きょうからGW。私も 5/2 以外は仕事も休みなのでのんびりしつつ、あと1ヶ月余りになった 28-1 への準備、遅れ気味になっている大学院の授業へのキャッチアップと課題提出などに勤しみたいと思っています。
ということで、初日の今日は書き取り問題を30問ほど。いつも少しで申し訳ないですが、ここ最近の復習の中で、私が書けなかったりあやふやだったりしたものが中心です。
では、どうぞ。
1. 今夜は スキヤキ だ。
2. 濃く淡く 木々影落とす ヒモカガミ
3. キョウチクトウ の白い花が咲く。
4. 物語は シャキョウ に入った。
5. 社史を サンジュツ する。
1. 鋤焼 (「漢検漢字辞典」初版 P.729/第二版 P.736)
世間的にはカタカナ書きの方が普通かと思いますが、そもそも鋤の鉄板の上で焼いて食べたので【鋤焼】なんですね。
2. 氷面鏡 (1290/1303)
【氷面鏡】とは、鏡のように光る氷の表面のことで冬の季語。問題文は高浜虚子の次男、池内友次郎の句です。
3. 夾竹桃 (326/329)
なぜか何度復習しても定着しない語。

写真は「季節の花 300」さんからお借りしました。ありがとうございます。
4. 蔗境 (654/660)
【蔗境】 は「しゃきょう」ですが、【蔗糖】 は「しょとう」です。音読みにも注意しましょう。
5. 纂述 (585/591)
6. トウトウ とまくし立てる。
7. 網を カ い潜る。
8. ウドンゲ の花。
9. ヤクタイ もない話しだ。
10. 草 ボウボウ。
6. 滔滔 (1141/1151)
7. 搔 (935/943)
【鋤焼】 もそうですが、こういう「普段普通に使う言葉だけどいざ漢字で書けと言われると『うっ』とつまる」みたいな問題が個人的には好きだったりします。(笑)
8. 優曇華 (1500/1517)
準1級 27-3 の過去問。つい最近も本ブログでご紹介しましたね。
9. 益体 (89/91)
【益体】 とは、役立つこと、整った状態にあること。時代劇のセリフで結構聞く?
10. 茫茫 (1403/1417)
意味として「風や波の音の激しいようす」というのもありますから、「風が ボウボウ と吹く」などという問われ方もあるのかもしれません。
11. 高温多湿で、正に ジョクショ だ。
12. 黒 トウトウ たり。
13. コウハク を散ずる。
14. ワルビ れる。
15. シュロ の木。
11. 溽暑 (779/786)
どうも 【縟】 と書いてしまう癖があります。
12. 洞洞 (1151/1161)
意味は「穴があいたようにうつろなさま。また、奥深く暗いさま。」だそうです。【滔滔】 とセットの同音異義語で出ないかなぁ。
13. 黄白 (501/504)
【黄白】 はここでは金銭のこと。
14. 悪怯 (11/11)
これも 「普通に使う言葉だけど・・・」 の類ですね。いつも 【怯】 が出て来ません。
15. 棕櫚・棕梠 (673/679)

こちらも「季節の花 300」さんからお借りしました。
16. 何事もなく ショウコウ いたしております。
17. バクスイ 両岐は豊年のきざし。
18. ケンチンジル を啜る。
19. フツゼン として席を蹴る。
20. ソウカク の好(よしみ)。
16. 消光 (741/748)
【消光】 とは「月日をおくること。生活すること。」
17. 麦穂 (1231/1243)
18. 巻繊汁 (226/229)
こんな字を書くと知ったのは、かなり最近のことです。(苦笑)
19. 怫然 (1336/1350)
20. 総角 (938/946)
「あげまき」と問われた方がかえって書けそうですね。幼い頃からの交友の意。
21. カンモク して汗を流す。
22. 女 タラ し。
23. アソウギ とは数の単位である。
24. ケレンミ のない芸風だ。
25. 宗廟に イキ を供える。
21. 盥沐 (244/247)
【盥】 がいつも出て来ません。同音の 【緘黙】 も押さえておきたい。
22. 誑 (338/340)
これは書き取りより訓読み(たら・す、たぶら・かす)問題として要注意かもしれませんね。
23. 阿僧祇 (2/2)
大きい数の単位は、経文の言葉から取られているものが多いですね。ちなみに「兆」のあとは
京(けい)
垓(がい)
(し)
穣(じょう)
溝(こう)
澗(かん)
正(せい)
載(さい)
極(ごく)
恒河沙(こうがしゃ)
阿僧祇(あそうぎ)
那由多(なゆた)
不可思議(ふかしぎ)
無量大数(むりょうたいすう)
と続きます。
24. 外連味 (187/189)
この漢字表記を知ったのも比較的最近です。一般にはカタカナ表記が主流でしょうか。
25. 彝器 (40/40)
【彝器】 は儀式用の器物のこと。
26. 格調高い ブンチ で知られる作家。
27. ソウモン として修行に入る。
28. 秋風に カエイ がそよぐ田園風景が美しい。
29. 光彩 リクリ。
30. サヤエンドウ。
26. 文致 (1348/1361)
【文致】 は文章の趣、書きぶり。
27. 桑門 (930/937)
28. 禾穎 (137/139)
29. 陸離 (1546/1562)
光線が入り乱れて、美しくきらめているさま。
30. 莢豌豆 (333/335)
これも通常はカタカナ表記ですね。しかし「エンドウ」が「豌豆」なのですから、「エンドウマメ」と呼ぶのは「頭痛が痛い」の類なのでしょうか?
ということで、初日の今日は書き取り問題を30問ほど。いつも少しで申し訳ないですが、ここ最近の復習の中で、私が書けなかったりあやふやだったりしたものが中心です。
では、どうぞ。
1. 今夜は スキヤキ だ。
2. 濃く淡く 木々影落とす ヒモカガミ
3. キョウチクトウ の白い花が咲く。
4. 物語は シャキョウ に入った。
5. 社史を サンジュツ する。
1. 鋤焼 (「漢検漢字辞典」初版 P.729/第二版 P.736)
世間的にはカタカナ書きの方が普通かと思いますが、そもそも鋤の鉄板の上で焼いて食べたので【鋤焼】なんですね。
2. 氷面鏡 (1290/1303)
【氷面鏡】とは、鏡のように光る氷の表面のことで冬の季語。問題文は高浜虚子の次男、池内友次郎の句です。
3. 夾竹桃 (326/329)
なぜか何度復習しても定着しない語。

写真は「季節の花 300」さんからお借りしました。ありがとうございます。
4. 蔗境 (654/660)
【蔗境】 は「しゃきょう」ですが、【蔗糖】 は「しょとう」です。音読みにも注意しましょう。
5. 纂述 (585/591)
6. トウトウ とまくし立てる。
7. 網を カ い潜る。
8. ウドンゲ の花。
9. ヤクタイ もない話しだ。
10. 草 ボウボウ。
6. 滔滔 (1141/1151)
7. 搔 (935/943)
【鋤焼】 もそうですが、こういう「普段普通に使う言葉だけどいざ漢字で書けと言われると『うっ』とつまる」みたいな問題が個人的には好きだったりします。(笑)
8. 優曇華 (1500/1517)
準1級 27-3 の過去問。つい最近も本ブログでご紹介しましたね。
9. 益体 (89/91)
【益体】 とは、役立つこと、整った状態にあること。時代劇のセリフで結構聞く?
10. 茫茫 (1403/1417)
意味として「風や波の音の激しいようす」というのもありますから、「風が ボウボウ と吹く」などという問われ方もあるのかもしれません。
11. 高温多湿で、正に ジョクショ だ。
12. 黒 トウトウ たり。
13. コウハク を散ずる。
14. ワルビ れる。
15. シュロ の木。
11. 溽暑 (779/786)
どうも 【縟】 と書いてしまう癖があります。
12. 洞洞 (1151/1161)
意味は「穴があいたようにうつろなさま。また、奥深く暗いさま。」だそうです。【滔滔】 とセットの同音異義語で出ないかなぁ。
13. 黄白 (501/504)
【黄白】 はここでは金銭のこと。
14. 悪怯 (11/11)
これも 「普通に使う言葉だけど・・・」 の類ですね。いつも 【怯】 が出て来ません。
15. 棕櫚・棕梠 (673/679)

こちらも「季節の花 300」さんからお借りしました。
16. 何事もなく ショウコウ いたしております。
17. バクスイ 両岐は豊年のきざし。
18. ケンチンジル を啜る。
19. フツゼン として席を蹴る。
20. ソウカク の好(よしみ)。
16. 消光 (741/748)
【消光】 とは「月日をおくること。生活すること。」
17. 麦穂 (1231/1243)
18. 巻繊汁 (226/229)
こんな字を書くと知ったのは、かなり最近のことです。(苦笑)
19. 怫然 (1336/1350)
20. 総角 (938/946)
「あげまき」と問われた方がかえって書けそうですね。幼い頃からの交友の意。
21. カンモク して汗を流す。
22. 女 タラ し。
23. アソウギ とは数の単位である。
24. ケレンミ のない芸風だ。
25. 宗廟に イキ を供える。
21. 盥沐 (244/247)
【盥】 がいつも出て来ません。同音の 【緘黙】 も押さえておきたい。
22. 誑 (338/340)
これは書き取りより訓読み(たら・す、たぶら・かす)問題として要注意かもしれませんね。
23. 阿僧祇 (2/2)
大きい数の単位は、経文の言葉から取られているものが多いですね。ちなみに「兆」のあとは
京(けい)
垓(がい)

穣(じょう)
溝(こう)
澗(かん)
正(せい)
載(さい)
極(ごく)
恒河沙(こうがしゃ)
阿僧祇(あそうぎ)
那由多(なゆた)
不可思議(ふかしぎ)
無量大数(むりょうたいすう)
と続きます。
24. 外連味 (187/189)
この漢字表記を知ったのも比較的最近です。一般にはカタカナ表記が主流でしょうか。
25. 彝器 (40/40)
【彝器】 は儀式用の器物のこと。
26. 格調高い ブンチ で知られる作家。
27. ソウモン として修行に入る。
28. 秋風に カエイ がそよぐ田園風景が美しい。
29. 光彩 リクリ。
30. サヤエンドウ。
26. 文致 (1348/1361)
【文致】 は文章の趣、書きぶり。
27. 桑門 (930/937)
28. 禾穎 (137/139)
29. 陸離 (1546/1562)
光線が入り乱れて、美しくきらめているさま。
30. 莢豌豆 (333/335)
これも通常はカタカナ表記ですね。しかし「エンドウ」が「豌豆」なのですから、「エンドウマメ」と呼ぶのは「頭痛が痛い」の類なのでしょうか?
自分としては、ただ繰り返し書くことよりも、「1字1字の意味を理解する」ことで知識の幅を広げていたような気がします。わからない字が出てきたら、1回辞書か何かでその字の意味や他の読み、更にその字が使われている熟語を調べてみるというものです。 例えば、「『不遜』な態度」という問題が出たら、まず「遜」の字について調べてみて、「へりくだる」という意味があることを知り、そして「謙遜」という問題につなげるような感じです。
でも、現在の漢字教育はただただ頭ごなしに繰り返し書かせることで叩き込むだけで、「漢字の『理解』」に結びついているとは思えません。
繰り返し自分の「手」で漢字を書くことで体が形を覚えることは確かに重要かもしれません。でも、その字のもつ意味、いわば「本質」を知ってこそ「漢字の『理解』」なのではないかと僕は思います。それこそ、先日凜太郎さんが言っていたような「字の歴史を探っていく」ことも、結果だけでいえば「意味を知る」ことなのではないかと思います。
凜太郎さんはどう思いますか?やはり1級を取るには、普通のものとして出回っている漢字学習法ではだめなような気がします。それで出てきたのが「意味から理解する」というものです。あくまで僕という一個人の考えなので、凜太郎さんの意見を聞かせてください。
引き続きのコメントをありがとうございます。自分が受験生の頃は、ただがむしゃらに目の前に積まれた課題をこなしていたような気がしますが、みっきーさんは深く思いをいたしていて、とても立派ですね。
前回と同じ主旨のお答えになってしまいますが、今回書いていただいた「漢字の『理解』」ということと、「1級を取るには」ということとは、少し別のことのように思います。私の思うところを端的に言ってしまうと、「漢字を理解」することは、「1級に合格する」ための一つの近道であると思いますが、一方で、他に方法がないとか、他の方法ではだめだとかは思いません。ブログを続けているおかげもあり、1級保持者の知り合いも何人かいらっしゃいますが、1級の取得やその力の維持のための取り組み方は、本当に人それぞれです。理屈抜きにひたすら書きまくる人、漢検対策というより漢字や言葉そのものを探求している人、徹底的に過去問を分析渉猟する人、「漢検 漢字辞典」を隅から隅まで通読する人・・・などなど。結局のところ、取り組み方法の客観的絶対的な巧拙などはなく、自分なりの、自分にフィットした取り組み方を見つけて、それを貫いた方が合格に至っているような気がします。
また長くなってしまいました。受験準備も大変だと思いますが、ぜひ研鑽を続けてください。またのお越しを楽しみにしております。