漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

意味を覚える

2017-09-16 20:38:57 | 熟字訓・当て字
 29-2 までちょうど1カ月。皆さん、学習は順調でしょうか。

 私はと言えば、手元の自作問題集の一巡目のおさらいが残り 2,200 問ほど。全部で約 11,500 問のストックで、今回手をつけ始めたのが7月の終わり頃でしたから、9,000 問に約1カ月半かかったことになります。一日平均 200 問ということですが、これが全部初見の問題だったらなかなかのペースではないかと思いますけれど、実際は真逆で、自分にとっては全部既往問題ですから、「亀の歩み」というべきでしょう。なかなか難しいものです。

 そんな中、きょう間違えた熟字訓が【髪菜】。正解は 「いぎす」 ですが、どうもこの 「いぎす」 と 「うない」 の区別がしっかりできなくて、すぐに混同してしまいます。


【髪菜】   いぎす

【海髪】   いぎす

【髫髪】   うない



 混同を起こす原因は2つあって、

(1) いずれにも 【髪】 が入っていて、字面では覚えにくいこと。
(2) 「いぎす」「うない」両方とも、私のもともとの語彙にない、知らない言葉だったこと。

です。特に(2)が大きな原因で、これら以外でも、やはりもともと自分の語彙にない言葉は、どうしても頭に入りづらいですね。


 これの克服は、やはり王道を行って、きちんと意味を覚えて自分の語彙にすること。「いぎす」 は植物(海藻)、 「うない」 は髪型です。そのことがきちんと身についていれば、「いぎす」にはそれぞれ【海】【菜】という字が入っていますから、混同するはずもないですね。

 言葉の勉強をしているのですから、「知らない語が出てきたらその意味を覚える」なんてのは当たり前すぎる話ですが、1級の熟字訓に取り組んだ学習当初、とにもかくにもやみくもに覚えていったので、お恥ずかしい話ですが未だに「読みは知ってるけど意味は知らない熟字訓」がたくさんあります。  ^^;;

 きょうの間違いをきっかけに、少なくとも「いぎす」と「うない」についてはしっかりと意味を覚えて、今後混同を起こさないようにしたいですね。