「魚を得て 【筌】 を忘る。」 という故事成語があります。先日の25-2を含め、たびたび出題されている頻出問題ですね。
これを復習した際、改めて 【筌】 を 「辞典」 で調べ、 【筌蹄】 という熟語に出会いました。「辞典」 から引用しますと、「① 目的を達成するための方便や手段。② 案内、手引き。」 の意で、ここでは 【蹄】 はウサギを捕る罠を意味するとのこと。
次いで 「四字熟語辞典」 で 【得魚忘筌】 を改めて調べたところ、類義語として 【得兎忘蹄】 というのが掲載されていました。
【得魚忘筌】 と 【得兎忘蹄】 はどう見ても対になっていますから同じ出典ではないかと思い、【得魚忘筌】 の出典である 『荘子』 を検索してみたところ、やはりありました。
【 『荘子』 外物 第二十六 】
筌者所以在魚 得魚而忘筌
蹄者所以在兎 得兔而忘蹄
言者所以在意 得意而忘言
吾安得忘言之人而與之言哉
魚や兎を捕まえてしまえば、そのための道具である筌や蹄のことは忘れてしまう。言葉も、その意味を理解してしまえば、その言葉自体のことは忘れてしまう。私は、どうにかしてそのように言葉を忘れられる人を探して、語り合いたいものだ。
【筌】 から出発して、【筌】 ⇒ 【筌蹄】 ⇒ 【得魚忘筌】 ⇒ 【得兎忘蹄】 ⇒ 【 『荘子』 外物 第二十六 】 までたどりつくことができました。
漢字の学習は、こういうところが楽しいですね。 ^^
<「漢検 漢字辞典」初版 掲載ページ>
【筌】 P.896
【蹄】 P.1089
<「漢検 四字熟語辞典」初版 掲載ページ>
【得魚忘筌】 P.365
これを復習した際、改めて 【筌】 を 「辞典」 で調べ、 【筌蹄】 という熟語に出会いました。「辞典」 から引用しますと、「① 目的を達成するための方便や手段。② 案内、手引き。」 の意で、ここでは 【蹄】 はウサギを捕る罠を意味するとのこと。
次いで 「四字熟語辞典」 で 【得魚忘筌】 を改めて調べたところ、類義語として 【得兎忘蹄】 というのが掲載されていました。
【得魚忘筌】 と 【得兎忘蹄】 はどう見ても対になっていますから同じ出典ではないかと思い、【得魚忘筌】 の出典である 『荘子』 を検索してみたところ、やはりありました。
【 『荘子』 外物 第二十六 】
筌者所以在魚 得魚而忘筌
蹄者所以在兎 得兔而忘蹄
言者所以在意 得意而忘言
吾安得忘言之人而與之言哉
魚や兎を捕まえてしまえば、そのための道具である筌や蹄のことは忘れてしまう。言葉も、その意味を理解してしまえば、その言葉自体のことは忘れてしまう。私は、どうにかしてそのように言葉を忘れられる人を探して、語り合いたいものだ。
【筌】 から出発して、【筌】 ⇒ 【筌蹄】 ⇒ 【得魚忘筌】 ⇒ 【得兎忘蹄】 ⇒ 【 『荘子』 外物 第二十六 】 までたどりつくことができました。
漢字の学習は、こういうところが楽しいですね。 ^^
<「漢検 漢字辞典」初版 掲載ページ>
【筌】 P.896
【蹄】 P.1089
<「漢検 四字熟語辞典」初版 掲載ページ>
【得魚忘筌】 P.365