも犯行動機などを明らかにしなかった利香だが、遂には有希子の厳しい追及に重い口を開き、夫から離婚を切り出されたことが発端だと告白する。愛人と再婚し、大地も自分が引き取ると言い張る俊夫の言動に動揺し、思わず夫の頭部を殴りつけた、と涙ながらに語る利香。
話を聞いた有希子は同じ“子を持つ母”として、彼女に同情する。ところがその直後、利香が一瞬だけふてぶてしい表情を見せた。しかも、利香が実演してみせた犯行当時の動作は、遺体の解剖結果とは矛盾するものだった…!
その矢先、利香が夫の愛人として名を挙げた人物が、不倫関係を完全否定。有希子がその事実を突きつけると、利香はまたしても涙ながらに我が子を思う気持ちを訴えながら、供述内容を一転させる。しかも、その供述までもが嘘だということが判明したのだ!
犯行自体は認めながらも、供述の矛盾点を突かれるたびに二転三転する犯行動機…。利香はなぜ、そこまで嘘だらけの供述を繰り返すのか…!?
とんだ食わせ者の被疑者をマル裸にすべく、有希子は取り調べを続行するかたわら、中田(大杉漣)とともに大地を訪問。その小さな身体の一部に、目を留める。そんな中、中田の口から“最も考えたくない可能性”が語られるのだが…!?
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