漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 488

2024-08-16 05:41:54 | 貫之集

同じ五年亭子院御屏風の料に、歌二十一首

みづなかに ありこそしけれ はるたちて こほりとくれば おつるしらたま

水中に ありこそしけれ 春立ちて こほり解くれば 落つる白玉

 

同じ天慶五年(942年)、宇多上皇の在所であった亭子院の御屏風の歌、二十一首

水中にあったのであろうなあ。立春になって氷が解けると、白玉が流れ落ちて来るよ。

 

 春の訪れが氷を解かす歌、280 にもあってそこでも触れましたが、やはり 古今集0002 の名歌が思い出されますね。

 

そでひちて むすびしみづの こほれるを はるたつけふの かぜやとくらむ

袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ



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