25-1の本試験で 【轅】 の訓読み問題が出題されました。(正解は 「ながえ」)
今回は正解できましたが、牛車に関係する漢字の訓はどうも区別するのが難しくてしっかり覚えられないので、これを機会にいくつかまとめてみました。
【棟】 むね
人が乗る箱の屋根の上を前後に通る木。
【輹】 とこしばり ( 「辞典」 には、字義としての記載です。)
車の箱と車軸を結びつけるもの。
【軾】 しきみ ( 「辞典」 には、字義としての記載です。)
車の前部にある横木。
【轅】 ながえ
前方に長く出る2本の木。
【鴟尾】 とびのお
轅の木が車の後ろに出る部分。
(「辞典」には、この意味の記載はありませんが、「とびのお」 の読みは、 「しび」 の項の末尾に 「参考」 として記載されています。要注意ですね。)
【軛】 くびき
轅の先につけて、牛馬のくびにあてて車を引かせる横木。
【軸】 よこがみ ( 「辞典」 にはない読みです。)
車輪の心棒。
【轄】 くさび
車輪を軸にとめるもの。
【輻】 や
車輪のスポーク。
【轂】 こしき
スポークが集まる車輪の中央の部分。
【轍】 わだち
道に残る車輪の跡。
なお、「宮殿調度図解 : 附・車輿図解. 下」の46ページに、わかりやすい図解と説明が載っています。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーから見ることができますので、ご興味のある方はご参照ください。
<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>
【棟】 P.1137
【輹】 P.1334
【軾】 P.777
【轅】 P.106
【鴟尾】 P.622
【軛】 P.1482
【軸】 P.637
【轄】 P.214
【輻】 P.1333
【轂】 P.525
【轍】 P.1097