ゆふされば ひとまつむしの なくなへに ひとりあるみぞ こひまさりける
夕されば 人まつ虫の 鳴くなへに ひとりある身ぞ 恋ひまさりける
夕方になると恋人を待つかのように鳴くまつ虫の声を聞くと、ひとり身の自分はいっそう人恋しさがまさることだ。
写本によっては、第四句を「ひとり寝る身ぞ」としているものもあるようです。
なお、第五句を「おきところなき」とした一首が玉葉和歌集(巻第十二「恋四」 第1644番)に入集しています。同じ歌と見て良いでしょうか。
ゆふされば ひとまつむしの なくなへに ひとりあるみぞ こひまさりける
夕されば 人まつ虫の 鳴くなへに ひとりある身ぞ 恋ひまさりける
夕方になると恋人を待つかのように鳴くまつ虫の声を聞くと、ひとり身の自分はいっそう人恋しさがまさることだ。
写本によっては、第四句を「ひとり寝る身ぞ」としているものもあるようです。
なお、第五句を「おきところなき」とした一首が玉葉和歌集(巻第十二「恋四」 第1644番)に入集しています。同じ歌と見て良いでしょうか。