漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

準1級の過去問

2014-02-14 20:02:20 | 雑記
 手持ちの過去問題集の準1級を一通り模擬試験的にやってみました。H18、H20~24の計6年、18回分です。やってみての雑感です。(かっこ内は、「漢検 漢字辞典」の掲載ページです。)



☆ 思ったほどは忘れていなかった
 実際の合格率3.8%と「超難問」だった24-1が162点だった以外は、170点代と180点代がほぼ半々でした。1級ホルダーとしては情けない点数ではありますが、やる前は正直合格ラインが取れるかどうかだと思っていましたので、それよりは良かったです。1級用の勉強をしている中で準1級の範囲の漢字や熟語もそれなりに出て来ますので、多少はそれで準1級の復習にもなっているということでしょうか。


☆ 常用漢字の表外読みは忘れまくっている (汗)
 全体としては上記の通り思ったほど忘れてはいなかったのですが、常用漢字の表外読みに関しては散々たるものでした。普段、表外読みはあまり出題範囲(1級かどうか)は気にしていないのですが、やはり「1級用」とされているものを中心に復習する結果になるので、逆に準1級の範囲で普段余り馴染みのない読みは忘れてしまっています。
 具体的には、例えば次のようなものが読めませんでした。
    皿嘗めた猫が 【科】 を負う。    【とが】   18-2  (146) 
    草むらに虫が 【集】 いている。   【すだ】   20-2  (689)
    思いの外に 【存】 えてきた。    【ながら】  22-1  (959)
    身を修め家を 【斉】 える。     【ととの】  22-3  (849)


☆ 四字熟語は、特定のものの出題が多い
 約1,000ある四字熟語は一番忘れているだろうと思ったのですが、さして大きな失点にはなりませんでした。その理由は、実際に受検した時は過去問はまったく手がけなかったので知らなかったのですが、準1級の四字熟語は同じ熟語が繰り返し出題される傾向が1級よりもずっと強いのですね。今回やってみた18回分の中で、例えば 【長汀曲浦】 【紫電一閃】 【猪突猛進】 は5回出題されていました。
 ここからすると、準1級に合格するためであれば四字熟語は過去問を中心に学習すればよさそうですが、準1級の範囲全体を改めてカバーしたいのが目的ですから、過去問とは別に取り組む必要があるようです。


☆ 書き取りは1級対策にもなる
 改めて書くまでもないことですが、常用や準1級配当漢字でもいざ書こうとすると書けないものは多々ありますし、個々の漢字は1級でも出題されることもあるわけですから、きっちり書けるようにしておきたいですね。今回私が書けなかったのは、例えば以下のような問題です。
    【ケンペイ】 ずくで部下に命令する。     【権柄】  22-1  (428)
    明日は故人の 【ショウツキ】 命日である。  【祥月】  23-1  (742)
    俗臭の無い 【コウトウ】 的な作風です。   【高踏】  24-2  (497)



 しかし、「1級リピーター」を公言している以上、「準1級はいつ受けても軽く190点くらいは取れる」、みたいになりたいものですね。(苦笑)